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【東京五輪あと2週間】露と消えた”プラチナチケット”。私の夏は終わった…

 もうだめだろうな、とここ数日、気が気ではなく、あきらめかけてはいましたが、「最終決定」を言い渡された瞬間、虚しさと悔しさと、言い知れぬ怒りが沸いてきました。東京五輪では、柔道の阿部一二三と詩のきょうだいが出る柔道の一番いい席が4枚当選していました。2人ともメダル確実の実力で、予想通りにいけば、同日に「きょうだい金メダル」が生で見られる予定でした。この一瞬をみるのをずっと楽しみにしていたのに…

 何より両親の落胆ぶりです。うちの高齢の父親は柔道経験者でもあり、大いに楽しみにしていました。一生に一度になると思って、両親のために奮発して高いチケットを買ったのに、父親のがっかりした顔など見られるはずもありません。
 そして、選手たちはどういう気持ちになるのでしょう。観客のいないシーンとした会場。メダルを獲っても、わずかな関係者だけが拍手しているだけ。人生をかけてそれぞれの競技に取り組んできた結果なのに、そんな景色しか待っていません。

 こんな大事なイベントが控えているのに、なぜ東京は感染者が再び拡大してしまったのでしょうか。感染力が強い「デルタ株」の影響もあるかもしれません。にしても、蔓延防止等重点措置が適用されていた時期に、感染者はどこで何をしていたのでしょう。責めたくはありませんが、なぜどのようにして感染したのか、心当たりがあるのかないのか、一人一人に聞いてみたいものです。

 協力要請や自粛レベルでウイルスを抑えることは不可能だということが理解できたはずです。他国のように強権発動ができるまで法規制を見直す声が高まらないのは、生ぬるいと感じています。今回の新型コロナウイルスは、ワクチンが唯一の希望の光で、これから徐々に収束に向かうのかもしれません。しかし、新たなウイルスが出現したときに、またこんな感じで、「緊急事態宣言」を連発して、少し収まったらまた解除して・・・を繰り返すのでしょうか。今回の五輪チケットは、涙を呑んであきらめます。それよりも、飲食店、宿泊業や旅行業界など大変なところはたくさんあります。限界をとっくに通り過ぎています。ここを何とか救えないのでしょうか。

 政府が悪いのか、自治体が悪いのか、国民の意識が低いのか。公にできない悪口がいくらでも思い浮かんできます。願わくば、「次」に備えてこの教訓が生きればいいのですが。

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