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新大阪の「浪速そば」。復活はうれしいが、「象徴」がなくなった

 新幹線乗るとき、または新幹線で帰ってきたとき、よく通っていた新大阪駅構内にある「浪速そば」。昨年秋に閉店になっていて、さみしいなあと思っていたら、いつの間にか復活していたんですね。

 数十年前、リニューアルの前の時代から、おだしの匂いが充満し、あの雑然とした雰囲気が大阪のお店らしくて好きでした。値段も手ごろで、時間のないときにさっと食べられたのもよかった。

 リニューアル後に出会ったのは「新大阪そば」。和風おだしのスープに、麺がラーメンという組み合わせに、これはいけるとうなったものだ。

 今回の復活で残念だったのが、メニューの注文が全面的に自動販売機に変わってしまったこと。前までは、おばちゃんがマイクを使って、元気よく厨房に声をかけていた姿が見られたが、その象徴的な姿がなくなってしまったのだ。
 もしかしたら、東京から大阪に降り立った人が、初めて聞く本場の関西弁がココだったかもしれないのに。人件費の削減か何か理由は分かりませんが、大阪の玄関口として、あの風景がなくなるのはさみしい限りです。

 最近はもっぱらラーメン漬けになっています。この中で最後のラーメンは、学生が考案したもの。夏らしいさっぱりとしたラーメンで、プロに負けない味になっています。またどこかで販売をたくらんでいます。


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