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疫病退散を「奈良の大仏さま」に祈る。手のひらの水かきの意味

 そういえば、奈良の大仏(廬舎那仏像)は、天下安泰などのほかに、疫病が大流行していたこともあって、終息を願って建てられたという話があったことを思い出し、突如、訪れてみました。

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 どーんっと、大仏さまのドアップ。聖武天皇が大仏を建立した時代、日本の総人口の2割から3割の人が「天然痘」で亡くなったと伝えられています。新型コロナウイルス禍にまみれてから1年半以上たっても、収束の兆しすら見えない現在、仏力にすがるしかありません。
 私がここを訪れるのは小学生の修学旅行以来。当時もこんなに大きなモノがあるのか、と驚いた記憶がありますが、35年以上ぶりに見た大仏も、鳥肌が立つほどでした。
 そうだった。改めて確認すると、大仏さまの手のひらには水かきがあるんですね。「ひとりも漏らすことなく人々をすくう(救う)」ためです。

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左から見た大仏さま

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右から見た大仏さま

 奈良ではコロナウイルス関係の宣言は出ていませんが、ほとんど人出がなく、気にすることなく撮影ができました。正午からは、お坊さんが新型コロナウイルスの早期終息など祈りを込めて、大仏さまの前で読経していました。昨年4月から毎日行われているそうです。

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 大仏殿から立ち去ろうとすると、イケメンの鹿がじっとこちらをにらんでいました。人がいなくてせんべいをもらえず、お腹すいているんですかね。


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