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 なんとも素晴らしい入学式でした。芸能人などを呼ぶ大学もありますが、式を派手にやるのは好ましくないと感じています。主人公はもちろん、学生だからです。厳かに、静かに、入学の喜びをかみしめて、大学生という「大人の一歩」を自覚する。そして、先生方はそれぞれ、一生に一度の励ましの言葉を投げかける。特に昨年は中止になったこともあり、式を何としてでも挙行したいという関係者の熱い思いがあふれていました。

 新たに今年度から船出した社会学部から、学部を代表して新入生の立派なあいさつがありました。「新型コロナウイルスの影響で、生活様式が大きく変わっています。これからの社会を担う私たちが、ほかの誰かのためにつながれるように日々勉学に励みたい」という誓い。その誓いに、私たち先生がどう応えられるか、重い課題を突き付けられた気がします。

 元新聞記者である私にとっても、ある意味、大学への「入学」となります。これまで、学生の立場など国内外含めて、5つの大学のキャンパスを経験しましたが、大学は激変の時代を迎えており、これまで頭で想像していたことは通用しないと覚悟しています。

 そうした社会の変革、大学の変化、新しい学部をつくりあげていく苦労、なども折に触れて、文字に残していこうと思います。

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