妄想をすべて吐き出す

なんとなく始めた瞑想が4年も続いている。

飽き性で継続することが苦手なぼくがまさかこんなにも続くとは思ってもいなかった。

瞑想をするのは基本的に仕事のある平日だけで、朝にたった5分だけやっている。

座布団にあぐらをかいてタイマーをセットする。リラックスして目をつむったあとは、5分間ひたすらゆっくりと呼吸するだけ。

これを5分間続ける。

最近体調不良が続いてた。特にメンタルの方。いつものように行う瞑想にもちょっとした変化が生まれていた。

とにかく妄想がひどい。目をつむって呼吸が始まったと思ったら、すぐに大学時代にタイムスリップして、あーすれば良かった、こうすれば良かったと過去を後悔する。

最終的にいつも、もっと勉強していれば今以上の今が待っていたのにと思う。大学時代の妄想が一通り終わると今度は自分が大好きな仕事をしている妄想が始まる。

大学時代に特にハマった音楽やファッション、アート関係の仕事をしている妄想が始まる。

テレビに出ている有名な人と何やら楽しそうに話をしたり、モノを作ったりしている。自分が作ったモノが世間から認められて賞賛を受ける。

何やらすごくキラキラした世界が広がっている。

しばらくキラキラした妄想が続く。そうするとあっという間に5分間が過ぎる。

瞑想は本来、呼吸に集中して今と向き合うためにあるものらしい。しかし、ぼくの場合は今と向き合うどころか、現実から逃げに逃げまくっている。ここ2週間くらいはずっとそんな感じだった。

あまりにも妄想がひどいので、何となく瞑想の時間をいつもの5分から10分に延長してみた。

そうすると最初のうちはいつものように妄想劇場がしばらく続くのだが、さすがに10分も続かない。

途中から少しずつ、今の仕事のことや自分に足りないもの、今回のように体調不良になった原因を考えだした。

妄想から少し離れて、自分と向き合うことが少しずつできるようになった。瞑想の時間を5分伸ばしたのもあるだろうが、この2週間である程度の妄想を吐き出すことができたんじゃないかな?と思う。

結局現実を変えるには今と向き合うしかない。妄想劇場を繰り広げたところで、何も変わらないしちょっとでも長く現実逃避をしようとしているだけ。

よし、仕事をしよう。

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