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【貿易保険の基礎🎁】取引企業に安心を与え、貿易を促進させるための保険について🌏:貿易実務検定C級対策 No.43

今回からは「貿易保険」について
一緒に学習していきます💖

前回までは「貨物海上保険」でしたが
今回からは貿易取引に関する金銭的な
損害をカバーする貿易保険
について
基礎的な事項を考えていきます👍

まずは、貿易保険はどのような
リスクや危険をカバーするのか?という
ポイントから一緒に確認しましょう!

貿易実務のエキスパートを目指したい🔥

私が挑戦する貿易実務検定®
貿易に関連する自分の実務能力・知識が
どの程度のレベルにあるのかを客観的に
測り証明することができる検定です。

実際に、商社・メーカー等においては
勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が
必須となっている企業もあるそうですね👀

貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等を
お考えの方、インターネットによる個人輸入を
行う方や国際舞台で活躍を目指す方にとっても
「貿易実務検定®」は幅広く活用できますので
活躍のチャンスが広がるのではないでしょうか?

きっと私たちの生活に密接な「貿易」実務に
対する知識を身につけることで
これからの人生における選択肢も増え
もっと有意義なものになることでしょう


私も2024年4月から商社へ勤務する予定ですので
貿易実務のエキスパートを目指していきたいです!

そして、私の将来的な理想像である
「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を
体現できるように努力していきたい
と思います🌏

まずは、初級レベルの該当するC級の取得
目標に、コツコツと勉強して参ります🔥

最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!

※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏

これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力を
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚

前回のお復習い💖

貿易保険(trade insurance)とは?

貨物海上保険が輸送、保管中の貨物に
生じた損害をカバーするのに対して

貿易保険は、輸出入取引や対外投資に
おける取引先の代金不払いなどの信用危険

輸出入国の政策変更あるいは戦争などによる
外国からの送金停止等の非常危険
から
発生する金銭的損害をカバーする保険です✨

貿易保険の種類🔖

まず、貿易保険は、契約の形態から
貿易取引の保険と投資額の保険にと
分けられ、以下の種類があります。

➀貿易取引の保険

〇一般貿易保険
・個別保険
・包括保険(鋼材)
・包括保険(機械設備
 船舶、 鉄道車両)
・企業総合保険
・知的財産権等ライセンス保険

〇限度額設定型貿易保険
・中小企業輸出代金保険
・簡易通知型包括保険
・輸出手形保険
・貿易代金貸付保険
・前払輸入保険

②投融資の保険

・海外投資保険
・海外事業資金貸付保険

貿易保険の保険者

貿易保険はその保険期間が長期に
及ぶこと、また非常危険では
取引相手国単位のリスクになることから
巨額な保険事故にもなりかねません💦

また、貿易保険はその引受けにあたっても
国別の引受規制等の管理により
国家的な貿易・投資政策の手段としても
用いられることもあります👀

そのため、民間企業が貿易保険を
営業種目とすることは困難であり
我が国では主に政府が100%出資する
「株式会社日本貿易保険(NEXI)」
法律に基づいて、収支が均衡するように
保険引受けを行っています。

世界各国においても、政府が保険者となるか
政府支援のもとに政府機関あるいは
民間の損害保険会社が運営しているのです💗

貿易保険の対象となるリスク💣

貿易保険の対象となるリスクは
契約当事者の責任の有無によって
信用危険(Credit risk)と
非常危険(Country Risk)と

大別されることになります👀

信用危険:Credit risk

信用危険とは、契約当事者の責任による
事由から発生する、代金、融資金等の
回収不能や輸出自体が不能となる危険です。

取引の相手方を政府、民間企業別にみれば
次のようなケースが該当するでしょう👍

〇取引の相手方が外国政府機関等の場合
・相手方が契約を一方的に放棄
・相手方の責めに帰すべき相当の理由に
 よる輸出車の輸出契約の解除

〇取引の相手方が民間企業の場合
・相手方の破産など経営上の理由

非常危険:Country/Political Risk

非常危険とは、海外取引で発生する
取引の相手方に責任がない次のような
不可抗力(force majeure)の事由で起こる
輸出不能および代金回収不能危険のことで
"Political Risk"もしくは"Country Risk"と
呼ばれるような危険のことです💦

それでは、以下のような非常危険の
代表例を一緒に確認します👍

・仕向国における輸入の制限、禁止
・戦争、革命、内乱による輸入不能
・外国における為替取引の制限、禁止
・戦争等による為替取引の途絶
・本邦外で発生した事由による
 仕向国への輸送不能
・自国の法令による輸出の制限、禁止

取引相手の信用格付け✨

貿易保険を契約するにあたっては
取引相手の信用状態が一定の基準を
満たしていることが大前提となります👀

したがって、貿易保険を利用するには
まず、取引相手が株式会社「日本貿易保険」の
公表している「海外商社名簿」に
登録されている必要があるのです📝

加えて、信用危険をカバーする場合には
海外商社名簿上の格付けが一定の
基準以上に達していることが必要です。

このように信用調査などを行う上で
日本貿易保険の海外商社名簿は
非常に大切な情報となるのです👍

輸出手形保険:export bill insurance

貿易保険のうち、最も一般的な保険種目は
貿易一般保険(個別保険)と
輸出手形保険の2つとなります!

輸出手形保険は、輸出貨物代金回収のために
「海外商社名簿」における一定の評価を
得ることが輸出手形保険の付保の条件です。

GS:中央銀行、国連、財務省
GA:政府機関、地方公共団体
GE:政府関係法人、特殊法人
---------------------------------
EE:優良企業
EA:良好な企業
EM:保険残高が大きい
EF:引受けに一定制限必要
※輸出者が事前にNEXIに対して
 個別保証枠の確認が必要
--------------------------------

上記にまとめたG格、そして
確認済みEE,EA,EM,EF格のバイヤー
あてに振り出されることになります。

そして、輸出手形保険とは、主な取引として
信用状(L/C)を伴わない荷為替手形を
外国為替銀行が買い取ったのですが
その手形が不払いとなった場合において
買取銀行の損失をてん補することで
手形買取を円滑にするための制度です🔖

これらを利用しようとする輸出者
日本貿易保険と保険契約をしている銀行に
実務上は自ら保険料を負担することで
手形を買い取ってもらうことにより
保険契約が成立することになります👀
※保険料負担は輸出者となります🔖

もし、手形が不払いとなった場合には
その原因が輸出者にない限り
被保険者である買取銀行は日本貿易保険から受取った保険金の範囲において、輸出者に償還を
訴求できないことになっているのです…

なお、検定試験のポイントとなりますが
輸出手形保険の保険金額は
「手形額面の95%」
で設定されています🔖

保険事故が発生した場合には
非常危険、信用危険ともに、保険金は
損失額に保険金額の手形額面に対する
割合を乗じた比例てん補制
となります!

したがって、てん補は非常危険・信用危険ともに一律95%手形金額と保険金の差額は
手形振出人である「輸出者」に償還請求がなされる
ということをしっかり覚えておいてください🚢

検定対策:輸出手形保険の仕組み🌟

まずは、輸出手形保険の流れを
ざっくりと整理していきましょう💖
ここでは、実際に手形不払いが
発生したケースを想定しましょう👍

➀手形買取依頼

輸出者は、被保険者となる
買取銀行
に手形買取依頼をします。

②買取代金の支払い

被保険者である買取銀行より
買取代金が輸出者に送られます💰

③保険料の負担by輸出者

輸出者が買取銀行に
保険料を支払います📝
✅保険料は輸出者が負担!!!

④保険契約&保険料の支払い

被保険者となる買取銀行が
保険者である(株)日本貿易保険に
保険契約、保険料を支払います。

⑤手形不払いにより保険金請求

手形不払いにより保険金請求も
被保険者である買取銀行から
(株)日本貿易保険に
行われます。

⑥保険金の支払い

⑤手形不払いにより保険金請求に対して
(株)日本貿易保険より、被保険者である
買取銀行に保険金が支払われます。

なお、保険金額は非常危険
信用危険とも手形額面の最高95%まで
であること
を覚えておきましょう👍
※100%(全額)ではありません。

本日の解説は、ここまでとします💖
輸出手形保険の概要とその仕組み
について基礎的な事項ですが
インプットいただけたでしょうか??

なお、この投稿は検定試験対策ですので
重要なポイントをハイライトして何度も
言及しているので、ぜひご活用ください!

なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。

英語の学習にも繋がりますので
勉強するモチベーションが
より一層高まりますね✨       

おすすめマガジンのご紹介🔔

今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

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