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日本・インドネシアの今後の関係性はいかに?

東日本大震災のわずか2ヶ月後に、インドネシアの若者500名が日本を励ますために作詞・作曲した歌「桜よ〜大好きな日本へ〜」。

その歌詞の一節には、
「桜よ 咲き誇れ 日本の真ん中で咲き誇れ」
「桜よ 咲き誇れ 世界の真ん中で咲き誇れ」
という言葉があり、その動画を見た安倍元総理も大変感動されたというエピソードを、安倍元総理の外交スピーチライターを務められた谷口智彦先生がご著書『安倍総理のスピーチ』に記しておられます。

では、日本とインドネシアとの関係は今後も良好であり続けられるのか。
確かに、令和3年度ASEANにおける対日世論調査(出典:外務省HP)では、インドネシアにとって日本は「とても信頼できる」「どちらかというと信頼できる」と答えた人の割合は95%に上ります。その他のASEAN諸国にとっても、日本が最も信頼できるパートナーだと答えた割合が1位でした。
しかし、令和3年度の調査で、今後の重要なパートナーとして「中国」と答えたASEAN諸国全体における割合が、初めて日本を抜いて1位となりました。

↓参考
令和3年度ASEANにおける対日世論調査結果

インドネシアは今、ものすごい勢いで経済成長を果たしており、インドネシアとどのように付き合っていくかは、日本の国益にとっても非常に重要な意味を持ちます。

この点について、第6回TOKYO憲法トークライブにて谷口先生は次のように問題提起されました。
(以下、『トークライブ 今こそ問う!日本の「平和」と憲法改正』より引用)

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インドネシアに対して日本は戦後、ずっとODA(政府開発援助)を供与し続けています。インドネシアがやがてすごく大切な国になると見越して、援助を続けていたのだと思います。どれほど大切かというと、インドネシアの経済はもしかすると皆さんが生きている間に、日本を容易に追い抜いていくかもしれません。とても人口が多く、急成長している国です。

今後、インドネシアがどのような国になるかは非常に重要です。中国も、インドネシアをはじめASEAN諸国に対して影響力を及ぼしてきています。

ずっと日本のことが好きだから大丈夫だといって、放っておいていい国ではありません。国が段々と大きくなると、世界の見方も変わります。日本の外交にとって必要なのは、インドネシアとの対話を高いレベルで維持することです。そして、インドネシアを尊敬することです。貧乏な国だとか、日本のODAで成長してきたような国だという上から目線は絶対通用しません。

幸いなことに、インドネシアは共産主義国ではなく、また多くの若者が日本のことを大切に思ってくれていることは、まぎれもない事実です。民主主義を育てながら、日本の強い仲間でいてもらわなくてはなりませんし、そうなってほしいというメッセージを発信し続けていかなければなりません。
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時折、「日本はもう終わりだ」といった言葉を目にすることがありますが、それは私達が「終わりにするか否か」という問題だと思います。

私達憲法BlueWaveは、日本の置かれている状況は確かに厳しいけれど、それでも困難を乗り越えてきた歴史の先人達に学びながら、危機を乗り越えるために学問と行動に励んでいきたいと思います。

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