Lanifibranor

このnoteでは基本的には最近お勉強したことを書いていきます。

以前からevernoteに読んだ論文の論点を書くということを研修医1年目からやっていて、それをそろそろ外に出したいなというのがnoteをはじめたきっかけです。もちろん、分かりやすくかみ砕いています。


非アルコール性脂肪肝、NASHとかNAFLDとか呼ばれるものがあります。

肥満や糖尿病の人でかなり頻度が高く、肝硬変や肝細胞癌のリスクとなるわりに、痩せてくださいお薬はありません、という感じで対応されることがほとんどです。

厳密にいうとビタミンEがNAFLDに良いという話は前々からあるはずなのですが、使っている人は私のまわりにはいません。

詳しくはないですがPPARという受容体を活性化させてやるとNAFLDが良くなるという話も昔からあり、フィブラート(中性脂肪のお薬)やピオグリタゾン(糖尿の薬)が良いという話も聞いたことはありました。

ただ、糖尿+NAFLDでピオグリタゾンを優先的に使うということもなければ、中性脂肪が高いなら別ですが、NAFLDだけに対してフィブラートを使うということもなく。。フィブラートについては、そもそもあの薬は効く(=心筋梗塞とか脳梗塞を減らす)のかという議論もあり。。

というか糖尿とNAFLDがあったら体重減少作用のあるメトホルミン、SGLT2阻害薬、GLP1作動薬を使いたくなりますよね

で、まあやっぱり痩せてくださいとなっていたわけですが、

lanifibranorというお薬が先日のnew england journal of medicineで報告され(NATIVE試験)、肝臓の線維化以外に、ASTやALT、γ-GTPなどもかなり下がっていて、

個人的にすごいなと思ったという、それだけのお話です。

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