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伝統と革新と

またもや久しぶりの門前日誌になる。


レビューの途中ではあるが、最近またもや強く感じていることを。

この6月に、コロナ禍以来の八坂祭(町内のもの)があったり、7月に入ってテレビで京都の祇園祭(前祭)の様子を観たり、あるいは、門前のまちなみを修景していくプロジェクトの準備が本格化したりと、日々過ごす中で、常に考えねばならぬこと。
それが、タイトルにした「伝統と革新」だ。

都市、まちは常に"誰か"によって編集されていく。
時代の大きなうねりやそれによる暮らしの変化だったり、技術の発達によるものだったり、個別の事業や「発明」のような企画だったりもする。
それらの速度や、ボリューム、既存コミュニティへの影響などは、様々だ。
どの状態が良いのかは個別解があるだろう。

少し尖った取り組みは、しばしば「インパクト」と評され多くの耳目を集めることもある。
一方で、小さく目立たなくとも、有効なものもある。

最近は、コロナ禍で移動制限でまちの風景が変わったり、観光への期待などもそれ以前と比較して極端なものになった。
あらゆるコントラストが大きくなりつつあると感じる。
インパクトの大きいものは、より大きく、そうでないものは一律埋没していくような。

私は、今のそれがいい流れなのか、と問われれば、そうでは無いように思う。
地域に馴染み、落ちていく感じが無い。
一方で、疲弊が進んでいる。
まちなみづくり、景観に関しても大きく関わることだ。

震災の後、こんなことを呟いていた。

あるトークイベントに参加していて、そこで出てきた言葉をメモしたものだったと思う。
これが、今、また響いてきている。

やはり、地域の文脈継ぐこと、あるいは、時代に沿った形で活かすことが肝要なのだろう。

日光門前のまちづくりのテーマである「祭(いのり)のまち」のあり方を何度も見つめ直しながら、取り組みを重ねたい。

(…ともあれ、まずは門前日誌から、かな。笑)

NPO法人日光門前まちづくりnote部 | 岡井 健(世話人)


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