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「集まる」ことの大切さを再確認〜集会所の再建

2021年11月11日(木)
東日本大震災の発生から10年と8ヶ月。

ここのところ、毎月11日に震災と復興について、何らかの記事を書くようにしている。
今回は、“集まる”ことと“集会所”の話を、簡単に。

2011年3月に震災が発生してから、4年後の2015年3月。
津波で流失した仙台沿岸部の南蒲生地区の集会所の再建が成った。

これまでに復興まちづくりのプロセスについて書いているが、このフェーズの記事で少し紹介した。↓


これには、行政や兵庫県の基金の力が大きかったわけだが、現地での「個別の」再建と、その先に課題としてある「集まる」ことの重要性を大きく感じた。
集会所の拠点性と同時に、コミュニティの再建を促す役割があることがよくわかった。
復興のフェーズが変わったことが、よくわかった。

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町内会関係の会議や農業関係の打ち合わせ、クラフト教室や地図づくりのWSなどなど…様々な活動の受け皿になった。
震災後の仮設住宅とその集会所を経験したコミュニティ(町内会)は、その仮設住宅の集会所での経験を現地で再建しても続けたい、という思いが強かったようだ。

南蒲生の場合は、「ふだんづかいの集会所」がコンセプト、というか計画・設計段階の合言葉のようになった。
コンセプト、拠り所になる言葉、そうしたものの共有が生きる空間づくりのコツだろうと思う。

集まることの大切さ、とタイトルをつけたが、集まることのできる大切さ、を同時に思う。
そして、裏を返せば、そうした「集まる空間」の計画段階でのこうしたプロセスの重要性もお分かりいただけるだろうと思う。


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