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【手先・足先の注意】身体トリートメントセション

 公演や発表会などショーングが目的となるダンスでは、取り急ぎ目立ちそうな場所(手先・足先)が真っ先に注意される場合が多い。特に期限に追われているような場合は、目立ちそうな場所を優先的に修正する対処法になりがちです。先端に意識がいく人間の特性から、グループレッスンであっても、真っ先に手先・足先が注意される場合が以外と多い様です。

 勝負事が結果で評価されるように、踊りも先端(末端)の動きで印象が決定しまうことが多い為、身体の先端部分の「見た目」が重要であることに変わりがありません。その為、指導するインストラクターも、先端への意識を習慣化させる為、普段のレッスンから指摘する頻度も高いです。

 しかし、「先端は結果であって原因ではない」為、先端だけ指摘しても、直らないのが現実です。体幹及び体幹近い部位の使い方が適正な方の場合を除き、体幹及び体幹近い部位の使い方を分析して理解してもらい、使い方の補正やアジャストをしたり、部位の筋力等や可動域の問題であればエクササイズなどが別途必要となります。

 引用にある「大雑把には胴体と胴体から20cm程度の距離までの手足の動きは教科書的に改善した方が有利なことが多い」と、ある様に、体幹に近いエリアの使い方の原因を把握することが最も重要な事だと思います。また、指摘された先端をすぐに直せて、身体にも無理がない場合は「適正に踊れている」と思っていいと思いますし、どうしても上手くいかなかったり、痛みや辛さがある場合には、体幹に近いエリアの使い方に原因がある場合が多いです。

 トリートメントセッションでは、身体の動作分析やアジャスト等と通して、クライアント様が自身の身体の特性を認知する様なセッションを実施しています。

引用 為末 大 「私のパフォーマンス理論 vol.5 -短所について-」 



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