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ベトナムの濃いコーヒーの話

現在、食を通じてベトナムとつながるビジネスを展開しています。
甘いコンデンスミルクを入れたベトナムコーヒー、日本でも見かけるようになりましたね。
今回はベトナム産の「コーヒー豆」について少し掘り下げてみたいと思います。

コーヒー豆 世界の国別生産量と日本の国別輸入量

日本ではブラジル産やコロンビア産のコーヒーをよく目にしますが、生産量及び日本の輸入量を調べてみると、共にベトナムがブラジルに続いて第2位!ということに驚かされます。

世界のコーヒー豆 生産量 国別ランキング〈2019年〉
1位ブラジル    3,009,402トン
2位ベトナム   1,683,971トン
3位コロンビア   885,120トン
資料: GLOBAL NOTE 出典: 国連 より
   
日本のコーヒー豆 国別輸入量 〈2019年〉
輸入量合計   434,379トン
1位ブラジル   154,944トン(約36%)
2位ベトナム   86,706トン(約20%)
3位コロンビア  61,742トン(約14%)
資料:財務省 通関統計より

あれ?ベトナムのコーヒー豆って店頭であまり見かけないのに?と思いますよね。
その理由は豆の品種にありました。

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コーヒー豆2大品種

コーヒー豆の2大品種としてよく耳にするのが、アラビカ種とロブスタ種です。
高地栽培で病害に弱いアラビカ種に対して、ロブスタ種のコーヒーは低地栽培が可能で、病害に強く収穫量が多いのが特徴です。

そして何より大きく違うのは風味です。

アラビカ種は酸味があり香りが良いので一般的に飲まれるコーヒーのほとんどがアラビカ種です。
一方ロブスタ種は苦みと独特の香りの強さのためそのまま飲まれることは少なく、インスタントコーヒー、缶コーヒーなどの材料として使われることが多いようです。

ベトナムで生産されるコーヒー豆の9割がこのロブスタ種だそうですから、ベトナムから輸入されるコーヒー豆のほとんどは加工品の原料として使われているのですね。

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ロブスタ種、コンデンスミルクとの出会い

ベトナムでこの独特の香りの強いロブスタ種を美味しく飲むために考え出されたのがベトナムコーヒーと言われています。
敢えてきつめに焙煎をした豆をパウダー状に挽き、「カフェ・フィン」という穴の小さな独特のフィルターを使って、一滴一滴濃いコーヒーを抽出します。

このコーヒーに合わせるのがコンデンスミルクです。
貫禄十分なコーヒーにはとろりとしたコンデンスミルクが抜群の相性なのでしょう。
そのままでは全く飲めない苦さのコーヒーが、一気に変化します。
初めてベトナムコーヒーを飲んだ時の感想は「おお、ライオネスコーヒーキャンディだ!!」でした。

ベトナムではベトナムコーヒーをゆっくり楽しむカフェ文化があるようです。

お家時間の多い今、ゆっくりと抽出するベトナムコーヒーで癒されてみるのも良いですね。

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