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あなたの知らない世界 〜マツコさんは知ってるはず〜

街中を歩いていて、自分よりも大きい人に遭遇することは滅多にありません。あっ!と思うと外国籍の方が大半です。どうやらあの人気者、某デラックス先輩と、ほぼほぼ同じ体型をしているようです。以前、髪を伸ばして引っ詰めにしていた頃、背後から『マツコじゃね?』と若者たちが会話している声が聞こえたこともあります。ここまで来るとメタボとかいう類のカワイイものではありません。健康のためにも、ファッションを楽しむためにも痩せた方が良い事はよくよく分かっています。
そんな体型で生きていますから、この国に暮らしておられる多くの方が経験されないことも多数体験しております。

行動規制もなく、水際対策も以前に比べれば緩められた昨今、飛行機に乗られる方も多いかもしれません。多くの皆さんが体験されないサービスを私は何度も利用しております。
フルフラットになるような座席や、飲み物が提供される時間になるとシャッ!とカーテンが引かれる、その先にある夢のような空間なら話は別かも知れませんが、座席のシートベルトが1つの関門になります。こちらのコンディションや機材によるのかも知れませんが(その辺りは全く詳しくなく)一番長くまで伸ばすとカチッと心地よい響きを耳に感じることもあるのですが、止まっても息ができない、もしくは全く届かないという場合もあるのです。

いつのことだか思い出せませんが、最初に届かなかった時は焦った記憶があります。でも今や僕も四十路半ばを過ぎた、それなりに色んな経験を積んできた大人の男性です。シアトル発祥のコーヒーチェーン店でコーヒーを受け取った際に紙コップが熱ければ「スリーブをください」と言うように、「エクステンションをお願いします」とこっそりアテンダントさんに伝えることでスムーズに問題は解決します。

そうそう、CAさんの対応が個性的で「なるほど、この人はこういう接客スタイルなのか」と僕の中で良い人格付けをしています。すみません、こちらのわがままボディのせいで、お手数をお掛けしているのに…

スタイル1
何事も無かったかの様に自然に片手に持ち僕の席まで来て、そっと膝の上辺りに差し出してくださる方。この方法だと周りの目も気になりません。自尊心も守られて一番有難いです。

スタイル2
『お待たせしました!』と満面の笑みで、僕の顔の前に差し出してくださる方。周囲の人も、アレなんだ?と気になることでしょう……実はこれが最も多い(マニュアル通り?)のやり方のようです(笑)

スタイル3
一度しが経験が無いのですが、僕の隣に立ち、クルクルと巻かれたエクステンションを通路で広げ、それはまるで離陸前のデモンストレーションのようにして『どうぞ!』と渡してくださる方。周りも、あーあの人はシートベルトが足りなかったんだね、とはっきり認識出来ること間違いなしでしょう。

最近なのですが最もメジャーなスタイル2で渡され、使おうとしたら金具がはまらないという体験をしました。あれ?あれれ?と、何度か試すも入りません。そこで持ってきてくれたCAさんが通りかかるのを待ち「これ、使えないみたいなんですが…」と手渡すと、『少々お待ちください』と踵を返して奥へ。すぐに別のエクステンションを持って現れ『先ほどのものはグラスJ専用でした!』と。「すみません、体が大きいのにエコノミーに乗って…」とお詫びしておきました。

と、たまには仕事や犬猫以外の話も書いてみようと思っています。こんな話でよろしければリアクションくださいませ。

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