Kentaro Nagai

コンサル辞めてアフリカで起業してます。スマホで流通網の構築支援をするシステムの開発・販…

Kentaro Nagai

コンサル辞めてアフリカで起業してます。スマホで流通網の構築支援をするシステムの開発・販売がメイン事業。開発経済学修士→政府系国際開発機関→シカゴ大MBA→米系戦略コンサル。会社詳細こちら > http://afri-inc.com

最近の記事

日本ベースでアフリカ/アジアの流通のDXを推進するBizDevメンバーを探してます!

これまで、我々は主に日本で働くエンジニアと、新興国で働くBizDev、という組み合わせで事業を作ってきましたが、これから、徐々に日本ベースでアジア・アフリカをカバーするBizDevチームを作っていこうと考えています。 我々が提供する"SENRI"は、今年の3月までの1年間で、アクティブユーザー数が2.7倍に成長、インドネシアへの進出も決めて顧客獲得も進みました。 COVID-19でアクティブユーザー数は一時期、約3割程度落ち込みましたが、徐々にオペレーションを止めていた顧

    • 新興国にとってのCOVID-19

      新興国の経済活動も、COVID-19によって大きな変動のさなかにあります。こちらの記事では「途上国の回復は今年の中盤」、とありますが、アジア・アフリカの各国のCOVID-19の広がりやそれに対する対策を見るに、状況はより複雑ではないかと考えています。 結論としては、「COVID-19の拡大阻止のためロックダウンを1年スパンで継続する新興国が大半を占める中で、一部の新興国は政治・行政機能の破綻のような大きなリスクにさらされる」のではないかと考えています。 なお、本稿はCOV

      • もう一歩踏み込んで新興国の流通を切り拓く(メンバーの募集)

        約半年ぶりの記事になります。最近、「事業メンバー募集してますか?」と聞かれることが増えたのですが、募集しています。寧ろもっと積極的な事業展開に踏み込むために、仲間を増やしたい。 この1年間、特にナイジェリアでの拡大を中心に事業は順調に伸びました。顧客数も100社を超え、特にこの3-4か月は継続して目標を上回る拡大が出来、静かな自信がつきつつあります。サービスを利用いただいている国もケニア・ウガンダから、ナイジェリア、タンザニア、インドネシアに拡大しました。 なにが凄いかと

        • アフリカ勤務の事業開発メンバーを募集します

          アフリカ(ケニア・ナイジェリア)での勤務を前提とした事業開発メンバーを募集します。 1. 目指していること 我々は創業してこれまで3年半、SENRIという営業向けSaaSを提供してきました。ウガンダで事業を立ち上げケニアで事業を伸ばし、2018年9月にはナイジェリアにも進出しました。顧客数は順調に伸びており、現在約90社の企業が弊社のサービスを使用しています。3か国併せて20名程度のスタッフがおり(+日本人2名とインターン1名)、これに加えて開発チームが日本でWeb、And

        日本ベースでアフリカ/アジアの流通のDXを推進するBizDevメンバーを探してます!

          アフリカで信頼関係を広げていく

          アフリカでは、サボる人、真面目に働かない人、こっそり副業で稼ぐ人が沢山います。そんなアフリカで、営業マンの活動をちゃんと監視して、効率化したい、という目的で作られたサービスが、我々の提供する「SENRI」です。 日本とは異なりマスマーケティングの手段も限られており、流通機構も整っていないアフリカでは、例えばお菓子や、トイレットペーパーのような、消費財の流通ですら、訪問営業に大きく依存しています。加えて、店頭での商品のプレゼンスが鍵となることから、それを管理するツールに需要が

          アフリカで信頼関係を広げていく

          アフリカでチームを作るということ

          我々は日本人ばかりで始めたチームだが、現地のチームメンバーをどんどん増やしていき、ゆくゆくは会社の将来を彼らに担ってもらいたい、と考えている。 とはいえ、日本人的な感覚では「裏切り」「サボタージュ」が日常茶飯事のアフリカで、それをどうやって実現するのか。長年一緒にやってきた事業パートナーに裏切られた、みたいな話は枚挙にいとまがない。 1人の採用をするのに数十人に会う。そうすると、彼らが大事にしているバリューがどこにあるのか、は驚くほど違う。ケニアもウガンダも多民族国家で、

          アフリカでチームを作るということ

          アフリカでも信頼関係を作っていく

          最近うれしいことがあった。 最近カスタマーサポートのやり方を大きく変えた。結果として、より細かく顧客の声を聞けるようになり、以前よりも運用がうまくいく顧客も増えてきた。 それでも現場に導入することに苦戦する顧客はまだいる。前々からお付き合いのある顧客で、どうしても現場のチームが我々のシステムをうまく使えていなかったところがいて、なかなか我々もうまくオペレーションの改善案を提示できないでいた。この週末、そこの社長が 「5月からはSENRIを使わない取引は原則禁止!」 と

          アフリカでも信頼関係を作っていく

          TICAD6を終えて

          TICAD6無事終了しました。我々のブースにも多くの方に訪れていただき、新規営業、昔からの仲間との再会、一緒に事業を育てようというパートナとの議論、新しい事業構想の即興ブレストなど、3日間頭も体もフル回転でした。 アフリカが市場として本当に立ち上げるのか?という問いは常にあって、人口は爆発する、土地も資源もある、でもやっぱり教育水準は低いままでリーダーが少ないし、政治や行政にも問題が山積みというネガティブ要因もあり、やっぱり低空飛行のままなのではないか?という見方もあります

          TICAD6を終えて

          東アフリカで飛躍的に普及するUberの戦い方

          東アフリカでは、スマートフォンのシェアが約30%で日本の2011-12年に匹敵し、現在急速に普及が進んでいる。それに合わせて、今、様々なサービスが開発されたり、普及されたりしつつある。その中でも特に、2015年2月にケニアのナイロビでサービスを立ち上げた、UBERは我々の生活を大きく変え、かつまた現地の人たちの雇用創出にも貢献している。結果として、現在ナイロビだけで2,500-3,000台程度のUBERの登録があるとのこと。アフリカで技術がもたらす変化がいかに大きいかの良い事

          東アフリカで飛躍的に普及するUberの戦い方

          コンサルでは学べない、起業した後に大事なこと3つ

          起業すると、とにかく手持ちの武器でがむしゃらに戦わないといけない状況に放り込まれる。なので、「コンサルで得たことは起業して役に立っていますか」という問いは無意味で、答えは必ずYes。加えて、コンサルにいなかったら絶対出来なかったことも多い。 でも、起業して事業を立ち上げていく上で重要な要素のうち、コンサルの経験が一切役に立たないか、マイナスに働くものも結構ある。少なくとも今の僕たちのステージまでで見えてきているものは、「儲ける力」「大胆なレベニューモデル」「どぶ板営業」の3

          コンサルでは学べない、起業した後に大事なこと3つ

          アフリカにはハーバードやMIT出身のエリートがごろごろいる

          前回のブログで、アフリカの教育水準の低さを取り上げたが、逆に投資家や経営者に会うと、実は欧米で教育をうけたエリートがごろごろいる。なのでナメてかかるとぼこぼこにされる。 まず、投資家・プロフェッショナルは、当然のことながら、先進国でも通用するような履歴書を持っている。先々週は、ナイロビでそんな人たちと会っていたが、NYのゴールドマンで9年間務めたエリトリア人のファンドマネジャーにダメ出しを食らって、翌日にモルスタから独立した投資家のアメリカ人に会って、最後にMITを出た弊社

          アフリカにはハーバードやMIT出身のエリートがごろごろいる

          アフリカ百景1

          アフリカというと一般的に思い浮かべるのはこんな光景らしい でもそれ「だけ」ではなくて、例えばナイロビはこんな感じの300万人都市。最近バブルもあってどんどん高層ビルが増えている 場所は変わって、ウガンダのカンパラ(首都)から少し外れると、とこんな感じ。何かどこまでも可能性がありそうな、そんな気持ちにもなる そんなウガンダだが、農業のポテンシャルは非常に高く、市場で売られている野菜は安くて非常においしい。最近は中国人も多いので、白菜やチンゲン菜、ネギなども手に入る。食生活

          アフリカ百景1

          いま、アフリカではスマホが急速に普及しつつあり、生活やビジネスのあり方を変えている

          今のアフリカでのスマホの普及を現地で見ていると、過去5年間で日本で起こった変化以上に、スマホがアフリカの人々の生活やビジネスのあり方を激しくかえていくのではないか、と感じる。 正確な統計は少ないが、今、アフリカ全体でのスマホのシェアは、約2-3割程度。一番経済が発展している国のひとつ、ケニアだと、大体3割強の模様。これは、日本の2011-12年と同じ程度の数字。 さらに、今後アフリカでスマホが爆発的に普及すると考えられる理由は十分にある。 ・安価なスマホの普及:こちらで

          いま、アフリカではスマホが急速に普及しつつあり、生活やビジネスのあり方を変えている

          東アフリカは20-30年前の東南アジア。成長の兆しはあるが、アジアとは異なる成長パスを描くだろう

          ではアフリカってどんなところなの?数字で見てみるとどうなるか。特に東アジアの3カ国、ケニア・ウガンダ・タンザニアは、20-30年前の東南アジアに似ている、という人がいるが、1人あたりGDPでみると確かに近似している。 ケニアの1人あたりGDPはタイの1989年、インドネシアの2005年と同程度。注目すべきは、2000年以前殆ど成長がなかったケニアが、ここ10年強で急速に成長していること。これは他のアフリカの国にも言えることだが、国内政治が安定したことがその大きな理由。 そ

          東アフリカは20-30年前の東南アジア。成長の兆しはあるが、アジアとは異なる成長パスを描くだろう

          スマホでアフリカの流通網を構築する

          今何をやっているかというと、スマホを使った営業管理システムによる、アフリカ現地企業の流通網構築の支援です。 江戸時代から、流通網とそれを担う問屋・卸が育っていた日本と異なり、アフリカの流通は貧弱で、特にラストワンマイルともいわれる消費者へのリーチが困難です。菱食のような大口卸も少ないし、イオンやセブンイレブンのような小売店のチェーンもまだまだ数社しかない。その結果として、 ・メーカーや輸入業者は販売チャネルの構築に時間とリソースを大きく使う必要がある ・消費者は自分の欲し

          スマホでアフリカの流通網を構築する

          戦略コンサルを辞めてアフリカで起業した

          去年の秋口に4年間務めた米国系の戦略コンサルを退職して、ウガンダで起業しました。 シカゴでのMBA生活の2年間と合わせて足掛け6年。長いが、密度の濃い日々だった。新卒で入ったのが某国際開発系の機関だったので、マーケティングもM&Aも、最初は何が面白いのかさっぱり分からん!というところからのスタート。ようやく、おじさん達とうまく話せるようになり、ビジネスの問題解決にも慣れ、チームも運営出来るようになってきた。 まだ日本で学生だった20代の前半、「途上国の企業の成長を支援する

          戦略コンサルを辞めてアフリカで起業した