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初フルマラソン出場&サブ4達成の記録③

長らく書いてきましたが完結編です。
前回はこちら↓

大阪マラソン前日

参考にした書籍

非常識マラソンマネジメント レース直前24時間で30分速くなる! (SB新書)

レース前日以降の行動は書籍を参考にした。

レース前日の土曜日は、完全なオフにします。ジョグもしません。それどころか、脚に疲れがたまらないように「歩く」「立つ」も極力しないこと。立ったり歩いたりすると、想像以上に脚の負担になるからです。

非常識マラソンマネジメント

前日には脚を使いたくなかったのだがランナー受付には行かないといけない。

ランナー受付とEXPO

知らなかったのだが大阪マラソンのような大規模大会は当日受付やゼッケンの郵送は行われない。受付会場であるインテックス大阪は市内でも辺鄙な場所にあるため関西に住んでいても結構遠い。金曜日に受付を済ませたかったが別件で終日遠出していて不可能だった。
(ウェアを見れば何があったのかわかるかも)

11時の開場時間に合わせてインテックス大阪に到着。

前日は最高の天気でした

会場ではゼッケンやリストバンドの引き換えとEXPOとしてレースに関するたくさんの情報や企業の展示が行われている。

受付は番号ごとに
参加賞はTシャツと551の豚まん引換券
たくさんのブースの紹介
1枚くらい写真撮ってもらった

ブースはたくさんあったものの今更買うものはなく早々に退散。EXPO自体は面白いけどやっぱり郵送して欲しい。

ご飯は炭水化物多めにカーボローディング。普段は毎日飲むコーヒーもカフェインの利尿作用による脱水や当日のトイレを避けるために我慢。
夕飯以降は書籍に従い粉末のアミノバイタルを経口補水液に溶かしてウォーターローディングの実施。

前日の夕飯以降に飲む水を経口補水液に替えると、効率的にウォーターローディングができます。
 (中略)
経口補水液は体液を薄めないので、電解質の濃度を保つために摂りすぎた水分を排泄する必要がなく、トイレに行く回数も減ります。
さらに一歩進んで、経口補水液に「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」の粉末を溶かして飲むのも、翌日のパフォーマンスを落とさないために有効です。

非常識マラソンマネジメント

ゼッケンやチップの装着、荷物とスケジュールの確認をして23時に就寝。
レース中の装備はこんな感じで準備

  • 半袖のウェア

  • 長袖のコンプレッションシャツ

  • 短パン

  • 長袖のタイツ

  • 5本指ソックス

  • キャップ(雨除け目的)

  • グローブ

  • ウエストポーチ

  • 雨ガッパ(開始2kmで脱ぎ捨てた)

2/23の金曜日はこれ着て広島にいました

当日〜スタート前

当日の天気予報は雨&極寒。
6時に起床、事前に買っていたおにぎり2つと切り餅3つを食べる。前日夜と同じくアミノバイタルを溶かした経口補水液をチビチビ飲みながら準備。靴以外全て装備して上着を着て7時15分にいざ出発。

電車では既にランナーが多い。大阪城公園駅で多くの人が降りたがGブロックの自分は森ノ宮駅で降りる。雨のせいかホーム上で着替えている人多数、自分も靴の履き替えとカッパの装着だけしていざ大阪城公園に向かう。

他の人の感想を見ると第1ウェーブの人たちは更衣室や荷物預けが泥だらけのグラウンドだったらしいがGブロックはどちらもアスファルトの通路上だったためストレスはなかった。

早めに会場に着いたのでトイレに2回ほど行きスタートブロックに入ったのが9時頃。9時45分のスタートまで待つことになる。

自分はダイソーで買ったカッパを上下(長ズボンのような感じ)で着ていたのだがこれは正解だった。是非雨の日は下も履くのをお勧めする。雨も想定よりは小雨で思ったよりも寒くなくて良かった。

9時45分、前置きがあまりにも長くなったがいよいよ自分の大阪マラソンがスタート

レース計画

想定してたレース計画については以下の通り。

【 0km〜 5km】6分00秒/km
【 5km〜15km】5分20秒/km
【15km〜25km】5分25秒/km
【25km〜30km】5分40秒/km
【30km〜35km】6分00秒/km
【35km〜40km】6分10秒/km
【35km〜Finish】5分50秒/km

10km通過 56分40秒
20km通過 1時間50分25秒
ハーフ通過 1時間56分22秒
30km通過 2時間45分50秒
40km通過 3時間46分40秒
Finish         3時間59分28秒

最初5kmは混雑するだろうから遅めに、その後25kmまではペースを上げつつ30km以降は6分/kmまで落ちても大丈夫なようなポジティブスプリット気味の計画を考えていた。

コース図

大阪マラソンスタート

スタート地点にはアンミカさん

グロスタイムは気にしていないのでスタートライン通過と同時に手元も計測スタート。スタート地点ではアンミカさんを確認、どの白かわからないが白い服を着ていた。

序盤

参加者3万人超、第3ウェーブということもあり5kmまでは大混雑。予想通りなので焦らずに6分/kmのイメージで走ると5kmの通過時間はおよそ31分、混雑がすごたのでどうしようもないと思いイライラしないように心がける。しかも左膝がかなり痛むのでスタートして早々かなり不安。雨は弱くなりすぐ体も温まったためカッパはすぐボランティアスタッフに手渡した。
1回目の給水は道幅が狭く大混雑だったためスルー、それ以降は全ての給水で取るようにした。

補給食について

補給用のジェルはあらかじめ計画した通りに摂取。持っていったのは以下の通り。

  • アミノバイタルゼリードリンク
    (レース1時間前)

  • アミノバイタルアミノショット 3個
    (10km、20km、30km)

  • メダリストエネルギージェル 4個
    (8km、16km、24km、32km)

  • 塩タブレット、塩飴
    (結果として使わず)

ウエストポーチに全部収納

話をレースに戻して段々人もばらけてきていよいよ御堂筋に突入。道も一気に広がりテンションが上がる。

この道を貸し切るための高い参加費だと思ってる

テンションが上がる一方でペースはあまり上がらず。5分30秒〜40秒/kmあたりを推移。10km通過も59分1秒とかなり出遅れるが焦ってもしょうがない。この辺りからアドレナリン効果か膝の痛みは完全に消えた。

千日前通に入ると高架下でセレッソサポーターの皆様から「広島ー!!」と声援が。こういう時サポーターの皆さんはチームの垣根を越えて本当に温かい。
12,3km地点付近の大正橋に入るあたりでちょうどいいペースで走るタンクトップのお兄さん(以後タン兄)を発見し着いていくことにする。タン兄は5分30秒〜35秒/kmのペースで走ってくれたので本当に助かった。

20km手前の大正橋の復路で妻応援その①、雨の中大正橋を渡って戻ってくるまでいてくれたようでとてもありがたい。

序盤の以外は安定したペース

ハーフの通過タイムは手元で2時間ちょっと。当初の想定から大きく遅れサブ4に向けた貯金0で後半を迎えることになる。

中盤戦

引き続きタン兄の後ろ5メートルほどの距離を維持しペースを保つ。ところどころ食べ物のエイドもあるが補給用のジェルで十分だと考えていたのでまいどエイドをはじめ食べ物系は全く食べなかった。

タイムを気にしないレースでは楽しみたい

25km超えたあたりから足の裏が痛み出すが止まってもいられないのでタン兄の背中に焦点を合わせ給水と補給だけは忘れないように着いていく。なにわ筋〜千日前通〜松屋町筋辺りは着いていくことに集中しすぎてほとんど景色の記憶がない。

イーブンペースで推移

30km通過タイムは2時間50分50秒。
予定よりはかなり遅れているが諦めるほどではないのでペースだけは死守。

終盤戦

30kmの通過タイムから残りの必要ペースをざっくり計算。5分30秒〜40秒/kmのペース維持が必要なことがわかり絶望する。ここから先は練習でも走ったことない未知の領域だが心肺は全く問題ない、足の裏はめっちゃ痛いけど脚自体は回っていてまだいけそうだった。
松屋町筋も終わりに差し掛かる31km地点付近でタン兄のペースが若干だが落ち始める。このまま後ろをついていくか抜かすか悩んだがサブ4のためにはギリギリだったので追い抜かすことを決意。ここまで引っ張ってくれた20km分の感謝を心の中で唱えながらタン兄と別れた。

松屋町筋から千日前通に戻ると大阪マラソン名物の激坂が登場。ペースはもちろん落ちたが元々覚悟していたことと景色が変わって新鮮だったことで意外とメンタル的には平気だった。
坂を登り終えたところで友人夫妻と妻応援その②がお出迎え。めちゃめちゃ大声で名前を呼んでもらい力をもらい残り10kmの看板と下り坂も相まって一時的に元気が出る。
無心で脚を回し続けるが全然残りの距離が減らない、残り10kmから体感時間がこれまでの3倍くらいになる。

35kmの通過タイムは3時間19分31秒

残り40分で7.195km、頭は回らないが5分30秒〜40秒/kmくらいは必要そうだと理解し必死に脚を回す。走っても走っても距離が減らない、1kmが遠く足の裏どころか脚全体が痛いしすぐにでも辞めたくなるが「二度とフルマラソンは走りたくないから絶対に今回でサブ4達成して引退してやる、、、」というネガティブな感情を原動力に走っていた。

どこかの高架下で力強いサンフレッチェコールを頂くが反応できない。今里筋の直線が単調でとにかく長く、気の遠くなるような時間を気合いでなんとかペース維持し40kmの通過タイムは3時間47分25秒

長かった10kmだがペースは気合いで維持

残り2kmとなってもサブ4に向けては全く余裕がないためペースを緩めることができないが、40km過ぎ終わりが近づいてきたため振り絞るようにラストスパート。残り200メートルで妻応援その③「いけるよ!」とだけ聞こえ最後の直線を駆け抜けようやくゴール。

サブ4達成

結果はタイトル通りネットタイムで3時間59分41秒でサブ4達成

終わってみれば最初の5km以降をほぼイーブンで走り切っていた。要因は大きく3点。

  • ちょうどいいペーサーを見つけたこと

  • 前日〜本番の補給のおかげかエネルギー切れを起こさなかったこと

  • 予定より遅れても焦ってペースを上げなかったこと

かなり運にも恵まれた完璧な展開だったし大阪マラソンのコースはそもそもフラットで走りやすいと評判なので次走っても達成できる自信はないが運も実力のうちということで喜んでおく。

ゴール後もこの写真を撮るのが精一杯だった

レース後は感慨とか感動とかあるかと思ったがそれどころではなかった。アドレナリンによって誤魔化されていた膝が両方とも激痛でしばらくまともに歩けずメダルとフィニッシャータオルを受け取ったあと縁石に座り込んだ。段々体も冷えてきて妻も公園内に待たせてるため体に鞭打って帰宅準備を進めることに。

Gブロックの更衣テントはアスファルトの上だったのでビニールシートは濡れていたが泥だらけになるようなことはなかった。下着から全て着替え乾いたヒートテックを着た瞬間生き返った気持ちになる。

帰宅しても当日はまともに動けず、翌日も仕事は休んだ。2/29の今でも膝はまだ回復していないので1ヶ月くらいはランオフになりそうだが今は目標達成の充実感が大きい。

当日は写真撮る元気も無かった

終わりに

長々と駄文にお付き合いいただきありがとうございます。年間何万人も走るフルマラソンでサブ4を達成したくらいは大したことないと言えば大したことないですが、大人になって目標を持って達成する機会なんてなかなか減ってきた中で自分にとってはとても大きい出来事でした。

ランニングは楽しいですがフルマラソンは基本辛いです。憧れの都市型大規模マラソンで楽しさも苦しさも経験できたのは良かったしハマる気持ちもわかるなーとは思いました。次回があるかは未定です。
備忘録ついでにフルマラソンを初めて走る人やサブ4を目指す人の参考になればと思い書きました。また走るかは来シーズンの自分に聞いてみつつせっかく習慣化したランニングだけはぼちぼち続けます。

沿道で応援してくれた方々と雨で寒いだろうに運営してくださったボランティアスタッフの方々に感謝。
そして本番もわざわざ3箇所も移動して応援してくれた妻には特大の感謝を。

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