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辞め癖がついていた人


高校に入学してみると半数以上をツッパリが占め、
ほとんどがリーゼントという学校だった。
 
元々まじめだった彼は野球部に所属したが、
周りに影響されて徐々に遊びに染まっていった。
 
 
「机の中に教科書を入れっぱなしにしている者は見つけ次第教科書を焼却処分にする」
と言う校則があり、
常に机の中に教科書を入れっぱなしにしていた彼は担任に教科書を焼却処分にされてしまった。
 
しかし彼は新たに教科書を買うことをしなかったため、ほとんどの授業を毎日立たされた状態で受けなければならなくなった。
 
そのために授業内容は頭に入らず、
徐々に嫌気がさして高校1年の2学期で中退してしまった。
 
 
高校退学後はアルバイトを転々としていたが、
役者業に興味を持ち難関として知られる劇団の選抜試験に合格。
舞台俳優としてのキャリアをスタートした。

しかし、嫌なことがあるとすぐにやめる癖がついてしまっていたため、空気の重圧感や規律の厳しさに慣れることができず10日程度で退団してしまった。
  
  
その後は芸能プロダクションに移籍して役者活動を再開した。
 
22歳でドラマデビューすると、
刑事ドラマ・サスペンス作品・時代劇などに出演し下積み時代を過ごした。
 
 
40代までは強面の風貌を生かして極道物の作品で数多くの悪役を演じ認知度が高まった。
 
悪役としてのイメージが強かったなかで、
地上波の連続ドラマで「血の繋がらない娘を愛する父親役」の演技が高く評価され、それ以降仕事が増加。
コミカルで人間味溢れる役柄を演じる機会も増えた。
 
CM出演も増え、好感度の高い人気俳優の仲間入りを果たした。

 
 
 
彼の名前は、

 
 
 
 
遠藤憲一

以上、「辞め癖がついていた人」でした。

※この記事は彼の半生の極一部を抜粋して書いたものです。

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