やすちゃん日記35|比内地鶏乱舞
こんにちわ。
盛岡在住ブロガーのけんくんです。
このノートは「やすちゃん日記」と題してまして、私の父「やすちゃん」のクセ強エピソードを書き綴り、日頃のストレス発散するための場所です。
暇つぶしにご覧ください。(人生に1mmも役に立ちません)
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新年のある晩の話
今夜は家族3人(私、妻まいちゃん、父やすちゃん)での夕食。
メニューは「比内地鶏鍋」。
比内鶏は、主に秋田県北部・米代川流域にて古くから飼育されている家禽。天然記念物に指定されている。また食用として一般に流通している品種を比内地鶏と呼ぶ。
この比内地鶏鍋は、昨年末に弟の嫁さきちゃんのご実家から頂いたものです。
さきちゃんのお父様は農協勤務で毎年美味しいものを贈ってくれます。
さきちゃんのお父様は、聞き上手、話上手、とっても素敵な方です。
お正月休みも過ぎたある日、家族3人で比内地鶏鍋を食べることにしました。
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鍋セットの内容は
・比内地鶏の各部位のお肉詰め合わせ(冷凍)
・スープ(お醤油ベース)
鶏鍋は好きですが、比内地鶏は初体験です。
以前、秋田県に遊びに行った際に比内地鶏の親子丼を1度食べましたが、とてもおいしかった記憶があります。鍋も楽しみです。
さて、その比内地鶏鍋!
本日の調理担当は妻まいちゃんです。野菜もたっぷりの美味しい鍋ができあがりました。(写真撮ればよかった…)
お椀によそって、いざ実食。(いただきます!)
(私)「うまっ!なにこれ、めっちゃうまい!」
(私)「スープが濃厚!ラーメンにもできそうだよ!」
久しぶりに心の底から美味しいと思えるものに出会いました。
濃厚で比内地鶏の出汁がでたスープがとにかく最高。白菜などのお野菜がスープを吸って、おいしさ爆発です。
比内地鶏のお肉は筋肉ブリブリといった感じで、とても力強い。筋トレ好きの私にとっては、ナイスたんぱく質です。(笑)
ごはんやお酒が進む・・・いや、進みすぎる!!
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そして、ヤツも鍋を食べ始めました。
父やすちゃんとの久々の食事です。やすちゃんも比内地鶏を食します。
そして開口一番の感想がこちら。
(やすちゃん)「うまいねー!!!(大御所俳優風のタメのきいた口調)」
(やすちゃん)「ラーメンいれてもいいんじゃないかー。」
(私)「え・・・?」
まさかのコメントをパクる・・・やす!
「スープがラーメンに合いそう」というコメントは、つい30秒前に私が妻まいちゃんに向けて言ったものです。それをそっくりそのままパクられました。
(私)「(嘘だろ的な表情)」
何かを察したやすちゃん、次いで一言
(やすちゃん)「もしくは、うどんなんかもいいんじゃないかな・・・。」
ごまかしのコメントずらし。
うどんは誰でも思いつく〆メニューのキーワード。焦って、とってつけたような不自然さがにじみでています。
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コメントパクられ、釈然としない気持ちを抱えつつ、鍋を食べる私…。
(やすちゃん)「うぅぅ~ん!おいしーーー。(若干オネエ入る)」
一口食べるごとにあふれる感情!まさにパッション!
(私)「(う、うるせぇ)」
なんだろ・・・この劇団ミュージカルな感じ。芝居へたくそな大根役者感。
みなさん想像してください!70歳の老人がキャッキャッと騒いでる姿を。
どんどん冷静になる私。(助けてくれ…)
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私は現実から逃げようと、子供時代の食時風景を思い出していました。
母も存命。福島にいる弟もいた家族4人の食卓風景です。
当時のやすちゃんは無口な印象。お酒を飲まないと基本静かです。(それは今もだけど)
逆に母は話が好きだったので、その日仕事であった出来事をよく話していました。やすちゃんはそれにリアクション。(聞き流すときもあったけど)
母が主導権をにぎり、父はそれに従っている母主権な家庭といった構図です。
でも今はどうでしょう?
トークの主導権は9:1でやすちゃんです。
ちなみに1は妻のまいちゃん。私は0です。(笑)
この饒舌・・・あふれだす誰か話を聞いてくれ感・・・。男なのに、こんなに話す人います???(昭和の男は無口でどっしり構えるもんでしょ。)
近頃で、テレビ映像の1つ1つにエピソードトークを繰り広げる達者ぶり。
(←明石家さんま意識してる???)
例えば・・・
「日本酒特集」→ 久保田はうまい!千寿、万寿があってだなー
「中華料理特集」→ 中華には紹興酒があうんだよなー
「お肉特集」→赤ワインだよなー俺には味の違いが分からんがー
こんな感じで、1秒置きに画面映るモノ、人に対して、ひねりだすトークの数々。
ある意味では才能だけど、内容がまぁ薄い!!
久保田は確かにメジャーで美味しいお酒ですが、20年以上前から同じことを言ってる気がする…(誰でも知ってるメジャーどころです)
日本酒の話するなら、もっとコアな話が知りたいです。
例えるなら、観光客に東京のおすすめの観光スポットを聞かれて、東京タワーと言ってるようなものです。
こんなエピソードを定期的に何度も話すので、疲れます。(もう飽きたよ)
ね!地獄でしょ!?(笑)
こんな感じで食事中のやすちゃんリサイタルは続きました。(地鶏の味が…しない)
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鍋もある程度食べ終わったので、〆にうどんを食べようという話になりました。(これも鍋の楽しみですよね)
(私)「稲庭うどんにしよう!」
ちょうど頂き物の「稲庭うどん」があったので、それを利用することに。
稲庭うどんは、秋田県南部の手延べ製法による干しうどんである。日本三大うどんのひとつに数えられる。 ひやむぎより太く、やや黄色味かかった色をしている。
いざ比内地鶏鍋に稲庭うどん投入です。ひと煮立ちさせて、さぁ実食!(←これ絶対にうまいやつ)
(やすちゃん)「ずるずるずるー・・・うぁぁ!!(悲鳴)」
(私)「え?」
やすちゃん、顏を真っ赤にして、口を手で抑えてハフハフと呼吸をしています。(汗)
どうやらアツアツのうどんを思いきりすすったものだから、あまりもの熱さに悶絶したようです。
(私)「え?なにこれ?ダチョウ倶楽部の上島?」
こういうのって、映画やドラマのワンシーンではよく見かけます。おっちょこちょいのデブキャラがやらかすお約束。
(まいちゃん)「(爆笑)」
いい歳して何やってんだと思って見ていたら、なぜかまんざらでもない表情を浮かべるやすちゃん。(←おいしかっただろう的な表情)
(私)「(なんか腹立つ)」
比内地鶏のスープと稲庭うどんをじっくり味わいたいのに、やすちゃんが気になりすぎて、まったく味がしません。
ここ最近のやすちゃんのハイテンションぶりを見て、ふと思ったことがあります。
私の姪っ子のふうちゃん(3歳)とリアクションが全く同じということです。
昨年末にお歳暮としてりんごを贈ったのですが、それを食べてる姿の動画をLINEでおくってもらいました。
(ふうちゃん)「わぁーおいしぃー!なにこれぇー。」
たどたどしい言葉ながらも、お母さんのマネをして、かわいい、リアクションです。
(私)「なんなんだこの愛らしさは。子供はかわいい!」
しかし、70歳のじじいが同じリアクションをすると・・・
(私)「絶望」
私は世のお父さんに言いたい!はしゃぐのはOK!でもほどほどに。
人間、年相応のふるまいが必要です。70歳ともなれば、他人はそれを注意してくれません。多くの他人はかわいい、おもしろいお父さんだねと言います。
でも身内は違います。冷静に見ています。そしてうんざりするのです。
(私)「やすよ!これは家庭内パワハラだ!」
比内地鶏を食べて喜び舞い踊るやすちゃんを見て、自分を戒めるのでした
私も気を付けよう・・・。
以上
*
よかったらまた見てください。
つづく・・・。
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