やすちゃん日記39|…"それ"が見えたら終わり

こんにちわ。
盛岡在住ブロガーのけんくんです。

このノートは「やすちゃん日記」と題してまして、私の父「やすちゃん」のクセ強エピソードを書き綴り、日頃のストレスを発散するための場所です。

暇つぶしにでもご覧ください。(笑ってくれたら幸いです)


久しぶりの投稿になってしまいました。前回投稿が2020年3月、約3年ぶりの新作投稿です。

ちなみに我が父「やすちゃん」は顕在!元気すぎるくらいです。

エピソードが止まっていたのは、単純に私のスケジュールが忙しかったため。この度、久しぶりの新作投稿でございます。


最近、夕飯が恐怖です…

あなたの家の夕飯は、どのタイプですか?

  • おかずは一人一皿の盛り付け

  • おかずは大皿にまとめ盛り付け

我が家は後者。妻のまいちゃんは、なぜか大皿に盛り付けます。

(僕の心の声)やめてくれ…、コロナの時代!おかずもソーシャルディスタンスが必要だよ。

とある日の夕食の話です。

本日のメニューは

  • カレイの煮付け → 一人一皿(一匹だしね)

  • 副菜のおひたし → 一人一小鉢(うんうん。わかるよーわかる!)

  • カブのお漬物 → 一皿にまとめて(取り箸で各自のシステム)

  • 骨付き唐揚げ → 大皿にまとめてドン!(・・・白目)

よりによって、今夜は僕の大好物の唐揚げ。それが大皿に盛り付けは…絶望感しかありません。

なぜかって・・・?

我が家には「怪物」がいるからです。

仕事で疲れた1日の終わりの夕食って楽しみですよね?できれば仏のような心で、穏やかに笑顔で食べたい。じっくり、ゆっくり、味わいたい。

こんなささやかな幸せが僕の望みです。

(僕の心の声)はぁ…今日も戦争か!「罠の戦争」というドラマがあったけど、我が家は「食の戦争」や!


いざ「食の戦争」開宴!

<キャスト>
主演:やすちゃん
助演:僕
助演:まいちゃん

初手は皆それぞれ…
僕はカレイの煮つけ、妻はお味噌汁、そしてやすちゃんは副菜の切り干し大根から食べました。

早速やすちゃんは切り干し大根を口いっぱいに放り込む。(音で表現すると…ガバァ~~~)

例えるならくじらが大量に小魚を口にぶち込む光景。海水ごと放り込む…まるでブラックホールです。その口の開け方は…なんかいろいろ口から溢れてるんだけど…

僕は見逃したけど…妻のまいちゃんが見ていました。

やすちゃんの口から、1本切り干し大根がはみ出し、あごにベタッと垂れてるのを‥‥まるで気にする素振りもなく…(これは世の終末か)

僕は、ガバァーって口を開けた所以降、怖くなって視線を外していました。大好物の唐揚げに集中したかったのです。

「揚げたての唐揚げはおいしい!」

仕事終わりで心が解放!天国のような気分です。(幸福度指数100%

本日の骨付き唐揚げは9個。3人だと1人3個計算ですね。


食事開始から5分後の世界

僕が唐揚げ1個を食べ終わると、目を疑う光景が…

やすちゃんのお皿におかずがほぼ無い…。(あれ?まだ5分たってないよね?)

  • カレイの煮つけ(ロスト)

  • 副菜(ロスト…)

  • ご飯(100%残ってる)

  • 味噌汁(90%残ってる)

一方の僕と妻のおかずはまだまだ皿に残っています。(これが普通だよね)

ちらっと、やすちゃんの顔を見ると、完全に大皿の唐揚げロックオン。しかも身を乗り出して前傾姿勢…。

ここで僕の幸福度指数は50%に急下降

やすちゃんは満を持して唐揚げに手を伸ばす。その食べ方も衝撃的…。視線はテレビを見てるけど、肉を食べるスピードがハンパない。

あまりもの勢いから、唐揚げの衣が口の端からポロポロこぼれています。しかし、それを気にする素振りもまったくなし。

骨の髄までしゃぶりつくすとはこのことか…。まるでチキンの骨でトランペットでも吹いてるのかと思うほどの激しさ。ジャズなのか、これは。(いや、ちがうちがう!)

目の前にいるのは70歳オーバーのおじいちゃん…。普通に怖いでしょ!暗闇でこの食べ方してたら、間違いなくホラー映画だよ!その光景見たら、終わり感がハンパない…。映画なら死亡フラグがたってます!

ここで幸福指数25%に下降

我が父ながら、ひと様には絶対に見せれない光景です。大人の所作が皆無。どうしてこうなったのか…。歳をとると、欲望に対して素直になるのかもしれません。

我が家には弟夫婦(福島在住)がいて、1歳のかわいい甥っ子がいます。長期休暇時は帰省してきます。

次の帰省はGW。この光景だけは絶対に見せてはいけない!僕は心に誓いました。(こんな食べ方はあたりまえじゃないからな!)

(僕の心の声)楽しい夕食のはずなのに、こんなことばかり考えてるせいで食べてる気がしない…。せっかくの大好物なのに。(つらい)

僕が意識を取り戻すと、皿から唐揚げが半分以上消えていました。



高速食いの理由

やすちゃんの食事スピードが早いのは理由があります。

やすちゃんは、ご飯を最後に食べるタイプ。だから、自分専用のおかず先に食べると、次に共用の大皿おかずを中心に食べます。味噌汁は合間にちょこちょこ。

お米って満腹感がありますよね。普通はご飯→おかず→味噌汁の三角食いをすることで、適量で満足できます。

しかし、やすちゃんの場合はおかず中心に食べるので、なかなか満腹にならない。だから、どんどんおかずを食べ進める。他に人がいようが関係ない。まさに独壇場!やすちゃんリサイタル。

(僕の心の声)ちょっと自重せぇ!ここには他にも人がいるんだよ!あなただけのおかずじゃないのよ!

知ってますか?人は得する事よりも、損する事を恐れる。喪失感は強く感情をゆさぶります。

そして今日も唐揚げの喪失感で、僕の心はいっぱいです。

(僕の心の声)全然食事が楽しめてない…。

こんな家庭で育ったこともあり、僕も早食いという悲しき呪いにかかっています。父やすちゃんは息子だろうが、関係なしに自分の食べたい分だけ食べるので、急がないと食事にありつけません。(野生の動物みたいだね)

なんか溜息がでた。急かされて食べる食事はおいしくない。


皿の上には最後の唐揚げが1つ

食事も終盤…。

私とやすちゃんは唐揚げを3個づつ食べ終わり、僕は食事終了。やすちゃんはまだご飯が残っています。

そして大皿の唐揚げは1つ。これは妻まいちゃんの分です。(1人3個計算として)

そんな時に限って、妻のスマホに仕事のLINEが。なにやらスマホを見て、ポチポチ打ち込んでいます。

皿の上には1個の唐揚げ!

(僕の心の声)めちゃめちゃ気になる!早く食べろよ!まいちゃん!

誤解のないようにいうと、僕が食べたいわけじゃない。僕はお腹いっぱいです。

ただ、目の前にはヤツがいます。彼はいまだ戦闘態勢!なぜならご飯が残っているから。

やすちゃんの食事が終わるタイミングは、最後にご飯をかっこみ、味噌汁を飲み干して終了です。(この時のスピードも尋常じゃない。ドラゴンボールの悟空超えてます)

だがしかし!彼はまだ動かず。そしてカブのお漬物を直箸で食べだす。(おいコラッ!)

あきらかにタイミングを計っています。落ち着きなくワナワナしてるのが伝わってきます。あきらかに唐揚げを狙ってる。カラスみたいだ。

そして妻はLINEのチェックが終わり、食事に戻る。妻は他のおかずを食べだす。

(僕の心の声)妻よ!唐揚げを早くとりなさい!はよー!!!あー声に出して叫びたい!

そんな時、ふと何かの話題になって、妻とやすちゃんが談笑。話の内容を覚えていないが、TVの映像がきっかけ。話にひと落ちあって、二人が爆笑した瞬間です。

やすちゃんが「わははは!」と言いながら、一瞬の隙をつき、最後の唐揚げに手を伸ばし、口にほおばる。そして、ごまかすように早口で何かを話す。(内容のないつまらない話)

(僕の心の声)こいつ、やりやがった!

僕は食事に満足してるはずなのに、なぜか負けた気がしました。妻はとくに気にする素振りもなく…。(幸福度0%

こんなことを気にするのはバカバカしい。僕だって普通に食事を楽しみたい。(唐揚げの数を数えるのもバカバカしいと思われるかもしれない)

でも、我が家ではゆっくり食べてると、ほぼやすちゃんに食べられてしまう。人の分を残そうという気持ちがないから。これは僕が子供の頃から変わらない。

目の前におかずがある限り食べ続けるのがやすちゃん。そこに山があるから登る登山家的な発想。

この日記を書きながら今でも思い出します。

骨付き肉を食べてるやすちゃんの顔を。バイオハザード1の最初のゾンビの顔とかぶる。もはやトラウマです。

妻にお願いしたい!おかずは完全に1人一皿づずに分けるシステムにしてほしい!切に願う。僕の心の平穏のためにも。

長文のご愛読、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?