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セイコーゴールデングランプリ2022 男子100m 多田修平選手の棄権       なぜ左ハムストリングだけ痛むのか?

多田修平選手のInstagramのリンクを添付しました


日本短距離界の中心選手 多田修平選手が先日のセイコーゴールデングランプリ2022を欠場

その理由は「応援してくれた方々本当に申し訳ありませんでした。左のハムに痛み、強い張り感があり、急遽欠場という形になってしまいました。
一旦心身共に休めて、日本選手権に向けて頑張ります!」

左のハムの痛み・強い張り感

このニュースを聞いて、気にかかったこと


5/9(月)配信ニュース

陸上男子短距離で東京オリンピック(五輪)代表の多田修平(25=住友電工)が9日、違和感のあった左太もも裏が軽度の肉離れだったことをツイッターで報告

どうやら肉離れが痛みの原因だったようです。


今年の第106回日本陸上競技選手権は、6月9日〜12日と例年より早くなっていますので、多田選手が出場できるかは不透明

昨年の100mのキング ぜひ出場して欲しい


なぜ痛みは左にでているの?肉離れの原因は?


まっすぐに走る100mで左ハムストリングだけ痛める理由で考えられること

  1. 利き足だから負担がかかる

  2. アライメントが狂っている

  3. 過去のケガ

  4. 直前になんらかのケガをした

  5. 足首に硬さがある

アライメントが乱れる

一般的に考えられる原因は、上記になりますが、痛みの部位は特定出来ていないので、予想で話します。

ハムストリングとはどこにある筋肉

太ももの後ろにある筋肉

ハムストリングは、大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の総称です。多田選手のニュースでは筋肉が特定されていませんので、どの部位かは不明


筋肉には運動点という部位があるのですが、ハムストリングスの運動点は、お尻に近い方にあり、ここがケガをしやすい部位でもある。


ハムストリングス

アスリートのトレーナーをしている方々は日本では、圧倒的に鍼灸師・理学療法士が多く、国際的な資格を有するカイロプラクターはごく少数。

なのでハムストリングスの肉離れを治療する場合、ハリ、灸、物理療法に頼る傾向にあります、一般的なカイロプラクターだとサブラクセーションって考えるのだけど、どれも結果に対する施術であって原因の追及ではない。

固有受容器に注目


固有受容器の機能.

1.ルフィニ終末(関節包)
運動方向と速さの検出
この紡錘形の受容器は皮膚にかかる圧を感知し、指の定位・運動の制御や運動感覚に関連。
物体が皮膚と擦れるのを感知する役目を果たし、物を握る際の調整ができるようにするとされる

Wikipedia

2.パチニ小体(靭帯)
加速度の検出
パチニ小体はあらゆる圧変化と振動を感知する。

3.筋紡錘
他動的伸張による筋緊張の検出
筋肉の長さと収縮の速さを検知

4.腱紡錘
他動的伸張および収縮による筋緊張の検出


 左ハムストリングスがなぜ張りを感じているのか? 

 

ハムストリングスの張りの原因

張りがあるというのは、筋肉が収縮していて伸びない状態のことだと推測

筋肉(錘外筋)への指令は、脳からα運動線維という神経を伝わって行われます。しかし日常的に張りを感じているのは、錘内筋のなかにあるⅠa群求心性線維からの情報がしっかりと伝わっていない。(収縮している状態がわからなくなっている)


最近、Facebookにドクター・メリロが投稿したメッセージ

神経科学は、人間の脳が全体に機能するためには、脳の大きな領域と左右の半球が連続的に電気インパルスを使用して通信することが長い間理解されてきました。 これは、各半球が私たちが生きる世界に反応させる異なる機能を行うため、不可欠です。 しかし、最近の研究では、脳の両面が同時に成熟しないと、両面間の電気的衝動がバランスを崩し、コミュニケーションを妨害することを示しています。 このコミュニケーションの問題が無数の行動、社会、学習の困難に責任を負っているという証拠が今存在する。 "私の本 "Disconnected Kids"より@drrobertmelillo


まとめ

多田修平選手の肉離れの徴候は、19才のときから左ひざの後十字靱帯損傷に原因があるのかもしれない。

左ひざの固有受容器からの情報は、右脳に集められます。

左膝をかばっていると、右脳の機能低下が起こり、結果右脳と左脳のコミュニケーションが上手くいかなくなります。いつも左ハムストリングスに張りがあるというのは、左ハムストリングスだけの治療をしていたのでは、再発を繰り返す可能性がたかい。右脳の機能低下がないかチェックして、脳神経系のリセットを行うべきです。

左ハムストリングスが痛むのは、きっと脳神経系アンバランスです。患部が原因ではありません。

日本短距離界を引っ張っていく多田修平選手の一日もはやい復帰を願っています。

多田修平選手、今季も活躍を楽しみにしています。


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