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R4司法試験合格体験記 -VOL.1

皆さんこんにちは、NaOyaです。
「成績通知を受け取ったら合格体験記を書きます!」
と言っていたのに、通知から既に3日が経過しようとしています。
怠惰でごめんなさい、、、

やっと時間が作れそうなので、とりあえず司法試験の振り返りと感想を簡単に記録しておこうと思います。
書きたいことを思いつくままに書いていったので、まとまりのない内容となっていますが、好きなところから読んでいただければと思います!

1.成績について

成績通知の結果

Twitterでもご報告した通り、自分でも驚くほどの高評価を受けることができました!
過去の成績にしがみついても仕方がないとは思いつつ、やっぱり嬉しいのでしばらく引っ張っちゃうかもしれません、、お許しください(笑)

成績をまとめると以下の通りです。

■論文
【公法系】 151.14点 5位
【民事系】 211.47点 39位
【刑事系】 137.68点 81位
【選択科目(経済法)】 70.48点 1位? *整数値で1位タイでした。
【論文合計】 570.79点 12位
■短答
【憲法】 44点
【民法】 61点
【刑法】 42点
【短答合計】 147点 154位
■総合
1145.89点 13位

令和4年司法試験総合評価4頁以下参照
https://www.moj.go.jp/content/001379928.pdf

こうしてみると、公法系と選択科目(経済法)が頭一つ飛び抜けていますね。

公法系に関しては、行政法がイマイチだったので憲法が跳ねたのだろうと感じています。
実際に、以前公開した再現答案の反響も、憲法に対するものが一番大きかったですし、特に今年は憲法が難化(というか意味不明化)したため、受験生内で相対的に浮上することができたのだと思います。

選択科目(経済法)はもともと得意だったこともあり、受験直後もかなりの手ごたえを感じていました。
とはいえ、ここまでいい順位になるとは全く予想していなかったのでとても嬉しいです!
経済法は再現答案を作成していないのですが、需要があれば何らかの形で知見を公開したいと考えています。

総合評価についても予想外によかったので驚きました(素直に嬉しかったです!)
短答147点 = 短答合格者平均(123.3点)からアドバンテージ +約24点
論文570.79点 = 1科目あたり平均71点で12位
ということを踏まえると、総合13位という結果は、ほぼ論文の得点で決まっているということがわかります。
短答のアドバンテージは、上位争いという観点からは、小さすぎて逆に足を引っ張る要因だったということですね(笑)

TKC模試との比較

ちなみに、司法試験直前の3月に受けたTKC模試の成績は、こんな感じでした。

なんと、憲法はE評価ですね。
他の科目も含めてTKC模試の評価には全く納得できず、成績が返却されたあとにロースクールの同期と文句を言い合っていた記憶があります(笑)

模試の使い方や司法試験との相関関係には、様々な意見があると思いますが、少なくともTKC模試に関しては、以下の特徴があると考えています。

・全体的な視点からすると、ある程度司法試験との相関関係はある。
  → 合否/ボーダーの目安、受験予定者内での立ち位置の把握には有用
・アルバイト採点者という性質上、採点の精度は非常に低い。
  → 上位答案を正確に評価することはほぼ不可能
・採点表に基づく採点のため、論点&規範のウエイトが過度に高い。
  → 論述の合理性/精緻性,論理の飛躍の有無などは評価基準から外れがち
・本番類似の環境で答案を作成する経験を得られること自体に意義がある。
  → 司法試験当日を意識した負荷を脳と肉体にかけるという意味で有用  

以上を踏まえると、

司法試験模試は、採点の精度が低いことを念頭に、①自分の大雑把な立ち位置を把握すること、②本番の形式に慣れること、の2点を目的に受験するのであれば有用である。

という、至って普通の結論に到達します(笑)
僕の考える模試の活用法は、こんなところですね。
とにかく、成績の良し悪しにかかわらず、結果に引っ張られないことが重要です。


2.司法試験前日~最終日の感想

前日まで

前々日までパートナー(同じく司法試験受験生)と同棲しており、前日に各自別のホテルに移動というスケジュールでした。
前日はリラックスが大切だと考えていたので、夕食に会場近くでラーメンを食べ、その後少しだけ選択科目のまとめノートを見直したあと、Netflixでナルトを見ながら早めに寝てしましました(笑)

1日目(選択科目,公法系)

朝は6時前に起きて、各科目のまとめノートの気になる部分について簡単に見直しをしました。
朝ごはんは新発売されたカロリーメイトのバニラ味(めっちゃ美味しい!)と野菜ジュースだったと思います。

TKC模試と同じ場所だったので、会場入りしても緊張することはほとんどありませんでした。
司法試験全体を通じて、緊張のピークはちょうど当日の1週間前くらい、そこからだんだんと落ち着いて当日の朝はかなりリラックスできていたと思います。
司法試験はメンタル8割の試験なので、自分の性格としっかり向き合って、自分に合ったメンタルケアを徹底することが何よりも重要だと思います!
僕の場合は、普段の実力を発揮すれば合格できるという自分への信頼があったため、できる限り特別なことをせず、過去問演習をするようなメンタルで試験に臨むという方法が性に合っていました。

当日の休憩時間にはまとめノートの見直しを一切しないと決めていたので(これも僕なりのメンタルケア手法です)、選択科目終了後は、休み時間を暇を持て余していました。
他方、憲法終了後は、かなり動揺していました。
問題の異様さに、会場全体もざわついていたのをよく覚えています。
結果的には高評価をもらえる答案を書けていたのですが、やはり当日は精神が不安定だったのだと思います。
行政法は、憲法後の動揺を引きずってしまい、本来の実力を発揮できずに途中答案となりました。
司法試験1日目にして、いきなりメンタルケアの重要性を感じさせられました。

夕食はコンビニでそばを食べた気がします。
会場近くのコンビニはほとんど物がなくなるので、来年以降受験する方は気を付けてください。
この日の夜も、民法の簡単な復習をした後、Netflixを見て過ごしました。

2日目(民事系)

2日目は終始リラックスしていました。
というか、公法系の難しさが頭に残っていたので、民事系は3科目とも拍子抜けしてしまい、やる気スイッチが入らないまま何となく試験を終えてしまいました(笑)

試験後は、近くのカフェに行き、(周囲に受験生がいないことを確認した上で)ロースクールの同期と答え合わせをしました。
このあたりで公法系の不安も払しょくされ、「刑事系と短答で大きくやらかさなければ合格は堅いだろうな~」くらいにまでメンタルが回復しました!
また、この日の夜、人生で初めて「5ちゃんねる」を見ました(笑)
公法系・民事系の答え合わせをしている方々がいて結構面白かったですが、たしかにこれを見て不安になり、翌日以降の精神状態に支障をきたす人もいるというのが分かった気がしました。

3日目(中日)

長くなってきたので、ここからは簡潔にいきたいと思います!

中日は、会場近くのカフェで短答をやっていました。
昼過ぎからは刑事系を簡単に復習し、やはりNetflixを見て過ごしました。

4日目(刑事系)

刑事系は、2科目とも可もなく不可もなく、という感じでした。
とはいえ、論文の中では刑事系が一番成績が悪かったので、集中力が低下していたかもしれませんね。
この日も5ちゃんねるを眺めておもろいな~と思っていました(笑)

5日目(短答)

個人的には、短答が一番不安だったので、この日はちょっとだけ緊張していました。
論文は大きなミスなく終われたので、短答も無難に終えることを心がけました。
終わったあとはホテルの大浴場で疲れを癒してから、友人とコナンの映画を見にいきました!

以上、司法試験の感想でした。

3.おまけ(使用していた物品の紹介)

■ペン

答案を書くペンは、ユニボールシグノ307(0.5mm)を使っていました。

マイナーですが、0.5mmなのに液量が多く、非常に滑りがいいのが特徴です。
本屋さんの文具コーナーでも買えて、とにかく安くてオススメなので一度使ってみてください!

問題文の読解、答案構成等、試験中の作業は、すべてこのボールペン1本でしていました。
そのため、蛍光ペン、色ボールペンなどは使っていません。

■六法

六法は、デイリー六法令和3年度版を使っていました。
TKC模試以降は、令和3年の司法試験六法をもらったので、こちらに切り替えました。
判例六法・択一六法は使用していません。

■基本書等

使用した基本書等は、再現答案の記事にそれぞれ記載しています。
判例は、基本書や過去問で出てくる度に判例検索サービスで検索して読む、という方法で確認していたので、判例集の類(百選など)は、一切使用しませんでした。
*ただし、ロースクールで指定されたケースブックなどは、その授業についてのみ使用していました。

■その他(勉強のお供たち)

好きな紅茶は、English Tea ShopのEnglish Breakfast 
好きなチョコレートは、ヴァローナのDULCEY35%です。


4.おわりに

今回は、簡単に司法試験の振り返りをするつもりが、結局3,000字を超えてしまいました(笑)
次回は、勉強法や勉強スケジュールなどの具体的な部分を書いていきたいと思います!

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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