毎日、一日の食事で必要な栄養素をとる必要がある?
一日に必要な栄養は、どのくらいだろう?
そう思って、調べるとたくさん出てきます。
タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル(鉄、カルシウム、亜鉛、ナトリウム、マグネシウム……)、ビタミン(A、B1、B2、B6、C、D、E)、食物繊維
そして、それらをバランスよくとることのできる食事を毎日摂取することを想像してめまいを覚えてしまいます。
結果、そっと、一日に必要な栄養素を調べたことを脳の中から無かったことにしてしまいます。
ですが、なぜ「一日に」なのでしょうか?
ビタミンCが不足することによっておきる壊血病は、ビタミンCを数十日以上摂取しなかった場合に起きるといいます。
ビタミンCは、他の多くの動物と違い、人間は体内で合成することができませんから、必須の栄養素といえます。
ですが、一般的な人が、そのビタミンCを1日摂らなかったために、起きる重大な不都合は、翌日すぐに起きるようなものではないことは、壊血病の例をとってみても、明らかに思えます。
同様に鉄分を丸一日摂らなかったら、すぐ貧血になるようようでしたら、貧血で倒れる人は、もっと頻繁にみかけることになるでしょう。
人は体内に、ある程度栄養素を蓄積することができます。
ガソリンは、ガソリンを使い切る前に給油する必要がありますが、走らせる度に給油する必要はありません。
エンジンオイルは、給油する度に交換する必要はありません。
逆にスマホのバッテリーがフルの状態で更に充電するとバッテリーの寿命が短くなるように、過分な摂取は、悪影響を及ぼすこともあり得ます。
体調により、人により、季節によりどの程度の間隔で必要かは栄養素ごとに異なります。
「全ての栄養素を全て一日で接種する必要はないんだ。」
という当たり前のことを念頭に置いておくと結果的に意外とバランスのよい食事を取りやすくなるかもしれませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?