スター・ウォーズはスピンオフのほうが面白い
先日、「スター・ウォーズ/ハン・ソロ」をテレビで観ました。そこで気付いてしまったのは、スピンオフのほうが正編よりも面白いということ。「ハン・ソロ」も「ローグワン」も面白かったです。
正編というのはいわゆる1〜9までを指してます。これが重い。一言でいうと、銀河を股にかけた3代にわたる親子喧嘩です。
以下ネタバレ。
発表順で4〜6、これはルーク・スカイウォーカーが喧嘩したお父さん(ダース・ベイダー)と和解する話。生き別れの妹(レイア)はとある星でお姫さましてるのに、兄であるルークは自らの出生についてなにも知らずに辺境で農場暮らししてました。
1〜3は、そのお父さんの若い頃になにがあったのか、がなぜグレてしまったのかを解き明かすお話。素晴らしい師匠がいたのに悪い人たちをお手本にして道を踏み外します。
7〜9、これはダース・ベイダーの孫(ルークの甥っ子)が家出して悪いグループにどっぷりつかってしまうものの最後の最後に良心に目覚める話。肝心のルークは銀河の片隅、地図にも乗ってないような辺境でひきこもっていました。
事件はすべて身内のもめ事です。圧政に抵抗する人々の物語ですが、背景は親子喧嘩です。それに比べてスピンオフは軽快です。登場人物たちもへんな重荷を背負ってません。
重荷というのは、物語の外についてもいえます。
スター・ウォーズという作品はファンがうるさいんです。大きな作品なのでしょうがないのでしょうが、認める認めないをファンが判断します。ジョージ・ルーカス自身が「なにやっても怒られる」とボヤいた末に作品を手放してディズニーに権利を売ってますからね。
実質、追い出したような形です。
おれたちのスター・ウォーズにジョージのやつが勝手なことをする、あいつに触らせるな、という感じでしょうか。ジョージ・ルーカスが過去作にCGでちょこちょこ手を加えてるので、劇場公開作品をもはや観ることができない、そんな状態にファンは怒り狂ってます。
そういう厳しいファンの視線があるので、正編(7〜9)はファンに認めてもらうことをかなり意識しています。
でもスピンオフはもっと気楽です。うるさ型のファンへの目配せはほどほど。もしかしたら、新作の7〜9は、スター・ウォーズをうるさいファンから開放するためのプロセスだったのかなと思いました。
結局、9作目をもってスカイウォーカー一族はいなくなりました。こうして、スター・ウォーズはスカイウォーカー一族の物語から開放されたのでしょう。
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