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84番 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

便秘の薬と言えば、プルセニド®。
その昔、研修医なりたての1週目の受け持ち患者の入院指示に、「不眠時アモバン®1T頓用、便秘時プルゼニド®2T頓用」と書いて、「おれも医者になったんだ〜」と、ちょっと悦に入ったのを思い出します。当時は電子カルテではなく、もちろん手書き。指示棒という、札を立てて、看護師さんに指示を拾ってもらう。(単色のコンピューターに定期処方を入力するのは研修医の仕事だったような…)
ほんの20年くらい前はそんな風景でした。
プルゼニド® はセンノシドA・Bからできており、今回取り上げる大黄甘草湯の構成生薬である大黄がセンノシドの由来です。(今回は思い出話で終了。)

使用目標(証)

本方は体力中等度の人を中心に、軽度または中等度の便秘に広く用いる。

組成

大黄(だいおう)
甘草(かんぞう)

勝手にポイント

承気湯の仲間。便秘に使う。
調胃承気湯−芒硝=大黄甘草湯
大黄のセンノサイドは長期に使うと効果が落ちてくる。

参考資料
「つまずきから学ぶ漢方薬 構造主義と番号順の漢方学習」 岩田健太郎 著 / 西本隆 監修
「漢方製剤 活用の手引き 証の把握の処方鑑別のために」 長谷川弥人 大塚恭男 山田光胤 菊谷豊彦
漢方スクエア 絵でわかる漢方処方解説 大黄甘草湯
漢方スクエア 方剤解説 大黄甘草湯