ネット・ゲーム依存症対策の条例は逆に良くないのでは?

先日香川県議会でネット・ゲーム依存症対策の条例が制定されました。
このネット全盛の時代に時代錯誤甚だしい条例ではないかと私は思います。
私はRPGで能力等を数値化するという手法を学び、現在の仕事にも活かされています。
歴史シミュレーションゲームでは、戦国時代の武将や地理を覚える事も出来ました。
漠然とするのではなく、何かを吸収するのであれば、ゲームだって立派な学習ツールになるのです。
さらにネット、googleなどはもはやマザーコンピュータと言っても過言では無いという程知識に溢れています。
なので、ネットやゲームは完全に「悪」であるかのように規制しまうのはいかがなものかと思うのです。

人間の集団は必ず2:6:2に分かれるそうです。
2が善、6が普通、残りの2が悪になり、それぞれのバランスは常に変わらないといいます。
2の悪を排除すると、6の普通から新たな2の悪が生まれます。
逆もまたしかり、2の善が去った時に6の普通から新たな2の善が生まれ、結局2:6:2のバランスに落ち着きます。
つまり、ネット・ゲーム依存症対策の条例で2の悪を排除すると、今迄問題無かった6の普通の中から新たな問題が生まれてくるのです。
しかも排除した筈の悪が水面下で残る事でしょう。
私は子供の頃、親がゲーム嫌いなのでかなり制限されていました。
その反動で大人になってからゲームにのめり込んでしまった事もありました。
排除したはずの悪が大人になって復活してしまうのです。
しかも2:6:2のバランスが保たれてしまった事によって新たに生まれた悪も残るのです。

排除するだけ制限するだけでは問題は解決しません。
今回の条例は、あまりにも短絡的すぎる解決方法だと私は思います。
子ども達の将来を本当に憂うのであれば、抑え付けるのではなく伸ばして上げる教育を考えるべきではないでしょうか。

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