カーネルのビルドとインストールの問題

こんにちは、LPIC201試験対策中の人です。

今回はカーネルのビルドとインストールの問題がややこしかったのでまとめます。


1番目には、初期化しよう

カーネルのビルドと再構築を行う際は、必ず設定を初期化しましょう。コマンドは「mrproper」です。

なんで、初期化しないといけないの?って思った方がいらっしゃると思いますので、一応説明します。

設定を初期化しないといけない理由は、余計な設定が入っていると正常に再構築できない可能性が高くなるからです。

まあ、古いカーネルの設定とかが入っていたら何かが噛み合わなくて、不具合が起こるなんてこともあるそうです。


2番目には、設定をしよう

Ping-tで出題されていた問題では、make oldconfig というコマンドを使っていますね。これは、「現在、使用中のカーネルの設定を引き継ぐ」って設定です。

他にも3つほど設定方法があります。

①make xconfig  GUIで設定を行うよ

②make config 対話的に設定をおこなうよ

③make menuconfig コンソール上のメニューで設定を行うよ


まあ、全部「make と config」がついてるから覚えやすいですよね。


3番目には、ビルドを実行しよう

シンプルに make  や make all  ってコマンドを打つとビルドされます。

「ビルドされる」ってどういうことかというと、簡単に例を出して説明します。

あなたは、「フレンチを作って提供してくれるロボット」が欲しいとしましょう。

ロボットを作るには、「フレンチを作る」という動作と「フレンチを提供する」という動作を分けてプログラミングします。

命令!

①フレンチを作れ

②フレンチを提供しろ

この動作二つをコンパイル(プログラムをコンピュータにわかるように翻訳)して、合体させると、あたかも「フレンチを作って、フレンチを提供してくれるロボット」が完成します。

①+②=フレンチを作って、フレンチを提供する

このロボットをつくる工程のことを、言ってみれば「ビルド作業」と呼んでいるのです。


今回の場合、make make all とコマンドを打つと、依存関係を解決してくれたり、一時的なファイルを削除してくれたりといったビルド作業を行ってくれます。


4番目にシステムにインストールしよう

さて、いよいよインストールします。

make modules_install コマンドを実行し、モジュールをインストールします。その後、make installでカーネル本体を入れます。

カーネルが入らないエラーなどが起こった場合は、make installが正常に行われてない可能性が高いのでmake install を必ず行うようにしてください。


ということで以上、素人ながらカーネルのビルドとインストールについて説明させていただきました。


指摘があったらコメントがんがんください。

では、素敵なLinuxライフを、じゃ!




 





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?