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自治体審議会の専門家とはどんな人?

都道府県にせよ、市区町村にせよ、行政を運ぶうえで自分勝手に進めるのではなく、皆さん専門家の意見を聞いていますという体裁を整えるために審議会などなと呼ばれる機関ものがあります。どんなメンバーで構成されるかというのはテーマによって複数の職種から構成されたりします。

気になる自治体審議会のメンバー構成

役所にとっては実に体裁のいい期間ですが、民衆にとって、あるいは本当の広く深くそのことを知っている人にとっては、なるほどあの人の見識ならと納得できる人物で構成されていることもありますが、肩書は幅広い知識が必要は事柄に免許の規定上問題がないだけで、その人の見識から実にいい加減な機関もあります。

自治体にとってはちゃんと専門家として肩書のある人から意見をもらったといいやすい、されど審議内容や発言は疑問が持たれたり、当局の示した審議事項に正しい問題の指摘もなく、みんなが同じように賛同するだけの機関まであります。特に本当の専門家が存在さえしない大都市以外の自治体は既に形骸化した審議会が多いようです。

専門家や有識者は体裁より実効ある審議を

メンバーを見ると地域によっては、市町村幹部のシンパや支援者ということも少なくないでしょう。専門家の専門知識の軽重はもちろんですが、更に有識者枠もあります。有識者は自治体の何かの団体の長ということも多いようです。大体はたいてい補助団体ですから、問題意識もなく当局のいうなりで賛同する人も少なくないようです。

そこで超高齢社会における健康や医療・介護などに的を絞ってみます。
いずれも専門家の中に医師や看護師が含まれる地域が多いはずです。しかし現代医学は今日余りに細分化してしまいました。専門分野が違うと担当医に任せるという図式ですが、本来からだは相互に問題が関係しあうはずです。特に中高年の生活習慣病は、下半身の大幅な筋肉量の低下から様々な疾病を招きます。

加えて近年超高齢社会というので、高齢者の健康寿命を延ばそうと企図してヘルスリテラシーの向上が求められてきました。残念ながら、医師や看護師のような、健康を指導する立場でも、いざ自分のこととなると成果が上がらない人が多いのも事実です。

こうした人が審議会でメンバーになって、効果的な実行策を議論できるでしょうか。体裁よりも、実効ある審議ができる実践者であって頂きたいものです。

健康寿命を延ばす鍵は生活習慣の行動変容

生活習慣を変えることは、中高年にとってなかなか難しい。そもそも何を変えなければならないか、漠然としていて、順位やそれらの手順を理解することに戸惑う。戸惑いは、今日はいいや、明日からやろうの繰り返しです。結局のところ、いつまで経ってもちゃんと始められずにいませんか?

健康を取り戻すには「行動変容を促す」ことの大切さは力説されていますが、わたしにはたいてい具体策に乏しいように見えます。例えば、食事の内容を見直すにしても、栄養学の知識も必要ですが、単純に伝えないと行動できません。一般には経済活動や家庭生活に忙しく、知識や経験からハードルが高い人が多いのが普通ではないでしょうか。

審議会答申は、情報を分かり易く伝えているか

これほど健康情報が多いのに、病人が減らないのはどうしたことでしょう。超高齢社会だから、高齢者人口が増えるので仕方がないというのはおかしい。生活習慣病の多くは、筋肉量と運動が健康に密接にかかわります。がんも高血圧症の降圧剤服用でがんリスクが高まるという論文の指摘もあります。リスクを示すことなく、行動を変えることができる人は多くないと思います。

お腹が出た人、歩かない人が、突然脳梗塞、心筋梗塞などで倒れます。誰もそんな重症になりたくないはずですが、警告を受けることはないでしょう。生活習慣病は自分で治す、行動を変えることが基本ですが、健康ひとつとってみても健康リスクの指摘をいまだに感じないのは組織的な広報のあり方でしょうか。あるいは受診抑制につながることは避けたい思惑でしょうか。

審議会メンバーに利害関係があると表現も柔らかく一般的なものになることも少なくないでしょう。メッセージが住民に届くより、形式的に審議し、努力を重ねたという痕跡を残すことが優先されることになっていないでしょうか。どんな組織にもありがちです。情報は表面のみならず、掘り起こさないと真実にたどり着けないのが案外情報化社会の現実かもしれません。

若い人は情報リテラシーを高める

子どもたちの話を聞くと、どんな情報でもネットで拾える、解決すると思い込んでいます。肝心な情報はブラックボックス化さるということが理解できていないのでしょうか。親や祖父母の健康が侵されて、発病しているのも、介護が必要になるのも結局自分たちにも経済的、時間的影響が及びます。専門家、有識者に振り回されずに、自分の見識を高めておくことが肝要です。

情報リテラシーが高くなると、仕事にも、健康にも、経済活動にも大きな変化を及ぼします。ネットも活用の仕方や情報の足りないことを意識すると、行動も変わってくるのではないでしょうか。

宜しければ、サポートお願いします。「生活習慣病は、自分でしか治せない」と考えています。運動と食事での貴職の生活習慣病の治癒体験を教えて頂ければ幸いです。また、わたしの考え方の不足な点があれば、ご遠慮なくご指摘頂けると幸いです。どうか宜しくお願い致します。