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恰幅がいいは、健康面ではアウト

中高年の人を指して、昔は「恰幅がいい」というと一種の誉め言葉でした。現在でも中高年の人の頭にはそのイメージが残っているせいか、痩せて若い頃のような体形に戻ると「もっと太った方がいい」とアドバイスする人まで現れます。

健康とはどんな状態か

そこにはこれまで中高年が抱いてきた「健康」というイメージと、本当の健康体とのズレがあることが伺えます。わたしはメタボ基準そのものさえ、けして正しい基準だとは考えていません。なぜなら、恰幅がいい人はすべからくお腹が大なり小なり突き出た状態をいいます。

お腹がでてくるのは、下半身の筋肉が落ちて代謝が悪くなっている証拠です。筋肉は動かさない、使わないと直ぐに硬くなります。もっとも分かりやすいのが「ふくらはぎ」です。体全体を腰を中心に曲げ、手を床につけるようにする時、ふくらはぎの状態がよくわかります。数日動かさないだけで、突っ張るような感覚を覚えますが、何層かの筋肉の滑りが悪くなっているような感覚です。

同じことが、加齢とともに全身のあちこちに起きてきます。筋肉は腱を通じて骨の位置を動かすことになりますが、筋肉が硬化して徐々に位置が悪くなると痛みが生じやすい状況になります。

恰幅がいい人はダイエットが必要

従って、筋肉の量・質ともに良い状態であることが、健康であることの重要な要素になるといっても過言ではないように思います。その点で、恰幅のいい人は必ずダイエットする必要がです。かつての誉め言葉さえ、よく考えれば決して褒められた体の状態ではなかったわけです。

ウエストサイズに気を配る

恰幅がいいのはお腹まわりに現れます。ウエストサイズは、加齢とともにおおきくなり、たいてい若かりし頃と比べて、10㎝以程度、もしくはそれ以上大きくなっています。当時流行の柄などはともかくとして、若い時の洋服が30年後、40年後も腹囲がはけるという人はなかなかいません。

それでも若かった時に奮発して値の張る高級品を買い込んできていた人は多いと思いますが、残念ながら切ることができない人も多いのではないでしょうか。若い時にはそんなことは思いもしません。その頃は健康でした。

若いから健康というのではなく、心身ともに健康だったと思います。中年以降もその頃の体形を念頭に、健康を考えてみる必要があります。ウエストサイズは、筋肉量の低下が直結してお腹が張り出してきます。

下半身の筋肉量を比較してみましょう

若い時に下半身の筋肉量を比較してみましょう。比較するのは、他人ではなく自分自身です。中には若い時から太っていた、ぽっちゃりしていたという人もいると思いますが、例外的な人は除いて、それでも皮膚の下の脂肪量はきっと今よりも少なかったはずです。

筋肉量を増やすには

筋肉量を増やすことは、ダイエットの基本中の基本です。
先述の如く下半身に大きな筋肉、多くの筋肉があります。出来る限り効率よく増やすことを考えます。筋トレも結構ですが、中高齢者で長らく運動をしていない人には不向きです。心肺機能も大きく低下していますから、負荷が強すぎて、激しい運動は控えた方が賢明です。

その為、時間はかかりますがよく歩くことから始めます。歩くことは誰でも出来ますから、案外バカにされがちですが、非常に合理的だと思います。劣った心肺機能を安全に徐々に回復させ、筋肉量も維持でき、場合によっては増えていきます。毛細血管も全身で運動量に合わせるかのように徐々に復活していきます。

医師にも恰幅がいい人が多い

そういえば、医師らが集まる各種学会などでも「恰幅がいい」人が案外多いそうです。何とかの不養生というのではなく、医師といえどもヘルスリテラシーは別物だということです。そのことを承知のうえで、病院にかかり、自分の病気を治してしまいましょう。

宜しければ、サポートお願いします。「生活習慣病は、自分でしか治せない」と考えています。運動と食事での貴職の生活習慣病の治癒体験を教えて頂ければ幸いです。また、わたしの考え方の不足な点があれば、ご遠慮なくご指摘頂けると幸いです。どうか宜しくお願い致します。