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故障した時に「やる気」を維持する方法

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ランナーにとって、理想的なのは走り込みをしても故障をしないことです。
ランニングでは自分の足に体重の何倍もかかりますが、日々のカラダのケアや練習計画の調整、そしてランニングのための筋トレで故障を予防することはできます。

しかし、注意していてもランニングを始めたばかりの人やカラダを追い込む練習をする人は故障する時は故障してしまします。

練習というのは「カラダが故障するギリギリのライン」でやるとパフォーマンスの向上が期待できますが、この線引きが難しく故障してしまうのも事実です。

ただ、故障をして完治していないのに練習を再開して後遺症となってしまい、「やる気」を削がれてしまうことがあります。
これは「メンタルの問題」であることが大きいのです。

今回は故障をしてしまった時にランニングへのやる気を維持するメンタルの保ち方について考えてみます。

■「故障」は休養してほしいというカラダからのメッセージ

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ランニングにおいて故障の多くは以下の5つだと思います。

1. ヒザ痛(ランナーズニー)
2 .腸脛靭帯炎
3. 足底筋膜炎
4. アキレス腱炎
5. ハムストリングの故障

これらの故障の一番大きな原因は「オーバーワーク」です。
「オーバーワークでカラダが悲鳴をあげた」ということです。

そのため、「カラダが故障した」ということと「カラダに休養を与える必要がある」ということを認めることがやる気を維持するための第一歩になります。

人間が使っている道具は、その許容範囲を超えると故障したり、壊れて使い物にならなくなったりします。
ヒモやロープがいい例です。
耐えきれなくなると「切れて」使えなくなります。

人間のカラダも同じです。
負荷がかけられる許容範囲を越えると故障します。
そして完治しないで練習を始めてしまうと、「負荷がかけられる許容範囲」が小さいうちに高負荷トレーニングをしてしまい、故障再発となってしまいランニングへのモチベーションが下がってしまうという悪循環が起きてしまうのです。

故障してしまったら、例えレースが近くても休養し、「故障してしまった事実」を認めましょう。

それが次の「やる気を維持する」メンタルの保ち方につながります。

■「故障」を認めた後のメンタルの保ち方

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自分のカラダの状態を受け入れた後、自分がランニングを始めた理由を考えてみましょう。

「何かあったら初心に戻れ」とよく言われます。
ランニングを始めた理由を思い出し、本当にやる気があるのであれば、これからのことを考え始めるため、落ち込んでいても徐々にメンタルは復活してきます。
そして、「どうやったら元に戻れるか」ということが思考の中心になるはずです。

故障したことで「焦り」だけを感じてしまうと「現状」だけを考えてしまいがちです。
そうすると視野が狭くなってしまいます。
そして今の状況だけで全てが決まってしまう思考になりモチベーションが下がり、やる気が削がれてしまうのです。

重要なのは「過去→現在→未来」を時系列で冷静に見つめることができる思考です。

「故障する前の自分」「故障してしまった自分」「故障から完全復活した自分」を考えていきましょう。
そうすると復帰への道筋が見えやすくなります。
ランニングへのやる気を維持することができ、故障した箇所が治っていきながらメンタルもいい状態になっていきます。

■具体的に何をするか

オススメなのは「瞑想」と「イメージトレーニング」です。

瞑想は難しく考えることはありません。
まずは5分間目を閉じることから始めてください。
そして呼吸とともに数を数えます。
数を数えることだけに集中できていれば最高です。

瞑想は脳の機能を正常化させる効果もあります。
脳機能が正常化すればカラダもイメージ通りに動かせるようになっていくでしょう。

そしてイメージトレーニングはマラソンのTV中継やYouTube等に上がっているカメラ目線動画を見ながら、自分が復調した時に走るイメージを固めていきます。

「走るイメージ」を持っておくことはとても重要なことです。
脳に走るイメージを残すことで「走るイメージ」を忘れないようにし、ランニングをやるモチベーションを保つことができます。

逆に休養中に走ることから完全に離れてしまうと、記憶からランニングがなくなっていくので、やる気が低下しまいます。
注意が必要です。

休養期間中にこれらのことをしておくと、カラダから走るイメージが消えていないのでリハビリも順調にいくと思います。

■最後に

故障中もモチベーションを保つのは大変なことです。
「走りたいけど走れない」という状況はメンタル的にかなりキツイ状況です。

しかし、これを乗り越えられれば、今まで以上に走れる楽しさを味わえるはずです。

焦らず、時系列で故障した原因を考えて復帰までの道筋を見つけましょう。
さらにランニングを始めた理由を振り返ることで、今耐える理由を見つけ、復帰後に今まで以上の成績を出すイメージをしておきましょう。

それが故障してもやる気を維持させる方法です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。