NVIDIAの革ジャン社長によるスタンフォード卒業生へのアドバイス

https://youtu.be/cEg8cOx7UZk?t=2142
--------------------------------

「僕の強みの一つは物事に対してあまり期待しないことだと思っている。本気でそう思っているよ。スタンフォードの卒業生の多くは色々と(自分と物事に対する）期待値が高い。ここに至るまでの成績もトップクラスだったろうし、ものすごい才能をもった同級生に囲まれて、素晴らしい学校を卒業したから当然だよね。あと高い学費をなんとかしたってことも（皮肉ｗ）。

しかしそういう期待値が高い人間というのはえてして打たれ弱く、立ち直る力が弱いんだ（low resilience)。

<観客の沈黙>

そして成功にはこの立ち直る力というのがとても重要だ。

どうやって皆さんに伝授できるかは分からないんだけど、とりあえず辛いことがみなさんにも起こるといいと思うよ。

<観客の一部が笑う>

僕は幸運なことに両親のおかげで良い環境も与えてもらったけど、同時に沢山の困難も人生にあった。今も社内で　痛みと苦しみ (pain and suffering)という言葉をよく使うんだ。困難がありそうだと『これは苦痛を伴うね。いいことだ』と嬉々としていう。冗談じゃなくて本気なんだよ。なぜならこうした経験によって、会社全体のcharacterを形成したいからだ。人の偉大さというのは知能からではなく、苦痛を経験し乗り越えたり打ち負かされることによって形成されたcharacter（人格）から産まれるものだからだ。

なのでスタンフォードを卒業する皆さんにもたくさんの困難と苦痛が訪れることを願っているよ」

<オーディエンスは爆笑>

--------------------------------

もしかして表面上はZ世代とかにはウケない前時代マッチョイズムに聞こえる内容かもしれないけど、その裏には真実があると思う。もちろん、世の中には本当に意味がなく、ただ残酷な苦痛というものもあるけど、そういう話とは別なので。

ナウシカでこういうシーンがありましたね。