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【正答率83.5%】木材の乾燥収縮に関する問題【一級建築士試験】
【問題】
木材の互いに直行する三方向の乾燥収縮の大小関係は、繊維方向>年輪の半径方向>年輪の円周方向である。
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【解説】
答えは「×」。
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一級建築士試験は幅広い分野から出題され、かつ深掘りされるただの変態試験だってことは周知の事実だけれども、それでもこんな覚えたくもない大小関係を出題する試験元に負けないよう今日も頑張ろう!
繊維方向って引っ張りにも強いし、収縮しないし最強
木質材料で特に出題数のが多いのが、この木材に対する引張強さや収縮率の大小関係を求められる問題だ。
繊維方向って引っ張りにも強いし、収縮しないし最強
引張強さの大小関係: 繊維方向>年輪の半径方向>年輪の円周方向
収縮率の大小関係 : 繊維方向<年輪の半径方向<年輪の円周方向
これらからわかる通り、引張強さと収縮率の大小関係は真逆の関係になっていることがわかるね。
半径方向はいずれも中立的だから、この大小関係をシンプルにまとめると、
引張強さの大小関係: 繊維方向>年輪の円周方向
収縮率の大小関係 : 繊維方向<年輪の円周方向
僕は暗記がとにかく苦手だった。
だから、この問題の対策として、
「 繊維方向って引っ張りにも強いし、収縮しないし最強かよ!」
ってことだけを覚えていた。
少し受験テクニック的な話しになっちゃったけど、激務で誰よりも短い学習時間で合格を果たさなくてはいけなかった僕にとって、必要なテクニックだったんだ。
以上より、
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木材の互いに直行する三方向の収縮率の大小関係は、繊維方向>年輪の半径方向>年輪の円周方向である。
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とした設問は誤り。
【まとめ】
繊維方向は円周方向より引張り力に対して強い
繊維方向は円周方向より収縮率が小さい
補足だけど、木材中の水分は繊維方向に沿って水分が移動するので、乾燥収縮や膨張も起こりにくいんだよ。
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