人生はロールプレイング!ドラゴンクエストについて
究極の時間潰し“ゲーム”誰もが通る道だと勝手に思っている。
そんな中で男の子ならやった事があるであろうドラゴンクエストについて語りたい。
ドラゴンクエスト通称ドラクエは1986年5月に発売されたRPGゲームだ。
勇者となり世界平和のために魔王を倒す冒険ストーリー、今なお愛され続けるドラクエは11作品まで制作され、最新作の12は現在製作中だというー。
僕のドラクエとの出会いは父の影響だ。
ガチ世代の父は1から全てクリアしており、プレイステーションで発売された7を悩み抜いて購入した。
当時4歳か5歳だったと思う。確かトイザらスで僕に仮面ライダーのバイクのフィギュアを買ってくれた。
ゲームを買うか悩む父はなぜか一回店を出て、再び戻り購入する姿に見せており、子供の僕は「なにしてんだろう」と思っていた。
父よ、いまになってわかるぞ、その気持ち...
それから父は時間が空くとすぐにドラクエをやっていた。仕事も真面目、家庭でもしっかり者で家事も母と協力してやる父。
僕が見たいテレビも見させてくれて、1日たった30分ほどしかドラクエを進めなかったと思う。それか僕が寝てからやっていたのかもしれないと当時を振り返る。
その30分の間に流れてくる効果音、戦闘の曲、洞窟でのBGMいまも記憶にある。
キャラも知ってた。主人公は息子の僕の名前だったし、キーファーにガボ、キャラクターを僕の家族に当てはめていたので印象深い。
それから小学校に入学した僕は文房具に何故かドラクエを選んでいた。図工の時間でもスライムを描いたりしており、父と同世代の先生からすごく褒められた記憶もあった。
それが僕とドラクエとの出会い。
高学年になり、今度はプレイステーション2で8が発売され、父が買ってきた。僕の仕事は主にレベル上げだ。少しでもボスキャラに勝てるようにストーリーは進めず、近場のモンスターをヤンガスの口笛で呼び、モンスターを倒す。それをやっていくうちに倒す楽しさと任される事に喜びを感じていた。
さらにDSでドラゴンモンスターズジョーカーというゲームにも没頭し、最強のモンスターを作る事を友達としていた。
そんな僕のドラクエ“デビュー作”は中学生の頃。5のリメイクがPS2で発売され、父が買ってくれた。
初めてのストーリー、死ぬほど面白かった。
やった事ある人はわかると思うが、ドラクエ史上最高傑作とまで言われている。
主人公は幼少期からスタートし、父を目の前で殺され、強制労働施設に送り込まれ、逃げ出して復讐を誓う。そんな中で青年に成長した主人公の前に現れたのは幼少期、ともに旅をしたビアンカと金持ちの娘フローラ、どちらかと結婚するのだ。
当時の僕はスキルだけを見てビアンカを選択した。情があったという訳ではなかったと思う。でもそれが正解だと後から思った。
このシーンは二手に分けざるおえない。
フローラを選んだ者は仲間外れにされるか、人間性を疑われる。
こんな選択を中学生にさせる事がレベル高いと思った。
全クリアした後の達成感は凄かった。画面に張り付いてのに途端に見なくなるすごい効果だ。テスト勉強で早く帰宅したはずなのに僕はドラクエに没頭していた。
そんな時、父がこんな話をしてくれた。小さな社宅にいた時、ファミコンでラスボスと闘っている最中に僕がハイハイで父の前に現れ、ゲーム機を破壊したと。怒れずまた1から始めたそうだ。
申し訳ない気持ちになった。
9はDSで発売され、満を持してやったが正直イマイチだった。父も大画面でやらないとドラクエじゃないとか言っていたが、同時期に発売していたDS版ドラクエ4を隣でやっており、僕はその姿にクスッと笑った。
10はWiiだった為、持っていなかったしオンラインというのがプレイする気を損なわせていた。
社会人になり上京すると11が発売された。大々的なPR、テレ東で勇者ヨシヒコも放送され、PS4を持っていなかったが電気屋へ走り、PS4とドラクエを購入した。
社会人2年目、ブラック企業にいた僕は毎日19時〜朝8時まで働き、休みは月に2回あるかないか。そんな働いても手取りで15万程度...
決して安くないゲーム機を購入し、没頭した。睡眠時間を削ってまで勇者になり続けた僕。
休みの日は一日中遊んだ。
物語も面白かった。
全クリアした後、僕は父に11のソフトを渡した。
当時、実家に住んでいた弟がPS4を買ったばかりで父は最新作に興味津々だった。
それから数ヶ月後、ガンガンいこうぜでウルノーガまできたと母から報告が入った。
だが肝心のラスト、話を流していたせいで本当のラスボスを倒せずにいた父...。
「勇者のつるぎ」を使うんやで...帰省した際に父にやってくれと言われた。目の前でのめり込んでしまった僕は代わりにラスボスを倒してしまうという失態を犯した...。
取り返しのつかない事をしてしまった。申し訳ない。
そんな最高で中毒性のあるゲームがドラクエだ。
最新作の12を製作中との事だが、この数年で鳥山明もすぎやまこういちもこの世を去ってしまった。ドラクエが変わってしまう事は間違いないが、この魂は繋げなければならない。
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