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いけだオーガニッククラブ吉田さんの文章 アメリカ合衆国崩壊 日本経済破綻 食の時給の大切さ

いけだオーガニッククラブ吉田裕一さんwrite
めちゃくちゃ長文ゴメン 本日作文しました。
オーガニッククラブ活動に関する思い
2024年から、本格的にいけだオーガニッククラブの活動拠点を会染の中山さんの畑に移転します。今回の移転にあたり、今の思いを借り物の文章ではなくて自分の思いのまま書いておこうと思います。うちのご先祖さまもこう書いています。
つれづれなるまゝに、日くらし硯に向かひて、
心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、
あやしうこそ物狂ほしけれ。
松野さんと和沢さんの出会いから始まったいけだオーガニッククラブ
いけだオーガニッククラブは 池田町議員の松野亮子さん(前議員)と和沢忠志さん(現職2期目)の出会いから始まりました。専業農家であり町議員である和沢さんが、
松野さんに「有機農業の勉強会をうちの畑でやってみないか」と声をかけたのが始まり。和沢さんの慣行農法 の畑を見た松野さんが、「勉強会を始めるのはいいけれども、この土質は手ごわい」と思って、縁のある知人友人に声をかけて、「池田有機農業研究会」として発足しました。
和沢さんの花見の畑は2019年11月21日 の初活動以来約4年使わせていただき、多くの仲間との出会いもあり、各種野菜・雑穀の育て方を楽しみながら学ぶこともできました。
2019年は年末にホクトのキノコ廃菌床の投入し、本格的作付けは2020年から始まりました。当初3アールでした。「できるだけいろんな野菜を作ってみよう」という方針で年間数十種類の野菜を育てています。苗もホームセンターで買うのではなく、種まきから育苗 作付け 収穫から種とりまで幅広く学ぶことを目的にしています。
2021年からは玉ねぎゾーンを1アール拡張して以来3年間玉ねぎ栽培も行っています。玉ねぎは適正価格で販売し会の経済的な支えになっています。
和沢さんの畑は現状4アールです。(1アール=100㎡)。
昨年2022年からは会染の中山眞さん(池田町議員 現職)の畑4アールで
大豆・小麦の栽培を目指す「ソイフラワー・ユニオン」をオーガニッククラブ内の別の部会として立ち上げ、2022年夏期は大豆 2022-2023年冬期は小麦 2023年夏期は現在ソバを作付け中です。
今般 農水省の方針で、「水田転作をしている農地は 転作補助を受けるために5年に一度水を張って、水田としての機能を維持しなければいけない」ことになりました。
和沢さんから本年春に「オーガニッククラブの畑もこの何年かのうちに水をいれなきゃならないことになる」旨のお申し出をいただき、有機農業の土質改良をする上で、5年に一度水田に戻す という条件では継続的にじっくり土つくりができない という理由から和沢さんの畑はお返しして新たに別の拠点を作っていきたい と思うに至りました。3年以上耕作してだいぶ土質も改善してきましたし、和沢さんからもいろいろ配慮をいただいてきましたので残念ではありますが、「猫の目農政」の弊害としてやむを得ないことだと思っています。
幸い、ソイフラワー部会の畑を借りている中山さんのほうは、水田転作の影響を受けない地所であり、周辺にも休耕地や今後「空いてくる」可能性の畑地もありますので、この際拠点を移転しようという決心に至った次第です。
想像を絶する経済の混乱に直面している日本
ここから文体を変える。
改めて我々日本をとりまく世界情勢や経済情勢に目を向けてみたいと思う。
第二次世界大戦後 戦後の混乱から立ち上がった日本は国の基幹産業を工業にして、全国の農村の労働力を都市の工業地帯に振り向けて人口を大都市に集中させて工業国として先進国の仲間入りをした。(言葉を変えれば、戦勝国アメリカの属国的立場になって モノ作りの国家として生かされてきた、 さらに言えばそうやって工業生産で稼いだ資金でせっせとアメリカ国債を買い支え=アメリカの借金の肩代わりし続けてきたともいえる)
半面、労働力を失った中山間地域・農村は農業労働力を失い、後継者不足による農地荒廃に直面している。その現状はわが池田町でも大問題だ。
食料自給率も壊滅的に低下し、今や食料の全世界からの輸入が途絶えると、大半の日本人が食べていけない という悲惨な現況になっている。
せっせと日本がアメリカ国債を買い支え、今や世界一のアメリカ国債保有国になっているのだが、このアメリカ国債の暴落が目の前まで迫っている。
先月南アフリカで開かれたブリックス(ブラジル ロシア インド 中国 南アフリカ)の会議では、 アルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の各国が新しく加盟を認められた。
これまでUSドルは世界の国際決済通貨としてその覇権的地位を保ってきたが、新しくブリックスに加入したサウジアラビアやUAEなどの産油国は 石油の代金決済にUSドルを使用しない方向に舵を切っている。というか、各国ともこのまま沈んでいくアメリカという泥船のまきぞいを食うのはまっぴらゴメンと逃げ出している。
ブリックス諸国の実力は(面積 人口 生産力 資源量 消費力などいろんな面で) すでに西側先進国(G7)を追い抜いている。そのブリックス各国がUSドルを国際決済通貨として使用するのをやめ、保有するアメリカ国債をドンドコ売却している。
 さらにいえば、アメリカ自身もいまや1枚岩ではなく、共和党(トランプ支持の州)と民主党(バイデン支持の州)で、真っ二つに割れるような状況だ。トランプ陣営はこの秋に新しいドル通貨を発行する計画だそうだ(金とか資源コモデティの裏打ちのある新通貨で、テキサス州から発行が始まるらしい)。新ドルはアメリカ国内で共和党が政権を持ってる州から優先的に流通させるが、現在使用されているドルとの互換性はない。日本が大量に保有するアメリカ国債は、新ドルには交換してもらえない。カリフォルニア州やニューヨークなど海岸部の民主党支持州にはこの新ドルは当面流通しない。アメリカは早晩内戦状態になるのではないか?
(United States of America から United Republics of America へ。)
この状況の中で、ブリックスをはじめ世界の多くの国がアメリカ「旧」ドルを投げ売りしていく。
トランプ・共和党は、アメリカの大量の借金を全部バイデン・民主党の責任にして、
新(トランプ)ドルを発行することで、借金を帳消しにする戦略だ。(たぶん民主党のロバート・ケネディ・ジュニア候補もその路線) (トランプ プー様 習近平らは大枠打合せ済)
・・・日本は各銀行・基幹投資家をはじめ、大量にアメリカ国債を保有している。基幹投資家の中には農協の上部団体である「農林中金」も含まれる。
それらの国債が、あっという間に目の前で「紙屑」化していくのがきわめて近い近未来だ(今年か2-3年以内に始まると予想する)
この状況で、日本の金融機関は無事でいられるのか?
とても無傷でいられるとは思えない。
金融機関の多くが機能不全に陥るのではないか。
そして金融機関の混乱は流通業の混乱も招くだろう。
また、農協の上部組織である農林中金が大量の資金を失うと、各農協も機能不全になると思う。
国家財政にたよりきっている地方自治体の行政もすべてリセットになるだろう。
今のところスーパーもコンビニも滞りなく品物に満ち溢れ、我々の日常生活に支障はないように思われる。その常識的な日常がなくなっていくことを僕は危惧している。流通の機能不全が震災の時のように1週間やそこらで解決すれば問題はないのだが、半年一年とかそれ以上続けば死活問題だ。
歴史の断層の上に立っている という感覚
これらの混乱が予想されるのだが、これらは人類の新しい時代への過渡期の現象として避けて通れないことだと思う。
日本でいえば、「戦後民主主義体制が終わりを迎える時代」の始まりであり
明治維新後の「西洋文明に全面的に追随した国体の終わり」の始まりかもしれない。
あるいは、持統天皇・藤原不比等にはじまる天皇制と律令制度(官僚制度)のころがカギの掛け違いの始まりかもしれない。
世界に目を転じれば 欧米(多国籍企業群・ディープスティト・金融業・軍産複合体)による世界支配の終わり、
大航海時代以来の植民地政治の終焉、
キリスト教に代表される巨大宗教支配の終わり、
など、この数百年あるいは1000年以上にもわたる常識が崩れる=歴史の断層の真上に立っているのだという感覚がある。
どんな大きな混乱の時代があろうとも、我々は日常の生活を進めていかなければならない。
日本人はこの国でどのように暮らしてきたのだろう?
八ヶ岳縄文人の全盛期 紀元前4500年ころは全国の推定人口25万人
コメ作りが始まった弥生前期(紀元0年)ころは60万人
天皇制が確立し律令制度が始まった7世紀は600万人
戦国時代の15-16世紀は1500万人
そして、日本が海外からの輸入ゼロですべての生活が成立し、
世界でも有数の「エコ社会」だった江戸時代の末期が3000万人
だった。
池田町でいえば、陸郷・広津の奥の奥まで畑が広がり、田んぼの畔から高瀬川の川原にいたるまで雑草という雑草が有機質肥料としてきれいに刈りとられて用いられ、し尿はじめあらゆる物資がリサイクルされていたエコな江戸時代末期。
我が国の国土は、そうやって養うことができる最大人口が3000万人なのだ。今は江戸時代よりも耕作放棄地 獣害などが増えて国土の可住エリアがかなり減っている。この状態で流通が止まれば1億2000万のうちの何人が食っていけるのか?
本気で大地とつきあってみる
我々が目指すべき次の時代の理想のライフスタイルはどうなるだろう?それはなるべく多くの民衆ができる限り自分の居住地周辺で食料を作り、できる限りの自給ができ、そのうえで各自が得手にする仕事をすることで、社会とつながっていく、助け合って生きていく、そんな社会だろう。会社労働で全部のエネルギーを使い果たして、コンビニ食でハラをみたして あとは風呂に入って寝るだけ というのとはまるで違うライフスタイルだ。自給のための農や生活そのものを自分でつくっていくための時間や自由な時間の使い方が当たり前に許容される社会システム。
「半農半X」。
話が大きくなりすぎた。
僕がいけだオーガニッククラブに力を注いでるのは上に書いた理想のライフスタイルをこのクラブで小さな「ひな形」として実践・発信していくことだ。それがこの世で、この困難な「建て替え」の時代に自分に与えられた天命であり楽しみである。
メンバーのみなさんにはできるだけ自給ができる田畑を早めに確保することを勧めたい。おそらくこれから訪れる金融崩壊や流通の混乱の中で、否応なく各人が農と真正面から向き合って真剣に大地と共生しなければ「食べていけない」シーンに出会うだろう。そこをどんだけ「楽しみながら」やっていけるか?

「食料の自給」ということに限っていえば、例えば我が家の場合は自分で今作ってる田畑を丁寧に作ればコトは足りる。オーガニッククラブなどに時間を割かずに自分の田畑だけやっていればもっと収穫はあがるだろう。しかしそれでは社会全体が理想の方向には進めない。
そして、自分の家族だけなんとかなっても、皆で手をとりあって良い方向にむかわないと、結局は破局だ。ましてや他人の富や時間を収奪して自分だけが富む なんてのは最低の世界である。
僕もほかの人に農のテクニックを教えることですごく自分の学びになっている。
農は「小さな・具体的なテクニック」の積み重ねであると同時に、作物を育て僕らに生きる糧を与えてくれる天然自然の根源神の存在に気づくことが何より重要だと思う。(日本神道ではその神を豊受大神として祭っている)。小さな芽にも 小さな虫にもあるいは作物以外の雑草にも そのカミは宿っている。畑に立つときはそのカミの気を感じていたい。
僕は池田に来るまでは、こんな不自由で理不尽極まりない、地球という星に死後転生するなんてマッピラだと思ってた。世界は1999年7の月に終わる と信じていたティーンエイジのころ・・・・。
だけど、この数年の世の中の急激な変わり方をみて、ひょっとしたらこの世界は目を見張るほど良い世界に生まれ変わろうとしている と感じるようになった。それならば、今世でその曙光に出会いたいし、できるならばこの星に何度も生まれ変わって「よくなっていく地球」で素晴らしい実体験を重ねていきたい と今は願っている。
これから始まるいけだオーガニッククラブの第二幕。
「本気で大地とつきあってみる」という多くのメンバーとのご縁を大事にしたい。
危機感を共有できる仲間とともに新しい時代の扉を開けよう。
2023.9.8   吉田裕一 記

オーガニッククラブ活動に関する思い   2024年から、本格的にいけだオーガニッククラブの活動拠点を会染の中山さんの畑に移転します。今回の移転にあたり、今の思いを借り物の文章ではなくて自分の思いのまま書いておこうと思います。うちのご先祖さ...

Posted by 吉田 裕一 on Friday, September 8, 2023

コメント

臼井健二write
素晴らしい文章です
経済崩壊まで見据えた農の取り組みこれからの生き方
宮沢賢治的な考えなど雛形作りとても大事です
アメロの通貨のあとドルの崩壊があると思っていましたが

アメリカ自体が崩壊 州の独立でアメリカ合衆国がなくなり


世界経済は新たな展開を逢えるでしょう

農の自給がとても大事です
米作りも特に大事です
数年後

経済の破綻がやってきて

新たな世界が生まれてきます

農の時給を真剣に考える時です

これからが楽しみでもあります


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