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この季節の過ごし方 20/10/08 寒露


寒くなりましたね。

朝が暗く冷えて、台風も近いので、気圧も低い。雲も垂れこめて、ちょっと『どんより』、あるいは、『どきどき』した感じでしょうか。


この、どんよりの正体は、こちらにも書いた、気圧の差による血流などの巡りの悪さ、寒さによる末梢血管の収縮による巡りの悪さなどがメインの原因です。


血流を高めようと、心臓も強めに拍動しますので、もちろん『どきどき』します。


こうしたことを解消するには、やはりまず、血流を改善させてあげましょう。


わたしたちのヨーガのように、末端から流れをよくして、血管を広げ、血流を高める。温める。そして、じょじょに大きな筋肉をしっかり動かす。少しリズミカルに動く。いつの間にか、呼吸が大きく、深く、リズミカルなって、『どんより』と『どきどき』はどこかへ行ってくれます。


近年、10月になると台風が大暴れをしますが、もともと、この時期は空気も乾燥して、秋晴れになるとからっと、どこまでも青い空が広がって、運動会にもってこいの心地よい季節です。


わたしの小学生のころはこの時期が運動会でした。最初の校長先生の挨拶のころは、まだ上着が必要なくらい寒いのだけど、日が上ると、汗ばむほどの陽気になります。


気温差があるこの時期は、このように、こまめな衣服による体温の調整が大切な時期です。


運動をする人や、山登りをする人は、何枚か重ね着をして、”ちょうどよい”感覚を保とうとしますが、普段、仕事で忙しくしていると、つい体温調節を怠ってしまいがちです。また、仕事着がスーツなど、フォーマルな衣服な場合、重ね着が難しい場合もありますね。


でも、こういう、大変な時だからこそ、しっかりと重ね着をして、こまめに脱ぎ着をしましょう。


スーツなどで、見える部分での重ね着が難しい場合は、下着を工夫しましょう。腹巻やタイツなどを着れば、表に響かなくても、温かく保てます。汗を吸う綿にしておけば、汗で冷えす心配も少なくなります。


また、ひざ掛けや薄い毛布などを、仕事用のいすのそばに一枚用意をしておくのもいいですね。


外気で冷えないように、暑すぎて、汗で冷えないように、ちょうどよい体温でいることに意識をしてみる。少しでも冷えそうと感じたら、ひざ掛けをかける。あるいは、一枚羽織る、汗をぬぐう。


こうして、自分を快適な温度に保っておくと、体温の調整のために働く神経と筋力が、その仕事から解放されることになります。そのぶん、疲れから、あるいは、心身の不安から解放されることになります。


このように、小さな不快をそれぞれ解消をします。すると、いつの間にか、季節の不調は少なくなっていきます。


布団を温かいものにする。暖房を入れる。お風呂につかって温まる。温かな消化によいものをよく噛んでゆっくり食べる。こうしたことすべてが、この季節を乗り越えるようとしているわたしたちそれぞれの身体を助けることになります.


このような、自分を助ける術をたくさん知って、いつでも使えるようにしておきましょう。


そして、よく自分を見て、自分がどういう状態にあるかをよく知っておきましょう。


たくさん処方箋を持っていても、それを処方できなければ宝の持ち腐れです。自分は寒いのか、暑いのか、疲れているのか、元気なのか、どきどきしているのか、安心しているのか,、よく感じとって、それを放置しないようにしないといけません。


このように、自分を見てみるのにも、時間が必要です。わたしたちの心は、一度にひとつのものしか見ることができません。仕事のことを考えながら、自分を観察することはできないのです。


そして、その、「自分を観察する」ということこそ、ヨーガの時間、瞑想の時間です。こうした時間を毎日、毎時間、持つことで、それが習慣になってきます。すると、ずっと、静かで満ち足りた気持ちでいられるようになります。


 これこそ、経典も説く、わたしたちのヨーガの目指すところです。

 大陸と大洋のはざま、気候がいつも安定しない、この日本という土地ですが、11月は珍しく、台風もほとんどこないし、12月のあわただしさを眺めながらも、落ち着いた月です。

 その「瞑想の11月」に向けて、日々のヨーガを役立て参りましょう。 

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