自主制作映画の作り方・3 制作編

こんにちは。
映像作家・俳優の田代健二です。
今年の秋に自主制作の短編映画を撮る予定です。

今回は自主制作映画の「制作」について書いてきます。

前回ものせましたが、映画・映像制作にはこれだけの工程があります。

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右上に「この区間が”制作”、全体は”製作”」と書いてあります。

これはどういうことかというと、映像業界では、
・実際に作品作りをしている部分を「制作」
・企画や宣伝、プロデュース面も含めた全体を「製作」
と呼ぶのです。
「製作委員会」の企画の下、「制作プロダクション」が作品作りをする、といった使い分けがよくされます。

そして、下段に「宣伝」→「劇場上映」→「二次使用」となっていますね。これは、
・「制作」と「宣伝」は別のチームで同時並行で動けたら理想的だ
ということを示しています。

宣伝に関して、個人の自主制作で出来ることは、
・作品のHPを作る
・Twitter等で「今作ってますよ~」という告知を重ねる
というところでしょうか?
正直に言って、この「宣伝」部分は今の僕は弱いです。勉強中です。

さて、制作のことに話を戻します。
実際の撮影に入るためには様々な準備が必要です。
企画書を書く、脚本を書く、撮影スタッフを押さえる、録音スタッフを押さえる、キャスティングをする、演技リハをする、ロケハンをする、機材の手配をする、画コンテを書く、ロケ地の使用予約を取る、道路使用許可を取る、美術の手配をする、小道具の手配をする……。

……多いですね。でもまだまだあります。
僕は20代の頃は俳優業しかやっていなかったので、監督+制作として実際に映像制作を始めた頃は、「こんなにやることあるか~」と面喰らいました。

俳優の皆さん。
スタッフさんにはくれぐれも優しく、誠実に接してください。(笑)

さてさて、これだけやることがある中でどうやってパニックにならずに、手配をしていったらいいのでしょう?

平成が終わり令和になった今。
時代は変わりました! 強い味方がいます!

それは、『Chatwork』と『Googleドライブ』です。
どちらも無料のアプリです!
しっかりした会社にお勤めの方にとっては当たり前なものかもしれませんが、この二つとの出会いは、僕にとっては革命的でした!(笑)

Chatworkというのは、こんな感じの

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お仕事用SNSという感じのものです。上のようにプロジェクトごとにスレッドを分けるのがオススメです。
他のSNSとの大きな違いは、「ファイルをまとめておける」ことと「タスク」機能があることです。
「いついつまでにこれをやってね」と仕事を振ることが出来るので、Chatworkを開けばいつでも確認が出来るし、全員がそれを共有できるのです。この機能を使えば、「この仕事、誰に振ってたっけ?」「いつまでだっけ?」と迷ってしまうことが格段に減ります。なにせ全員がいつでも見れますから。

もう一つのGoogleドライブはこんな感じ。

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これも「共有」ボタンを押せば、
・URLを知っている人は誰でも見れる、編集もできる
という状態にできます。
フォルダごと共有することもできるし、ファイル一つだけでもできます。
中でも、Googleスプレッドシートが便利なのです。

これは、Googleドライブ上に作れるエクセルのようなものです。
そしてなんと! 今なら~! 「共有」ができるんです~。(笑)
「あの表のここをこうして」「入力してもらっていい?」「こういう項目を足してもらっていい?」
こういう編集作業をURLを知っている人全員ができるんです。
今は友人と「共有」して、映画祭のリストを作ってもらっています。

パソコンからでもスマホからでも書類を作れて、それを簡単に人と共有できる。
今の時代、こういう便利なものを作わない手はないです。
制作業務の要(というか業務そのもの)である
・リスト作り
・リストをもとにした関係各所への連絡
がスムーズにできることは本当に大きなことです。

自主制作映画に限らず、何か新しいことを始めたい方。
この二つのアプリ、ChatworkとGoogleドライブはぜひ使い慣れておくといいですよ。

次回は、宣伝編、宣伝のしかたについて書いていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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映像作家・俳優 田代健二
オウンドメディア:https://nexinema.com/
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