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「0か100か思考」を超えて:日常と仕事におけるバランスの取り方

こんにちは、心理カウンセラー(公認心理師)の高牟禮(たかむれ)です。

「あなたは自分自身に対して、厳しすぎることはありますか?」
「小さな失敗のはずが、大きな挫折に感じられることはありませんか?」

これらは「0か100思考」と呼ばれるものかもしれません。

「0か100か思考」のデメリット

「0か100か思考」があると、
例えばダイエットや運動のような個人的目標において、
極端なアプローチを取ることになります。

完璧を目指すあまり
少しの失敗で全てを諦めるような状況が
生まれやすいです。

仕事においてこの考え方は、
リスク管理や意思決定に大きな影響を与えます。

例えば、新しいプロジェクトにおいて
完全な成功か失敗か、という見方しか持てず
重要な学びや成長の機会を
見逃してしまう可能性があります。

またそのチームは
異なる意見やアプローチを受け入れる柔軟性に
欠けてしまうかもしれません。

この思考パターンを認識し
よりバランスの取れた視点を持つことは
個人の成長や仕事において重要です。

「0か100か思考」を超えるアプローチ

実現可能な目標設定

達成不可能な高すぎる目標ではなく、
実現可能な小さな目標を設定します。

例えば、仕事で大きなプロジェクトに取り組む際、
全体の完成ではなく、
一日に達成できる小さなタスクに焦点を当てることで、
達成感を得やすくなります。

柔軟性を持つ

事前に計画を立てる際に、
変更を受け入れる余地を持つことが大切です。

例えばダイエットをする際
毎日のカロリー制限を絶対的なルールとするのではなく
状況に応じて調整できるようにします。

プロセスを重視する

結果だけでなく
プロセスを重視することも大切です。

例えば、プロジェクト管理において
目標の達成だけでなくチームの協力や
問題解決のプロセスを評価します。

自己寛容の実践

自分に厳しくなりすぎないよう
意識することが大切です。

例えば、小さな失敗を全ての失敗とせず
限定的な失敗に過ぎないことを認識する。
うまくいっている部分にフォーカス。
取り組みの姿勢を評価する。

スケーリング

問題や目標を数値的に表現し、
自分の現在地や目指すべきポイントを明確にします。

例えば、自己評価や目標達成度を
0から10のスケールで評価します。

完璧を10とした場合、現在自分がどの程度かを数値で示し、
小さな進歩も認識できるようにします。

これにより、小さな成功も見える化され、
モチベーションの維持や自己効力感の
向上につながります。

ただ数値化への過度なこだわりが
逆にストレスになることはあります。

スケーリングは目安であり、
厳密な数値である必要はありません。

大切なのは、自分の進捗や感情を
視覚的に把握することです。

例えば、感じているストレスを「70%」と表現する代わりに、
「かなり高い」というように
感覚的な表現を使っても良いでしょう。

スケーリングを簡素化する方法もあります。

0から10のスケールではなく、
3段階(低、中、高)など、
よりシンプルな尺度を用いることも有効です。

これにより、状況を評価するプロセスが
より簡単かつストレスフリーになります。


以上、ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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