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コラム 人間らしい演奏


今回の週間宅録ギターでは前回の「良いギターソロとは」に続き、ギター演奏する上で筆者が学んできた考え方について書いていきます。
今回は「人間らしい演奏」と題して、生身の人間だからこそ出来る事について。
宅録ギターとは言えギターを演奏する事には変わりないので、是非参考にして頂ければ。


昨今のコンシューマー向けPC、Macの高性能化によって、誰でも気軽に音楽制作出来るようになり、宅録での音質も飛躍的にアップして来ました。又、iPadなどの音楽アプリもかなり使えるクオリティになっています。

もちろん音楽を作る入り口の敷居が下がるのは喜ばしい事だと思いますし、多くの人たちが音楽を作る楽しさ(と難しさ)を経験出来るのは良いことだと思います。

コンピューターやシーケンサーでしか出来ない事や、むしろその方が良いジャンルもありますが、人間だから出来る事や、人の演奏だからこそ表現出来る音楽や表現方法も確実に存在します。

個人的にハウスやテクノ、EDMと呼ばれる類の音楽を、伝統的な4人編成バンドの生演奏で再現する事はナンセンスだと思っています。やるなとは言いませんが(笑)
ここで言う「伝統的な4人編成の」とは、ドラム、べース、ギター、キーボードをそれぞれ人が演奏して合奏するスタイルの事ですが、
これがバンドメンバー全員がiPadやiPhoneを"楽器"として使い合奏するとなると、人の合奏だけでエレクトリックな世界観を表現する事も可能になるでしょう。
実際iPadの楽器としてのクオリティはそれに耐え得る性能を持っています。

逆に優れた演奏者に任せた方が良い物が出来ると分かっていて、便利だからとコンピューターに任せてしまうのは少々安直かもしれません。

ここではどちらが良いとかそういう話でなく、人間らしい演奏、生演奏だから可能な演奏について考えてみましょう。

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