見出し画像

『You're Only Lonely』★★★☆☆(3.0)-音楽購入履歴#17

Title:  You're Only Lonely(1979)
Artist: J.D. Souther
Day: 2024/4/8
Shop: disk union osaka
Rating:★★★☆☆(3.0)


J.D.サウザー


J.D.サウザーの『You're Only Lonely』。
100円で売ってるのを見かけて買ってから3ヶ月。
やっとちらほら聴いております。

イーグルス楽曲のいくつかを共作したり、リンダロンシュタットのアルバムに楽曲提供とミュージシャンとして参加したり、
特にアサイラムレコード周りの70'sウエストコーストを陰で支えた男。

個人的にはイーグルスで1番好きな曲である〝New Kid In Town〟を書いた男としての認識が1番最初だったような。

イーグルス楽曲では他にも〝Best of My Love〟〝Heartache Tonight〟といった大ヒットソングを共作している。


J.D.サウザーは間違いなく70'sウエストコーストの重要人物であるんだけど、彼のアルバム自体は1枚も聴いたことなくて。
というか曲自体も本当に〝You're Only Lonely〟しか知らなかったくらい(USラブソングオムニバスみたいなのに入っててよく聴いてた)。

なんか本当にイーグルス含めてウエストコースト周りを聴いていたら名前が出てきて、その関係性ばかり頭に入ってる、って感じの人なんですよね。

60年代末はグレンフライとルームシェアしてて、その下の階にジャクソンブラウンが住んでた、とか。
グレンフライとのデュオ、Longbranch Pennywhistleでデビューしてる、とか。これも聴けてない。

ジュディシルと付き合ってた時があって、ジュディシルのデビュー曲でありアサイラムレコードの記念すべき1枚目のシングルとなった71年〝Jesus Was a Cross maker〟はサウザーについて書かれたものだとか。

その後リンダロンシュタットと付き合ってたとか。フリートウッドマックのスティーヴィーニックスとも付き合ってたとか。笑

↓その辺の関連過去ブログ↓


サウザー本人が表に立っているので唯一聴いてるのはサウザー・ヒルマン・フューレイバンドだろうか。
元バーズのクリス・ヒルマン、元バッファロースプリングフィールド/元Pocoのリッチーフューレイと74年に組んだカントリーロックのスーパーグループ。

イーグルスは昔から聴いてたし、ジュディシルなんかは1,2を争うほど好きな女性SSWだけど、そもそも70'sウエストコーストはそんなに通ってなくて。
リンダロンシュタットも全然聴いてないくらいだから、トムウェイツもジャクソンブラウンも。
サザンロック勢も。

なんでしょう甘すぎて臭すぎるんですかね、この辺は。
そしてJ.D.サウザーが1番甘いんじゃないかとこの度思ったり。そりゃモテるわって感じの甘さ。ひえー


『You're Only Lonely』


さて『You're Only Lonely』。
1979年リリースなんですね。76年くらいかと思ってました。
79年、イーグルスでいうと『ロングラン』のころでございますな。

もう70年代後半ともなるので結構カントリーロックというよりはAOR/アダルトコンテンポラリー感満載。それも相まって甘い甘い。


タイトル曲でありビルボード・Hot 100で7位、イージーリスニング・チャートで5週連続1位を記録した彼の代表曲〝You're Only Lonely〟が1曲目

この曲だけは数えきれないほど聴いてきて、僕はずっとイーグルス〝テキーラサンライズ〟とそっくりやん、と思ってたわけなんだけど

調べてみると、〝You're Only Lonely〟はロイオービゾンの60年ヒット曲〝Only the Lonely〟をモチーフにしているらしく

聴いてみると歌詞もビートもまんまで。


どうしてもJ.D.サウザーと聞くとイーグルスと関連付けて考えてしまったり、カントリーロック、ウエストコースト、ってワードが浮かんだりしてしまう。

だけどこうして改めて聴くと、〝You're Only Lonely〟はコーラスも含めてめちゃくちゃ50's,60's前半のR&B/ソウル的なニュアンスが強くて、サムクックだったりシュレルズだったり、そういうところを意識した曲なんですね。

あんなに〝テキーラサンライズ〟と似てるなーとずっと思ってきたのに、今はどう聴いても似てると思えない頭に。


3曲目のスローバラード〝The Last in Love〟も最初は〝Wasted Time〟に似てると思ってたんだけど、これも60's以前のポピュラーミュージック的なニュアンスなのかも。

まぁ〝The Last in Love〟に関してはグレンフライと共作してるので何とも言えないんだけど。


なんにしてもJ.D. サウザー79年『You're Only Lonely』は、イーグルスと並べるよりはボズスキャッグスとかと並べておくべきアルバムなんだな、と気づき。完全にAOR/アダルトコンテンポラリーでござい。

AOR/アダルトコンテンポラリーってのはもちろんクロスオーバー的な音楽ではあるんだけど、中でもかなり50's,60's前半のR&B/ソウルの影響強いのかもしれない。

そう考えると本当に流行というのはポピュラー音楽とロック(カウンター)が交互に入れ替わってきたんだなーとしみじみ。


そんなわけで。

近頃カントリーロックに目覚めようとしていたから、J.D. サウザーとかも聴けるんじゃないかと思ってたんだけど、めちゃくちゃAORだったわけで。
AORはまだちょっと早いかな。ソウルだって全然聴いてないし。

でもやっぱりこういう音楽は車音楽でございますね。ドライブBGMに最適です。
ただレコードで買ってしまったので、まぁしばらくは聴くことはないでしょう。
星3つでげす。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?