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パーソナルトレーナーマッチングサイトを作って、失敗した原因4つと学んだこと

ちょっと前の話ですが、パーソナルトレーナーとユーザーをオンラインでマッチングさせるようなサービスを作りました。トレーナーはレッスン動画を投稿し、ユーザーは無料で見ることができます。ユーザーはその動画を見て気に入ったトレーナーのレッスンを予約できるというようなサイトです。

色々やった結果やめることにしたのですが、サービスとして作り実際にローンチしてみて学べたことも多かったので、振り返りをします。

サービス概要とやめるまでの経緯

パーソナルトレーナーとユーザーをマッチングさせるようなサイトを作りました。

トレーナーはまず、レッスン動画を無料で投稿する必要があり、ユーザーはその動画を見ることができます。気に入ったトレーナーがいたら予約できるというサービスを考えていました。


しかし、想定よりも動画が投稿されない!というかほぼ投稿されませんでした。

投稿機能を作るのにそこそこ時間かけたので、まじか!って感じでしたが、そもそも投稿がされません。


その後も色々やって軌道修正してきたため続けても良かったのですが、一旦やめることにしました。

おそらく新規事業立ち上げ経験浅い人は陥りがちがミスばっかりですが、失敗した原因と学んだことを記録してみます。


失敗した原因1 作り込み過ぎて時間と体力を浪費した

リーンスタートアップについてはもちろん理論としては知ってます。ただ過去に、リーンスタートアップを意識しすぎて、サービスがなかなかリリースできないことがありました。

それはいわゆるユーザーヒアリングなどに時間を使いすぎたためです。それは避けたいということで、まずはMVPを作ろうと思い今回はサービスを作るところから始めてみました。


ところがどっこいMVPはすぐにはできず、数ヶ月かかってしまいました。

MVPの定義があまりにも大きすぎたためです。本当にはじめのはじめは、ペライチから始めるべきだったことに改めて痛感しました。

失敗した原因2 チームでの納得感の醸成の大事さ

アイディアとしてまず僕自身が考えたものを持って自身で開発も進めてました。ですが、途中からこれは無理だなとなったので、社内で一緒にプロジェクトをやったこともある仲の良いエンジニアを誘ってみました。

すると、2つ返事でいいよ!と言われたので一緒にやることになりました。

ただアイディアとしてはあくまで僕のアイディアでしたので、エンジニアとしては「僕が言ったものを作る」みたいな関係性にどうしてもなってしまいました。

結果それもあってか開発スピードや当事者意識が少なくなってしまったのかなと反省しました。

失敗した原因3 マーケットプレイスの時はユーザーとトレーナー両方の声を聞かなければならないが、聞くのが遅すぎた

ユーザーの意見の大事さは重々承知していたつもりだったので、サービス設計時にヒアリングはしていました。

ただ、今回はツーサイドマーケットプレイスだったため、ユーザーとトレーナーの両方を聞いておくべきだったのに、トレーナー側のつてがなかったため、そちらを聞きませんでした。

マーケットプレイスはそもそも予約できる在庫としてのトレーナーの存在が必要です。まずはそちらを集める必要があったのですが、なんとも集まりません。


DM送りまくったり、色々したのですが大した量も集まらず、このままだとサイトを見にきたユーザーもなんだこのスカスカのサイトは。みたいな感じになるでしょう。

困りました。このタイミングでやっとトレーナーにインタビューを始めました。そこでわかったことは、トレーナーはスキマ時間などでお金を稼げることを最も求めているということでした。

まず無料で動画を投稿し、それをフックにユーザーの予約を促すというソリューションはあまりにも遠すぎたのです。


失敗した原因4 課題ではなくソリューションから始めてしまった

これもあるあるの失敗なんでしょうが、課題ではなく作れるものから始めてしまいました。

今回はマーケットプレイス型でしたので、まずは在庫が必要です。僕もエンジニアも筋トレが趣味だったので、トレーナー側としてやっていけるじゃん!というテンションではじめました。ただ、お互いユーザーの気持ちについてはわかりませんでした。

さらに言えばトレーナーの課題についてもちゃんとわかっていなかった。つまり、マーケットプレイス型なのに、ユーザー側の課題もトレーナー側の課題もわからないのに、作れそうだからはじめてしまったということです。


本当の課題は何か、何が提供価値か?は忘れがちですが常に意識して、壁にでも貼っておきましょう

今後について

まぁこうしたことで、色々失敗しました。

振り返りをして色々ヒアリングして少し挽回しましたがやめることにしました。

1番大きいところは仲間としてやっているエンジニアが当事者意識を持てなさそうだと思ったことです。

次に、僕ら自身も課題として感じていないためできたとしても僕ら自身が嬉しくない。うまくいったら自分たちもハッピーになるサービスの方がいいに決まってます。


そんなこんなで、この反省をフルに活用して新しくサービスを始めてますが、圧倒的にユーザーの反応もチームの勢いも良いので次はうまくいくんじゃないかなって思ってます。そんな甘くないだろうけど笑

また正式ローンチでもしたら、noteに書こうっと。






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