【振り返り】社員5万人の大企業から40人のスタートアップに転職して3ヶ月経ちました
サマリ
とりあえず転職して正解だった。最高
改めて、意思決定の早さや業務範囲の広さなどは自分にとっては良い点だと感じている
逆に、ヒトが少ないことによる、一部の人への依存、中途採用が多いことによる文化醸成の難しさ、長期的な人材育成などの課題を感じる
今後は、良いところは残しつつ、課題は解決するアプローチを考えられないかを探っていきたい
転職しての所感
サイコー!転職して良かった!って感じです笑
前の会社よりモチベーション高く、楽しく、充実した仕事生活を送ることができていてハッピーです。
特に以下で述べる「スタートアップの良い点」に対して魅力を感じるような人は、大企業からスタートアップへの転職をおすすめします。
担当業務
まずは担当している業務です。概ね以下3つになります。
各事業の戦略の立案
戦略に紐づく施策実行の推進・伴走
経営レベルでの課題の解決
前の会社でも1,2は事業責任者としてやっていたのでそこまで変わらないっちゃ変わりません。3はより幅広い範囲をやっているなと感じます。
一方で、1,2にしても前の会社では、すでにある程度できていたり、推進するにも、人もいるのでそこまで手を動かさなくても良いことが多かったですが、今はちゃんと入らないといけないことが多いです。
3については、わりと幅広く、特に変わったのは組織とか人事的なところです。経営は人とも言われていたりするほど、切っても切れない関係性ですが、そこは大きく関わる比重が増えたなと感じます。
あとは、資金調達みたいな話やファイナンス回りの話も、前の仕事では正直そこまで意識する必要はありませんでしたが、今はVCへのプレゼンなど含め関われて面白いところであります。
転職して感じるスタートアップの良い点
①意思決定スピードが早い
よくスタートアップで言われることですが、これは本当にそうだなと。
前の会社では、一つの提案を通すのに対して、上司と数回〜10回以上ブラッシュアップして、数十人に対してご意見をお伺いし、3ヶ月くらいかけてやっと「やりはじめることを決める」というようなタイムスパンでした。やりはじめることを決めるのに3ヶ月なので、実行は半年〜1年後とかはザラでした。
一方で、今は、提案に数週間以内、意見を伺うのは極論取締役の二人だけ。実行は次の日から。みたいな感じです。
同じことをやるのに、大企業だと12ヶ月、スタートアップだと1ヶ月みたいな雰囲気です。差は10倍以上。
Plan, Doが10倍あれば、Check, Actionも10倍になるので、その分学習も早く進みより良いものが作れるのがスタートアップの優れているところです。
②業務範囲が広いので自由に動ける
大企業では、とにかく人が多いため、すべての役割に十分な人がいます。人がいなくなっても、どこかしらか人を異動させたり、採用できたりがすぐにできてしまいます。
そのため、自分の業務範囲を超えて動くのはある程度抵抗が生じていしまいます。
一方で、スタートアップであれば、基本人が足りないので、自分ができることなら範囲を超えて自由に動けます。
自分の強みとしても、マーケティング、プロダクト開発、事業戦略などを幅広くやっていたことがあるので、この強みを生かしやすいです。
③自分の業務のインパクトがわかりやすい
前の会社ですと、自分の責任範囲は売上数十億円程度でした。十分大きいじゃん!って話なのですが、会社全体の売上が2兆円以上あるので、仮に20億円作っても会社へのインパクトは0.1%です。ほぼ無風。
対してスタートアップで20億円作ったらスーパーヒーローです。
自分の業務の会社に対するインパクトの大きさが非常にわかりやすいためモチベーションにつながりやすいです。
④ユーザーに感謝されるプロダクトだと幸福度が高い(スタートアップではなくこの会社だからだが)
最後は、スタートアップ全般の話ではなく、今の会社は教育系スタートアップですので、ユーザーに非常に感謝されます。
ユーザーインタビューをしたり展示会に行くと、
「このサービスのお陰で今の自分があります!」みたいな声をいただけます。まだ入ったばっかりなのに、このような声を聞くと僕は泣きそうになってしまいます笑
前の会社では、旅行系サービスでしたが、ユーザーは「お金が安ければどこでもいいや」というテンションで使っているため、特に感謝されることはなかったです。
知名度は高いサービスではあったので、合コンとかで、いつも使ってます〜とかは言われることは多かったですがw、感謝されることはなかったです。
改めて、なぜビジネスをするかの根幹として「世の中をより良くするため」という側面があると思うので、それを実感できるため、非常に幸福度が上がります。
転職して感じるスタートアップの課題
①やりたいことに対して人が足りない(のでフォーカスしなければいけない)
当たり前ですが人が足りません。加えて歴史も短いので、できていないことがたくさんあります。
何をいますべきで、何をすべきでないかを常に意識しないと、モメンタムも失われるし、成長につながりません。
フォーカスしよう!
②システムではなく人に依存しやすい
こちらも①に関連する課題ですが、人が少なく役割がはっきりと明確化されていない部分も多いため、特定の優秀な人材に依存しやすいです。
この人が抜けたらやばいよね。というような人が何人かいる印象のため、システム化はできていません。
③文化の統一や仕事の質の担保が難しい
これは、スタートアップ全般に関わる話ではないかもしれませんが、スタートアップでは即採用を求めるため、中途採用人員比率が高い傾向があります。
中途採用だと、各自それぞれの会社のやり方を持っているため、文化や仕事のやり方が異なります。また、今の会社は外国人比率も高いので、より複雑になっているかもしれません。
前の会社では「XXXXっぽい人」と言われるほど文化がしっかりしていましたし、どういう仕事のアウトプットにするべきかみたいな型がしっかりしていたので、仕事の品質も保たれやすい傾向にあったかなと思います。
④人材の育成や登用などが未整備
即戦力が必要だからという話にも通じますが、内部の育成や登用などが未整備の部分が多く、長期的に働く意義を見出すことや、もっと活躍しうるであろう人の成長を止めてしまうなどがあったりするのではないかなと思っていたりします。
今後
良いところを残し、課題は解決します。
改めて書いて思いましたが、課題は人の部分が多く、特に特定の人に依存するのではなく、いかにシステム化するかであったり、文化を言語化して根付かせるだったりの部分が多いので、ある意味解決できない問題ではなく、きちんと言語化し、定義付けて浸透させれば解決できるような問題です。
また、今の会社はスタートアップではびっくりするくらい離職率が低く、長く働く人が多いので、会社としては「働きやすくいい会社」と言えると思うので、さらにブラッシュアップすれば鬼に金棒になるのではないかなと思います。
今後も頑張ろう!
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