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Orion BMS2 Control Application の使い方解説

無料記事です。最後に購入ボタンが出ますが、内容は全部無料範囲にあります。もし内容が気に入ったら、投げ銭としてご購入下さい。

 日本語の資料が少ないようなので、Orion BMS2 に付属するWindowsとLinux環境で動作するアプリケーションであるOrin BMS2 Control Application の使い方の説明をここに残します。私はWindows環境でしか使っていないためこの記事ではWindows版だけについて解説します。もしかするとLinux環境では表示など違うかもしれません。
 アプリケーションの説明だけで長くなったので、配線やデータロガーについては別の記事で解説します。

Orion BMS2 Control Application でできる事

 Orion BMS2 Control ApplicatonはOrion BMS2を購入すると付属するCANdapterというUSB-CAN変換器を介してPCのUSBポートとBMSとを接続し、BMSの各種設定を変更したりBMSとバッテリの状況をモニタリングしたり、BMSのデータをロギングできるアプリケーションです。
 BMSとバッテリーパックを接続したときに最初に各種パラメータを設定する以外では、パラメータ変更のためとリアルタイムでバッテリパックの状況を見たりロギングしたりするために使用します。(使用方法は運用形態によって変わります)

 以下のページの公式オペレーションマニュアル(英語)を参照するのが一番正しいです。

 以下のページから、BMSを購入しなくてもアプリケーションだけダウンロードできます。
(実物がないと通信できないしほとんど意味無いですけど・・・)

ここから先はウィンドウの各項目の意味を画面左から右に順番に解説して行きます。

実際の運用手順

実際の運用手順は使用環境により異なりますが、基本的な運用の流れを説明します。
1.初期設定
まずはバッテリパックが形になり、各バッテリセルのバランス端子や充放電リレー類とBMSの配線を繋いでから最初にする事は、バッテリパックがどういった構成でどう制御したいのかをBMSに教える(初期設定する)事です。
バッテリのセル数や容量などの各パラメータをバッテリセルのデータシートを元に入力し、BMSでバッテリパック内部の状況を把握できるようにします。
具体的には電源が入っていてPCとCANで接続したBMSに設定したデータを Send Profile Changes To BMS ボタンで送信して書き込みします。
データ書き込み後にBMSは自動で再起動します。
BMSへのデータ書き込みはいつでも可能で、バッテリパックと接続したままで大丈夫です。BMSにデータを書き込んでいる間は充放電リレーなどはすべてoffになるので誤動作で危険になる事はありません。

2.パラメータ調整で試行錯誤
充電リミット、放電リミット、ファンやサーミスタなどの細かい数値は試験運用しないと適切な値が分かりません。
充電テスト、放電テストをしながらデータを更新して適切な値を探ります。

3.設定が固まった後の運用
パラメータ調整が終わり、意図しない充放電の停止や危険なバッテリ状況がなくなったら、これ以降は基本的に設定を変更する必要は無く、PCと接続する必要はありません。
バッテリパックの状況を知るためにロギングデータを定期的に取得する程度で、バッテリパックとBMSだけで充放電ができます。

4.問題が起きたとき
充放電回数が多くなりバッテリセルが劣化してきたとき、また何かの理由で一部のセルだけが劣化してパック本来の性能が出なくなってきたときには使用中のBMSでデータロギングをしていれば分かります。
必要によって、一部もしくは全部のセルを交換し、新しいセルに合わせて設定を変更します。

Profile Setup Wizard

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 バッテリーパックとBMSを接続して最初の設定を簡単に行うためのセットアップウイザードです。基本的に初回だけしか使いません。
 ここで設定できる内容はすべて後で個別に変更できます。

Connect to BMS

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 Connect To BMS ボタンを押すと 別ウィンドウでConnect To BMSという名前の小さいウィンドウが出ます。PCにUSBケーブルでCANdapterが繋がっているとSelected CANdapter の右側にCOM?が選択できます(?に入る数字は環境によって異なります)。CANdapterが繋がっていればConnectボタンを押すとBMSに接続を試みます。CAN  Bus-Rateの通信速度はBMSの設定と合わせないと通信できません(デフォルトの通信速度は500kB/sec)。  
 Connect To BMSのウィンドウが出ている状態でCANdapterを接続しても選択ドロップダウンリストに自動で出ないので、後からCANdapterを接続した場合はReflesfボタンを押します。
 CANdapterがBMSに繋がっていても、BMSの電源が入っていないと通信できず失敗します。CANdapterにBMSに対する電源供給機能はありません。
 BMSモニタリングしているときは突然ケーブルを抜いても問題ありませんが、設定をBMSに上書きしている最中にケーブルが抜けないよう注意します。

Receive Current Profile From BMS

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BMSから現在のBMSの設定データを読んでアプリケーションに上書きします。
BMSと通信ができているとボタンが有効になります。画像ではBMSと通信していないのでボタンが押せない状態です。

Send Profile Changes To BMS

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設定データをCANDapterで接続されているOrion BMS2に送って書き込みします。
BMSと通信ができているとボタンが有効になります。画像ではBMSと通信していないのでボタンが押せない状態です。

General Setting - General Setting

画像3

Select Battery Cell (Profile Wizard)
バッテリーセル情報を設定するウィザードが起動します。
基本的には最初だけしか使いません。

Current sensor Selected
購入時に選択した種類(容量)の電流センサを選択します。画像では±500Aの物が選択されています。実際の種類と選択した種類が違うと、計測する電流の値が実際とは違う値になります。

Current Sensor Polarity Inverted
チェックを入れると電流センサの向きを逆にします。放電がプラス、充電がマイナスになるように設定します。取り付け時に逆向きで取り付けていたときにチェックを入れるだけで対応できます。

Ignore Current Less Than 0.4A
0.4A以下の電流(小さい電流)を無視する場合はチェックを入れます。
電流センサのレンジは500Aや1000Aと大きい電流なので、0.4A以下の小さい電流の検出精度は良くありません。そこで0.4A以下の小さい電流を無視する事で電流値の積算を使うSOCなどの誤差を減らしたい場合にチェックを入れます。
(バッテリ容量や充電電流、放電電流などの使用条件によってチェックを入れた方が精度が悪くなる場合もあります)

Pack Amp Hours[Ah]
バッテリパックの容量を[Ah]単位で入力します。
画像では5Ahのバッテリーセルを使っているため5.00と入力しています。


General Setting - Multi-Purpose Inputs / Outputs

MPO #1 からMPO #4は同じ内容 、MPI # 1からMPI  #3までは同じ内容です

画像4

MPO #X
Multi Purpose Output について設定します。

Multi-Purpose Output #X Function
MPOの出力のトリガーを選択します。以下がトリガー一覧です。

Error Signal Output  
エラーコードがあればアクティブ

CANBUS Controlled Outpot 
MPO出力はCANバスで制御される

Low SOC Output 
設定値よりSOCが低下したらアクティブ 

Temperature Output 
設定値より温度が低下したらアクティブ

Charge Interlock Output 
Charge PowerとReady Power同時ONでアクティブ

High Cell Voltage Output 
セル電圧が1つでも設定値を上回るとアクティブ

Low Cell Voltage Output 
セル電圧が1つでも設定値を下回るとアクティブ

Low DCL Output 
Discharge Current Limitが設定値を下回るとアクティブ

Low CCL Output 
Charge Current Limitが設定値を下回るとアクティブ

Contactor Enable Output 
重大な障害コードが存在するときアクティブ

Disabled 
無効

Isolation Fault Output 
絶縁異常が検出されるときアクティブ

Idle Amps Timeout Output 
設定した充電・放電タイムアウトに達したときアクティブ

J1772 Charging Station Active 
J1772ネゴシエーションが正常終了したときアクティブ

Outpute Polarity
MPUがアクティブのときの極性を変更できます。
チェックがなければActive High, チェックを入れればActive Lowと反転します

Turn ON If Critical DTC is set
チェックが入っていると、深刻なDTC ( Diagnostic Trouble Code 診断トラブルコード)がONのときにMPOをActiveにします。
異常時の安全対策機器をMPOに接続している場合にチェックを入れます。

Turn ON At Hi Temperature[C]
設定値以上にバッテリパック温度が上昇したときにMPOをActiveにします。
冷却ファンなどの冷却装置をMPOに接続している場合にチェックを入れます。

Turn ON At Low Temperature[C]
設定値以下にバッテリパック温度が低下したときにMPOをActiveにします。
ヒーターなどの過熱装置をMPOに接続している場合にチェックを入れます。

Fault Polarity
異常時のMPOの極性を設定します。
チェックがないときにはAcriveのときHigh、チェックが入っているときにはActieのときLowとなります。

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Multi-Purpose Enable
Multi-Purpose Enable について設定します。
基本的にMPO#Xと同じ機能ですがプロセッサの誤動作が発生した場合の安全性を高めるために内部ウォッチドッグバックアップが追加されています。

画像6

Multi Purpose Input について設定します。

Multi-Purpose Input #X Function
対応する端子に12V-24Vが入力されているとActiveになります。
Multi-Purpose Input の種類を選択します。以下が一覧です。

Keep-Awake Signal
Activeになっている限りスリープに入らない

Clear Error Codes
Activeのときエラーコードをクリアする

Alternate Charge Current Limit
Activeの間は別に設定する充電電流リミットの値を使用する

Alternate Minimum Cell Voltage
Activeの間は別に設定する最低セル電圧の値を使用する

J1772 Control Pilot
別に設定するJ1772のコントロールに使用する

Charger Pulgged In Status
充電プラグ接続ステータス

Alternate Maximum Cell Voltage
Actieの間は別に設定する最高セル電圧の値を使用する

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General Setting - J1772 Charger Control
充電にJ1772規格の充電器を使う場合に設定します。トヨタプリウス、日産リーフをはじめ、広く使われる充電規格です。Orion BMS2から対応されました。

Enable J1772 Interface (Uses MPI1 and MPI2)
J1772インターフェースを有効にする場合はチェックを入れます。J1772インターフェースを使用する場合はMPI1 と MPI2を使うので、MPI1とMPI2はMulti-Purpose Inputとしては使えません。

If J1772 inlet is not used (plugged in directly to AC mains), then limit the maximum allowable DC current to X ps(0 to prevent charging)
もしJ1772端子が使われず(AC電力が直接充電端子に接続された場合)、最大許容DC電流は X アンペアに制限します。(電流の値はCANBUSで充電器に送信します)

If the allowed AC current limit is less than X amps, then limit the maximum allowable DC current to Y ps(0 to prevent charging)
許容AC最大電流が X アンペアの場合、許容DC最大電流を Yアンペアとする

Derate DC limit based on J1772 AC current limit
J1772 AC電流制限に基づいてDC制限を下げる。ここが有効な場合のみ次の項目が設定できます。

AC Charger Efficiency (AC to DC)[%]
AC 充電効率(ACからDCへの変換効率)を設定します。

Default AC Voltage (If Not Provided By Charger)
標準AC電圧(充電器から情報が供給されない場合)
日本の家庭用交流電源なら100Vです。

Turn Off J1772 Charging If Relay Fault Occurs
充電リレーに障害が発生した場合にJ1772をオフにする


Cell Setting - Voltage Setting

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バッテリセルの電圧についての設定をします。

Cell Voltage Limits

Maximum Cell Voltage

最大セル電圧を設定します。1セルでもこの値を超えるとエラーが出ます。
どれかのセル電圧がこの電圧まで上がるとCharge SafetyとCharge EnableがOffになります。

Minimum Cell Voltage
最低セル電圧を設定します。1セルでもこの値を下回るとエラーが出ます。
どれかのセル電圧がこの電圧まで下がるとDischarge RelayがOffになります。

Max Cell Voltage While Charging
充電中の最大セル電圧を設定します。充電中に1セルでもこの値を超えるとエラーが出ます。
充電中にどれかのセル電圧がこの電圧まで上がるとCharge SafetyとCharge EnableがOffになります。充電を停止した後に落ち着くバッテリ電圧がMaximum Cell Voltageより上にならないよう設定します。

Configure Which Cells Are Connected(Populated)

画像9


現在BMSにつながってているセルを確認しながらセルの有無を選択する Cell Population Setting ウィンドウが出ます。接続されていないセルは0Vと表示されるので、接続されていないセルに当たる端子を無効にします。
バッテリセルが接続されていない端子を有効にすると0Vのセルが存在する事になりエラーが出ます。

Balance Setting

Enable Cell Balancing
チェックが入っていると、セルバランシングを開始します。
チェックを入れた瞬間にセルバランシングが始まるわけではなく、チェックを入れたデータをBMSに転送してからBMSを起動したときにバランシングが(条件内であれば)始まります。

Start balancing if at least one cell is above X volts
少なくとも1つのセルがここに設定した電圧より高ければバランシングを開始します。
通常は充電中で充電が進んだ(SOCが一定以上の)ときにバランシングが始まるよう設定します。

Stop balancing when all cells are within X Volts
一番電圧が高いセルと一番電圧が低いセルの差(Δデルタ)が設定電圧より小さくなったときバランシングを終了します。
ここの数値が大きすぎるとセル間の電圧差が大きいのにバランシングが終了し、ここの数値が小さすぎるとバランシングがいつまでも終了しません。

Pack Voltage Limits

Limit based on individual cell voltages
セル電圧の管理を個別のセルで行います。

Limit based on cell voltage AND pack voltage
セル電圧の管理を個別のセルに加えてパック全体の電圧で行います。

Cell Setting - Resistance Setting

画像10

DC/AC Resistance percent[%]
バッテリの内部抵抗はDC負荷とAC負荷での変化率を設定

Temperature Compensation
画像右側のグラフを変更します。
-40℃から80℃までの内部抵抗と電圧調整を5℃刻みで設定できます。
使用するバッテリセルのデータシートや実験値から内部抵抗と電圧調整の数値を入力します。

SOC Setting

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State of Charge Setting

Fully Charge SOC [%]
見かけの最大SOCをセル本来のSOCの何%までにするかを設定します。

Discharge SOC[%]
見かけの最小SOCをセル本来のSOCの何%までにするかを設定します。

SOC Drift Rate
SOCのドリフト(数値の遷移?)にかける時間を設定します。

Wait for X seconds before starting SOC Drift
SOCのドリフトを始めるまでの待機時間を設定します。

State of Charge Drift Points
画像右側のSOCグラフを変更します。
最大で8点のDrift Pointが設定できます。
バッテリセルのデータシートや実測値に従ってグラフを作ります。

CANBUS Setting

画像12

CANBUS Setting

CANBUS #1 Freauency[kbps]
CANBUS#1 の通信速度を設定します。通信相手と合わせます。
Orion製品はBMS、Display Logger, Thermistor Expansion Moduleなどすべてデフォルトの通信速度は500[kbps]になっているはずです。

CANBUS#2 Frequency[kbps]
同じくCANBUS#2の通信速度を設定します。

J1939 ECU Address
CANを利用したオープンネットワークであるJ1939規格に則ったIDアドレス(番号)を設定します

OBDII ECU Identifier
自動車の診断用のCANコネクタのOBD IIのIDを設定します。


Enable Battery Cell Broadcast
全部のバッテリーセル電圧をブロードキャスト(送信)するCANBUSを選択します。
基本的には同社のディスプレイロガーでセル電圧をロギングするために使用します。

Battery Cell Broadcast Speed[ms]
全部のバッテリーセル電圧を送信するスピードを設定します

Battery Cell Broadcast CAN ID
全部のバッテリーセル電圧を送信するCAN IDを設定します。
通信相手に合わせます。

Edit CANBUS Messages
CANBUSの内容を設定するエディタが開きます。

画像13

送信もしくは受信できる項目を以下に挙げておきます。

Blank
Constant Value
CRC Checksum
Custom Flag
Relay State
HEM Mode
Max Cell Number
Populated Cell
Rolling Counter
Failsafe Statuses
Pack CCL
Pack DCL
Pack Current
Pack Inst. Voltage
Pack Open Voltage
Pack SOC
Pack Amphours
Pack Resistance
Pack DOD
Pack Health
Pack Summed Voltage
Pack Abs. Current (Unsigned)
Maximum Pack Voltage
Minimum Pack Voltage
Total Pack Cycles
Current Limits Status
Pack CCL kW
Pack DCL kW
Maximum Pack DCL
Maximum Pack CCL
Simulated SOC
Simulated Mode
Simulated Req. Mode
DTC Flags #1
DTC Flags #2
Average Current
High Temperature
Low Temperature
Average Temperature
Fan Speed
Req. Fan Speed
Internal Temperature
High Thermistor ID
Low Thermistor ID
J1772 Plug State
J1772 AC Current Limit
Low Cell Voltage
High Cell Voltage
Avg Cell Voltage
Low Opencell Voltage
High Opencell Voltage
Avg Opencell Voltage
Low Cell Resistance
High Cell Resistance
Avg Cell Resistance
Maximum Cell Voltage
Minimum Cell Veltage
High Cell Voltage ID
Low Cell Voltage ID
High Opencell ID
Low Opencell ID
High Intres ID
Low Intres ID
Adaptive Amphours
Adaptive Total Capacity
Adaptive SOC
Input Supply Voltage
Current ADC1
Current ADC2
Fan Voltage
Isolation ADC
Shortest Wave
Isolation Clipping
Isolation Threshold
J1772 AC Power Limit
J1772 AC Voltage
Vhehicle Speed (KPH)

設定についての詳細はCANについての話なので、今回省きます。

次の画像にある充電器、ディスプレイ、モーターコントローラなどのサードパーティ製デバイスはあらかじめCANBUS設定がされているため、CANケーブルを接続してチェックを入れればすぐに使うことが可能です。

画像14

Addon Setting

Addon Setting - General Addon Setting

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Number of Thermistor Expansion Modules
外付けの追加サーミスタモジュールの数を選択します。未使用の場合はNone(Disabled)で、最大10個まで使用可能です。

Enable Logging Display / Connect Modules 
ロギングディスプレイを使用する場合は接続するCANBUS番号を選択します。

Simulate ECM (For Scan-Gauge)
コンバートEV(エンジン自動車からエンジンと燃料タンクを外して代わりにモーターとバッテリーを乗せた車両)などでECUの代わりにECM(Engine Computer Modure)によるレスポンスが必要な場合に有効にします。

Addon Setting - Remote Module Setting

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Enable Remote Cell Veltage Module #1 & #2
リモートBMSを使う場合は通信に使用するCANBUSを選択して有効にします。最大2個までリモートBMSを使用可能です。
スタンドアロンで使う場合は無効にしておきます。

Charge Limits - Basic Limit Setting

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Maximum Continuous Charge Limit[A]
最大連続充電電流を設定します。単位は[A]アンペアです

Maximum Analog Output CCL[A]
0V~5VのAnalog Output CCL(Charge Current Limit)アナログ出力を設定します。
例えばMaximum Analog Output CCLを50[A]に設定した場合、充電電流が25Aのとき2.5V、充電電流が50Aのとき5Vが出力されます。

Maximum Amperage While Charging[A]
充電中(Charge Power端子に+12Vが入力されているとき)の最大電流を設定します。
例えば、充電器による充電電流を小さく設定し、車両走行中の回生充電を大きく設定するなどの使い方が可能です。

Stop all Charging when SOC reaches 
バッテリーサイクルライフを延長するためにSOCを100%まで充電したくない場合、ここに設定した100以下の数値にSOCが達したときに充電を停止します。

Temperature Derate Setting
バッテリーセル温度による充電電流制限を設定します。

State of Charge Derate Setting
SOCによる充電電流制限を設定します。

Charge Limits  Pulse Limit Setting

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Enable charge current limit pulses
瞬間最大充電電流を有効にする場合はチェックを入れます。

Allow charge current pulses up to X % of maximum
瞬間最大充電電流を連続最大充電電流の何%にするか100%以上で設定します。

Duration for charge current pulse X Seconds
瞬間最大充電電流の継続時間をX秒に設定します。

After a pulse occurs, derate the current limit to X%
of continuous current limit for Y seconds.
瞬間最大充電電流が発生した後に、充電電流をX%に減らします。(100%,90%,80%,70%,60%,50%から選択)
その継続時間をY秒に設定します。

Charge Limits - Failsafe Setting

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Voltage Derate CCL to Zero Timer [Seconds]
電圧低下によってCharge Current Limit をゼロにするタイマー時間を設定します。

Voltage Restore CCL Timer [Seconds]
電圧復帰によってCharge Current Limit をゼロから復帰するタイマー時間を設定します。

Voltage Failure Derate Timer [Seconds]
電圧障害によるタイマー時間を設定します。

Peak Current CCL Increment Timer [Seconds]
Pulse Limit Settingで設定したPeak Current(ピーク電流)に増やすタイマー時間を設定します。

Peak Current CCL Decrement Timer [Seconds]
Peak Current から Maximum Continuous Charge Limitに減らすタイマー時間を設定します。

Discharge Limits - Basic Setting

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Maximum Continuous Discharge Limit [A]
最大連続放電電流[A]を設定します。

Maximum Analog Output DCL [A]
0V~5Vのアナログ出力 Maximum Analog Output DCLを設定します。
例えばMaximum Analog Output DCLを50[A]に設定した場合、放電電流が25Aのとき2.5V、放電電流が50Aのとき5Vが出力されます。

Temperature Derate Setting
バッテリセル温度による放電電流制限を設定します。

State of Charge Derate Setting
SOCによる放電電流制限を設定します。

Discharge Limits - Pulse Limit Setting

画像21

Enable discharge current limit pulses
瞬間最大放電電流を有効にする場合はチェックを入れます。

Allow discharge current pulses up to X % of maximum
許可する瞬間最大放電電流を 連続最大放電電流の何%か設定します。
100%以上の数値を10%刻みで設定可能です。

Duration for discharge current pulse X Seconds
瞬間最大放電電流を継続する時間をX秒と設定します。

After a pulse occurs, derate the current limit to X%
of continuous current limit for Y seconds.
瞬間最大放電電流が発生した後、放電電流を連続最大放電電流のX%に制限します。
その時間はY秒間です。

Discharge Limits - Failsafe Setting

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Voltage Derate DCL To Zero Timer [Seconds]
バッテリセル電圧低下によってDischarge Current Limitをゼロにするタイマー時間を設定します。

Voltage Restore DCL Timer [Seconds]
バッテリセル電圧復帰によってDischarge Current Limitを復帰するタイマー時間を設定します。

Voltage Failure Derate Timer  [Seconds]
バッテリセル電圧の異常タイマー時間を設定します。

Peak Current DCL Increment Timer [Seconds]
Pulse Limit Settingで決めたPeak Current までDischarge Current Limitを増やすタイマー時間を設定します。

Peak Current DCL Decrement Timer [Seconds]
Peak CurrentからMaximum Continuous Current に減らすタイマー時間を設定します。

Relays - Charge Safety

Charge SafetyはCharge Powerに+12Vが入力されているとき有効です。
Enable charge safety relay output
充電リレーを制御するsafety relay output を有効にする場合はチェックを入れます。

Trip relay off when charge current limit hits 0 amps
充電電流が0アンペアの間、Charge Safety をoffにする場合はこちらを選択します。

Trip relay off if charge current limit hits 0 amps OR pack current exceeds charge current limit by X [A]
充電電流が0アンペアの間、Charge Safety をoffにするか、もしくはバッテリパック充電電流が充電電流をX [A]超えた場合にCharge Safety をoffにする場合はこちらを選択します。

Max time that relay can stay on [minutes]
Charge Safety をonにする最大時間を設定する場合はチェックを入れて何分か入力します。

After Charging Is Complete
デフォルトでは一度充電が終わった後、充電器が再接続されるまでCharge Safetyはonになりません。
充電しながらバランシングしたり、トリクル充電をしたい場合は以下の項目を適宜設定して充電器の再接続無しに再充電が可能です。

Turn relay output back on every X minutes
充電終了後、X分が経過するたびにCharge Safety をonにします。
セルバランシングするかどうかにかかわらず行うか、セルバランシングを行っている間だけ行うかを選択します。

Re-enable relay when SOC is below X %
AND at least Y minutes have elapsed

SOCがX%以下の場合にCharge Safety を再びonにします。
かつ、Y 分が経過していた場合に。

Allow relay to turn back on after over-current event
過電流イベントが発生した後でも再度Charge Safety がonになるのを許容する場合はチェックを入れます。

Relays - Charge Enable

Charge EnableはReady Powerに+12Vが入力されているとき有効です。

EV車両での使用例
・走行中
車両のDC12VバッテリーからBMSのReady Powerに電力供給し、モーターからの回生充電電流をCharge EnableでON/OFF、モーターへの放電電流をDischarge EnableでON/OFFする

・充電中(停止中)
外部の充電器からDC12VをBMSのCharge Powerに電力供給し、充電器からの充電電流をCharge SafetyでON/OFFする

Enable charge enable relay output
Charge enable を有効にする場合はチェックを入れます。

Trip relay off only when charge current limit hits 0 amps
充電電流が0アンペアのときCharge Enableをoffにする場合はこちらにチェック

Trip relay off if charge current limit hits 0 amps OR pack current exceeds charge current limit by X [A]
充電電流が0アンペアのとき、もしくはバッテリパック電流が充電電流制限をXアンペア超えたときにCharge Enableをoffにする場合はこちらにチェック

Allow relay turn back on after X seconds IF:
X秒後にCharge Enable を再びonにするのを許容する。ただし:
Charge current limit is above X Amps
充電電流制限がXアンペアよりも上だった場合
AND State of charge is below Y %
かつ、SOC がY%より下だった場合

Max time relay can be re-engaged within 1 minute 
1分間にCharge Enableを再度有効にする最大回数を設定する。

Keep relay off at least X seconds after over-current event 
過電流充電イベントの後X秒間の間Charge Enableをoffのまま維持する。

Relays - Discharge Enable

画像23

Enable discharge enable relay output
Discharge Enable を有効にする場合はチェックを入れます。

Trip relay off only when discharge current limit hits 0 amps
放電電流制限が0アンペアのときDischarge Enableをoffにします。

Trip relay off if discharge current limit hits 0 amps OR pack current exceeds discharge current limit by: X[A]
放電電流制限が0アンペアのとき、もしくはバッテリパック電流が放電電流制限をXアンペア超えたときにDischarge Enableをoffにします。

Allow relay to turn back on after X seconds if:
Discharge EnableがoffになってからX秒後にDischarge Enableを再びonに戻すのを許容する。ただし:

Discharge current limit is above Y Amps
放電電流制限がYアンペア以上のとき。

AND State of charge is above Z%
かつ、SOC がZ%以上のとき。

Max time relay can be re-engaged within 1 minute:  X
1分間の間にDischarge Enableを再度有効にする最大回数を設定する。

Require READY Power (Main I/O Pin 2) to turn relay output on.

Discharge(放電)リレーをonにするときにREADY Power (Main I/O Pin 2)に給電されている必要がある場合はチェックを入れます。

Latch Discharge Limit at 0A when discharge Enable is off
Discharge Enable がoffのときにDischarge Limitを0Aにする場合はチェックを入れます。

Disable ALL Discharge if both CHARGE and READY power are both energized (charge interlock condition).
もしCHARGE power (充電用のBMS電源)と READY power (放電用のBMS電源) の両方が有効なとき(チャージインターロックコンディション)、Discharge Enableを無効にする場合はチェックを入れます。
充電中は放電しない自動車などの用途ではチェックを入れ、充電しながら放電しても良いロボットなどの用途ではチェックを入れずに使用します。

keep relay off at least X seconds after over-current event

over-current event (過電流イベント) の後に少なくともX秒間はリレーをoffに保ちます。

Thermal Setting

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Select Active Thermistor
有効なサーミスタを選択します。
デフォルトではBMS本体には8個のサーミスタが接続されています。

Intake Air Thermistor #
バッテリーパックの吸入空気温度を測定するサーミスタ番号を選択します。
選択は必須ではありません。
吸入空気温度を測定するサーミスタはバッテリーパックのインテークダクトの近くに配置してください。
Intake Air Thermistorを選択しておくと、バッテリ温度より吸入空気の温度が高いかどうかが分かるためバッテリセル温度管理に役立ちます。

Thermistor B-Valve[K]
サーミスタの温度係数を設定します。
デフォルトの値は3380Kです。
この数値が正しくないとバッテリセルの温度を正しく知る事ができず危険なので、誤った数値を入力しないでください。

Fan Control Setting - Fan Control Output

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Enable Fan Control Circuit (USES MPO3)
Fan Control Circuit (MPO3 を使用)を有効にする場合はチェックを入れます。

Turn fan relay output ON when battery is warmer than X℃
バッテリセル温度が1つでもX℃以上のときFan relay をONにします。

Increase fan speed for every X℃ beyond 28℃
fan speed (ファンの出力)をX℃ 毎に増加させます。
fan speed の値は0から6までです。

Max Fan Speed while Charging 
充電モードでの最大Fan Speed を設定します。

Max Fan Speed while Ready 
放電モードの最大Fan Speed を設定します。

Use fan to warm battery pack when cold?
バッテリセル温度が低く吸入空気温度が高いとき、バッテリセルを温めるためにファンを使用する場合はチェックを入れます。

Enable Fan PWM Output (USES MPO4)
Fan PWM Output (MPO4 を使用)を有効にする場合はチェックを入れます。

Fan PWM frequency (Hertz) 
Fan PWM frequency (ファンPWM周期)を設定します。単位はHertz(ヘルツ)です。

Invert Polarity
Fan PWM frequency の極性を変更する場合はチェックを入れます。

Fan Control Setting - Fan Fault Monitoring

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Monitor Fan for Faults (USES MPI3)
Fanの障害を MPI3を使ってモニターする場合はチェックを入れます。

Maximum fan monitor voltage 
最大ファンモニター電圧を設定します。

Fan Error Percentage [%]
ファン エラー パーセンテージを設定します。

Fault Setting - General Fault Setting

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Isolation Fault Detection Circuit
絶縁障害検出回路を次の中から選択します。

Ignore Circuit 
Normal Sensitivity (~250K Ohm)
Reduced Sensitivity (~50K Ohm, Fast)
Low Sensitivity (~50K Ohm, Slow)

Turn on the fault status when both charge and ready power are both powered (Charge Interlock). No actual fault code is set.
CHARGE power と READY powerの両方が有効な場合(チャージインターロック)にfault statusをonにする場合はチェックを入れます。
障害が検出されるだけで、実際にfault codeは設定されていません。

Enable Always-On Power Source (Pin 1)
Fault will be set when Always-On power is not energized.
Always-On Power Source (Pin 1 )を有効にする場合はチェックを入れます。
チェックが入っている場合、Always-On power端子に12Vが入力されていないときfault がセットされます。

Set a Pack Too Hot fault if the temperature goes above X ℃
サーミスタ温度がX℃以上であればバッテリパック過熱faultをセットします。

Enable Current Sensor Installed Backwards detection.
電流センサーを有効にする場合はチェックを入れます。

Fault Setting - Weak Cell Faults

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A Weak Cell Fault code is set if.
The resistance of the cell exceeds the Fault Cell Resistance value at the current temperature (see Cell Setting -> Resistance settings)
OR
The difference between a cell's open voltage and the average open cell voltage is greater than X volts
もし今の温度でのセル内部抵抗があらかじめ設定しておいたセル内部抵抗 障害の値(Cell Setting -> Resistance setting を参照)以上のとき、
または、
どれか1セルの解放セル電圧と平均の解放セル電圧との差がXボルトより大きいときにWeak Cell 障害コードがセットされます。

A Cell Capacity Fault code is set if:
The difference between a cell's open voltage and the average open cell voltage is greater than X volts at high SOC
AND Y volts at low SOC
セル容量障害コードがセットされます。もし:
SOCが高いときに、どれか1セルの解放セル電圧と平均のセル電圧の差がXボルトより大きいとき。
かつ
SOCが低いときに、どれか1セルの解放セル電圧と平均のセル電圧の差がYボルトより大きいとき。

Weak pack fault will be set if the pack state of health drops below X %
バッテリパック健康状態がX%より下がったときにWeak pack fault をセットします。

Note: These faults are informational only and will not alter BMS behavior.
注意:これらのWeak Cell Faultは告知するだけであり、BMSの動作を変更しません。

Fault Setting - Current Limit Faults

画像29

Peak Current CCL Relay Increment Timer [Seconds]
Peak Current CCL Relay Incremet Timer (ピーク許容充電電流リレータイマー)を設定します。単位は[秒]です。

Peak Allowance CCL Offset [A]
Peak Allowance CCL Offset (ピーク許容充電電流オフセット)を設定します。単位は[A]です。

Peak Current DCL Relay Increment Timer [Seconds]
Peak Current DCL Relay Incremet Timer (ピーク許容放電電流リレータイマー)を設定します。単位は[秒]です。

Peak Allowable DCL [A]
Peak Allowance DCL Offset (ピーク許容放電電流オフセット)を設定します。単位は[A]です。

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