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【詩】インナーイヤーヘッドホン(失くした)

聞かないふりをしても
なにか音は鳴っていて
耳は開いたり閉じたりできるのだけれども

「間に合わせようと、」が
 「いつの間に飛び起きたのか。」とたずねた
「身の回りを整理する」と飲むように
ひと欠片の「どこまで行けばいいのだろう。」
「無邪気に笑う。」と
「サンバのリズム(ボサノバの中の)だ。」を
「信じられないほどのって、ほどのって
 初めて言ったかも。」に向かって
「ぼんやりしているのが、アイスクリームにとって〜」だし
「まだ枕カバー洗わなくていいよね。」が
「いったいどこに行っていたの?」って
「三軒目の角をまがってすぐ右。」が
 平べったくなって
「凄い雨だけど今日散歩いけるかな。」らしく
「見事な梨だね。もらってよかったね。」が
「ねぇ、聞いてる?」にアクセスする
「繰り上げたい?もっしくは
 うん、そうだね、
 あせらなくてもいいかもね。」駅
 どこまでいっても駅だった。

モナカを真ん中で割ろうとして大失敗
(ここで。)

「そうだよね、
 指摘してくれればよかったよね。」くらい
「モランディの絵ってなんか 
 モコッとしてるよね。」(スマホ)と
暗くなった部屋
「あれ本物だよね。そう見えるでしょ。」より
「夢の中で握手した時の手の
 感触を覚えている。」は
きっと赤い(ダラダラと続く登り坂)
「なぜなら彼はそれがいやでいやでたまらず、
 おかげで時間のたつのが非常にゆっくり
 だったからです。」(1)
 みたいに「増殖する。」「聞こえない。」
「さっきもここ来たよね?ループしてる。 
 異世界?」だった
「えぇ、まじで」はまだまだ
「おまえは気が狂っていると思うね。」(2)より
「ーーこれは沈黙の印でもなんでもない。」な
「(1)と(2)は早川文庫ジョセフ・ヘラー
 のキャッチ22の1つは地の文で、
 もうひとつは会話文」だったから
「申し訳ありあせん。置いてないんですよ。」と
繰り返される「全部本当なんだから。」と
「気にしなくてもいいと思うよ、うん。」が
「もう秋だね。スーパーの商品
 マロンだらけだったよ。」と(トマト)
空回りし過ぎる。

小さい方のモナカを取っておくことにした。
(食べるよりこっちのほうを先にした。)

「疲れたな。今日は疲れてる。」しか
「見違えるように元気そうになったね。」を
「ギャンブルやめるほうが先だよ。」みたいに
「おはよう。」、「おはよう。」も
「緊張って大事なことなんだよ。
 自分で大切なことだって
 思っていることでしょう。」が
「あれ、火止めたっけ。」と
「まだ、あれやってるんだ。」ばかりの
「いったいぜんたい、」
「ちょっと待って、なんか変だよ。まさし
 そんな言い方しないし、あんた誰。」
「昨日とこのソフトクリーム
 逆に巻いてある。」
「雪崩、な、だ、れ、 な、 だ、 れ。」
「時間より速く着いちゃった。」
まとめられて
「そう、マロンって栗のことなんだよ。」

小さい子の手 虫眼鏡 
磁石にいっぱいついた砂鉄

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