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【詩】雨の日だから雑誌をめくりめくり

「痛いっ!」キットカットを折るのと、机の足に小指をぶつけるのが同時。わたしの帽子には THE BRAND WITH THE THREE STRIまで刺繍されていて、残りは長方形の黒いパッチに覆われている。一晩たったフランスパンは問題なく食べれるが、押せば空気が吹き出すプラスチックの刷毛は、スリーラインどころの毛のボリュームではない。さっきのパンはベイクされている。

いっそのことの休日

ボーリングのレーン
 信じられないほどの美しいあなたの投球動作
  「轟音。」 ガーターでさえ

紫が基調の瑪瑙(メノウ)
(高速回転ならマーブルとも言える)
「甘くはないんだね。」そしてゆるくカーブ
うん、メリノさえあればあとはいらない
カシミアでなくてもきっと
授業参観は教室の後ろに大人がたくさんいます
誰かはきっと

「クリアーファイルを顔の前からどけて。」、ほとんどは透明ではない、適合するのはパスワード次第の世の中、半透明に不穏な影を見つけたり見つけなかったりして、マンションの脇を歩くのは危険だ。植木鉢が(そんな昔のゲームがあったりなかったり)、落ちてきたり落ちてこなかったりする、不確定ならいっそのことカード決済に頼ることにする。(穴を掘るのは無駄だ)、ステップから降りるのだから。「身を挺してー」(横棒のあるなしで西欧化するのならば)
(あなたが定住されている地域の気候次第では保証の限りではありません)

カット、カット!

どこかの神社かお寺の参道脇で信じられない速さで飴をリズミカルに切り離す映像の記憶は大概(たいがい)続くだろう
柿の種だってきっとあるだろう(ちゃぶ台の上になら)
あれは二人組だったろう

脱いでしまった靴下が、ファミリーマート色のストライプならば、定価のアイスは高価い、0.5%のポイントだとしても、「この悪魔!」、ロシア文学の登場人物のような、上昇し続けるテンションでも、本の中では、右から左に進んでゆく、そしてあなたの文庫のはしは茶色に変色していて、トーストかじりながらでも、パン祭りのお皿群は受け継がれ、デモはテレビの中ではたいてい上から下に進み、ぼーっとしていればいい

豆大福の豆 爪楊枝の朝
日陰で干からびている節分の豆
(庭にある滝のサイズじゃないよ、この滝!)
なんの関係もまったくないカナダ

#詩 #現代詩

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