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IEKEI TOKYO

個人的に王道家系のラーメンの味筋の方向性はある程度把握できたように感じていてそしてそれは個人的にあまり好ましくない傾向なのでもうしばらく足を運ぶことはないだろうなと思っていたのですが家から比較的近くなのとネットでベタ褒めしている意見が散見されたので訪問。

様々な意見がネット上にはありましたがこちらは正しく王道家系の家系ラーメンでそれ以外の何者でもありませんでした。醤油の塩味がかなり立っているのも強く炊かれて比較的酸化度合いが強めで色が濃いのもチャーシューが美味しいのもニンニクマヨネーズご飯が美味しいのも全て王道家と同じクオリティと方向性です。

流石にこれでしばらくこの系列の店に行くことはないと思います。

余談ですが最近のラーメン店塩味が突き抜けた店増えましたよね。無化調、あるいはそれ風の高評価店に行くとたまにスープを完飲どころか、麺を啜る際にもスープをあまり持ち上げないようにして食べないとバランスが取れないくらい(世間の平均値からすると自分は相当塩味耐性が強い方だと思いますが)。しかもその手のお店でよく提供されている和え玉(タレや油で予め調味された替え玉)がまた輪をかけて塩味が強い。

化学調味料を減らせば減らすほど旨味のインパクトはどうしても減っていくので、無化調ラーメンであればあるほど塩味の旨さに頼らなければならないという傾向は昔からあったように思いますが最近の非チェーン店の綺麗系ラーメンの塩味の強さは本当に凄くてとある三鷹の有名店が塩辛すぎて閉口して改めてネット上の口コミを見てみてもその塩辛さに言及しているレビューがなくてまた吃驚した記憶があります。

そのお店ほどではないものの王道家系のラーメンの塩辛さも化学調味料を減らしてもインパクトのある旨さを表現したいという文脈にあるのだろうなと思ったり。

化学調味料を上手に使って工場で作られましたみたいな遊びのない味わいの設計もそれはそれで面白くはないものですがより良いバランスがあるように感じています。

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