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副業者への副業動機や副業内容のインタビュー

弊社の仕事内容として、中年世代のスローな自立を支援する書籍の執筆をしていることは過去のnoteに記しました。

繰り返しですが、企画は通っているものの、まだ出版に至ってませんし、出版の是非は「書き上がってから判断する」と言われているので、現状においては大いに趣味の範囲です。

で、今日は、その本を執筆するために取材している方々のうち「すでに副業をガンガンに進めている」という方へのインタビューを、「副業を始めたいんだけどなかなか始められない」という方へのアドバイスとして共有したいと思います。

前回記事と比較できる方が学びになると思い、似た境遇の事例を選びました。もしよろしければ前回記事も合わせてどうぞ。

副業者の状況

ご年齢:50代前半

ご職業:メーカーの人事部の部長。大人なら誰もが知ってる大企業。関西。本業の仕事内容には満足していて、不満はない。ただ、人事の仕事は『一緒に働いている仲間に感謝されにくい役割』だと感じており、営業や製造の仲間を見ると羨ましいと感じることはある。

家庭環境:子供はすでに自立していて、今は奥様と二人暮らし。かつて単身赴任を経験していたこともあって、今後は家族とゆっくり・仲良く暮らしたいと思っている。

副業を始めた動機:そろそろ役職定年なので、その際に提示される処遇によって、本業を続けるか辞めるかを決められるようになりたいと思い、副業を始めた。

ヒアリング内容(要点のみ)

最初の副業はどうやって始めたのですか?求職活動を始めてすぐに始まりましたか?
→いくつかの副業サイトに登録して、案件を探しました。あと、すでに副業を始めている人に話を聞きに行きました。
最初の副業は本業でお付き合いのあった経営コンサルからの紹介だったと思います。
詳しく覚えていませんが、副業としての求職活動を始めてから実際の案件が始まるまで、半年くらいかかったかと思います。

今はどんな副業をされていますか?
→本業で培った能力を活かして、人事的な専門性を提供するコンサルタントをしています。今は6件ほど並行して企業さんとお取引をさせていただいています。

6件!それはすごいですね。よくそんな時間が確保できますね。また、年収に換算していくらくらいですか?
→元々忙しいことは気にならないタチなので、大丈夫です(若い頃に厳しい環境で働いたことがあるのでそれよりマシ)。
有給休暇を上手に使えば、遠方への出張もできますし。
2022年の実績だと売上で1500万円程度です。ただ、副業を始めた頃はコロナ禍で1年間ほぼ無収入だったこともあり、最初から順風満帆だったわけではありません。

すごい事業拡大ですね。どうやってリード・案件を獲得されるのでしょうか?
→最初はお声がけを頂いた仕事を丁寧に実施し、継続するということを続けました。並行して、登録する副業紹介サイトを増やし、掠りそうな案件には片っ端から応募することを続けました。
今年も4月から毎週数件は応募を続けていて、今日現在で軽く100件以上は応募していると思いますが、採用になった案件は1件もありません。
ただ、応募とはそういうものだと思い、提案し続けることが重要だと思っています。(インタビューは2023年7月時点)

副業を続けていくことの難しさはどういうところでしょうか?
→適切な案件を見つけることだと思います。私は最初はボランティア的な活動から始めて、そこで信頼を得たことをきっかけに、小さな仕事を得ることができました。
現在、副業求職者は明らかにレッドオーシャンに入っていると思うので、最初はとにかく何かの実績を作ることに集中し、その後に実績を活用して、かつ、あらゆる案件に立候補することが重要だと思います。
また、適切な単価を見極めることも重要です。本業より安い単価を受けるのはなるべく避け、頑張って応えたいと思える水準を示すようにしています。

副業を経て良かったと思うことはどういうことでしょうか?
→人に『直接よろこんでもらえる仕事ができる』ことと、会社の外で評価されることで『自分も社会的な価値がある人間だという実感と自信ができる』ことでしょうか。
社内で評価されることも重要ですが、それは一つの社会の中での評価なので、それが自分の本当の実力なのかがわかりませんでした。
副業を経験することで、自分の力で世間でも生きていけるような感覚が芽生えてきたので、ゆくゆくはこの副業を本業にしたいと考えています。

考察

今回のインタビューを通じて、私が学んだのは、

  • 今は順調に副業を始められている方でも、最初は試行錯誤してもがいている。

  • 副業が稼働していても、新しい案件を獲得する努力は続けるべき。案件への応募はほぼ落ちると思って活動した方がいい。

  • 時間は作るもの。

の3点です。
また、何はともあれ『案件獲得へのバイタリティ』は見習わないといけないなぁと感じました。

これから副業を始めようとされる方へは
・まずは数を打つこと
そして
・それを続けること
という、良い示唆になったのではないかと感じます。

これから副業を始めようとされている方にとって、具体的な行動を起こす参考になれば幸いです。

では、今日はここまで。
次回も頑張るぞ。

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