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なかなか副業が始まらない方からの相談とそれに対するアドバイスについて

弊社の仕事内容として、私の経験を通じて、中年世代のスローな自立を支援する書籍の執筆をしていることは過去のnoteに記しました。

なお、その際も書きましたが、企画は通っているものの、まだ出版に至ってませんし、出版の是非は「書き上がってから判断する」と言われているので、大いに趣味の範囲のような活動です。

で、今日は、その本を執筆するために取材している方々の中から「副業をしたいんだけどけど、それがなかなか始められない・始まらない」というお悩み相談を受けたので、その相談内容とアドバイスを共有したいと思います。

相談者の状況

ご年齢:50代前半

ご職業:メーカー営業職の部長。中小企業というには大きい(300人規模)。関西。オーナー直系の社長が仕切ってるので社風はスーパーワンマン経営。理不尽だと思うことも多々。

本業:そろそろ、役員に上がるか、部長で終わるかが決まる時期。その判断はオーナー社長の一存で決まるので、自分としては何もできない。なお、直属の上司だった前部長は数年前に役員になれず、今は自分の部下になっている(怖)。社風として副業は禁止。明確なルールはないが、バレたら社長に叱責される可能性が極めて高いし、おそらくそれを理由に役員になれなくなる。仕事は定時で帰れているので、今がチャンスだと感じている。

家庭環境:子供はすでに自立しており、今は奥様と二人暮らし。二人で生きていく分には困らない程度の収入が本業から得られている(手取り約500万円/年)ので、1馬力で生活している。

副業をしたい理由:2・3年後に役員になれない可能性が高いので、その場合、降格になって収入が減る。その時の生活を支えるために、今のうちに副収入を確保しておきたい。

相談内容

  • 会社は副業禁止だが、秘密で副業ができないかと思っている。

  • 副業をやりたいと思いだしてから約1年が経つんだが、いまだに副業が始まっていない。

  • 何から手をつけたらいいのかが分からないので、相談に乗って欲しい。

ヒアリング内容(要点のみ)

副業を始めるためにどういう活動をされましたか?
→いくつかの副業サイトに登録して、案件を探しました。

そのほかは?
→そこまでです。

なぜですか?(なぜ案件に応募しなかったのですか?)
→書いてある内容がいいことばっかり書いていて、怪しいと思って応募できませんでした。

悪いことが書いてあれば応募できたんですか?(意地悪な質問w)
→そういうわけではありませんが‥。

では、何が書いてあれば応募できるのですか?
→情報が多すぎて自分で判断できない状況です。信頼できる人からの副業の紹介が欲しいと考えています。

どういう副業がしたいとかのイメージはありますか?
→営業に関することならば何かできることがあるのではないかと考えています。あと、できればゆくゆくは起業したいと考えています。起業した友人が苦労しながらも頑張っている姿が眩しく見えています。

信頼できる方々に営業に関する副業がしたいという相談をしたことはありますか?
→ありません。そういう噂が流れるのが怖くて、人に話せていません。

考察

  • 現状を変えないといけないという左脳的な分析はできているものの、現状を変える右脳的な恐怖感をとらわれている状況か。

  • 本業で「副業を勝手にしたやつ」というレッテルを貼られるリスクは避けたほうがいい。

アドバイス

  1. 登録した副業紹介サイトから、自分でもしかしたらできるかもと思える項目に30個応募すること。少しでも思えたらOK。おそらく全て落ちるので、後からショックを受けないように、落ちる覚悟で出すこと。

  2. もし、万が一、引っかかるものがあって面接に進むことがあれば、ちゃんと準備をしてのぞむこと。おそらく落ちるので、そのつもりで受けること。(ショックを受けないように)

  3. 応募する書面に「何ができますか?」的な項目があるので、それを記述することを通して『今の自分に何ができるのか?』を文字化すること。また、職歴を書く項目があると思うので自分の実績を具体的に文字化すること。こっちが本当の目的。

  4. 仕事に関係しない信頼できる(できれば古い付き合いの)友人に、恥ずかしがらずに状況を共有し、副業を探していることを伝えること。その際に、自分に何ができるのか、何をしてきたのか、ということの明文化を活用すること。

  5. 1〜4を半年続けること。半年後には50%くらいの確率で、何かが始まっていると思います。始まってなかったら、またご連絡ください。(1〜4を半年続けられなかったら、連絡もらっても応えられません。)

  6. 人事関係者に『水面下でアンオフィシャルに』会社が副業に関してどうしようとしているのかを確認すること。世の中が副業推奨になって、人材確保の観点からも必要な考え方であることを吹き込み、人事から経営に副業可を進めてもらうようにすること。

でした。

本当はもっとやれることがあるんですが、まずはゴロリと初動を取ることと、習慣を作り、心身ともに『変化に慣れる』ことが重要だと思いましたので、上記のアドバイスをしました。

半年後、どうなっているのか、大変楽しみです。

では、今日は、ここまで。次回も頑張るぞ。

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