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フランスでガイドになるための必要なインターンシップとは?

日本で通訳案内士になるためには試験をパスする必要がありますが、フランスでは一年ないし二年学校に通う必要があります。その中で必須となるのが(大学にもよると思いますが)インターンシップです。

私が通っていた大学では3つのインターンシップが必要でした。一つは2週間で仕事ぶりを見学するため、もう一つはプロジェクトを自ら立ち上げてどこかの組織と一緒に進めるもの、そして3つ目は16週間の実地ガイド研修というもの。最後の2つに関してはその経験を元にレポートと卒論を書いた上で、教授陣の前で口頭審査をする必要があり、単位数も大きいので卒業がかかっていると言ってもいいくらい比重が大きいものでした。

苦労するインターン先探し

この3つを行うのも大変ですが、個人的にそれよりも大変だと感じたのはこの3つを行うためのインターン先を自力で探すことでした。当たり前といえば当たり前ですが、大学側がインターン先を用意してくれるわけではなく、自分で履歴書に動機を書いた手紙を添えて、場合によっては面接をして採用される必要があるからです。

クラスで唯一外国人だった私は、インターン探しに手こずって時間を取られていたら、授業についていくのが後々苦しくなると考えて大学の授業が始まってすぐ動き始めました。ガイド研修のインターンを見つけるために30弱手紙を書きました。外国人であるということをハンデでもあり利点にもなると考えて、ターゲットを絞ったことも功を奏した部分もあったと思います。

早めに手を打ったこともあり、今思えば周りに比べても意外に長引かずあっさりと決まりました。もちろん、探してる時は決まらなかったらどうしようと必死でしたが・・・。

私のクラスの中には動き出しが遅くてインターンが見つからず卒業できなかった人や、見つけたにも関わらず1週間ほどで辞めさせられ留年したりという人もいたので、その点はとてもいいインターン先に恵まれたなと思います。

なぜインターンをするのか?

フランスの大学では多くの課程でインターンが組み込まれています。色々な理由があると思いますが、日本ほど新卒は重宝されず、どちらかというと即戦力が求められるからだと思います。大学で学ぶことの延長線上にその分野の仕事があるという考え方であり、違う分野で仕事を見つけるのはなかなか難しいという印象です。

また、インターンをすることによってコネができるということも大きいのではないでしょうか。専門性が高くなればなるほど、仕事を見つける際にコネクションの有無が大きく左右するのはどの分野でも同じだと思います。これからフランスの大学に留学してインターンをする人で、特にその後フランスで仕事をしたいと考えている方はその辺も考慮して戦略的にインターン探しをするといいのではないでしょうか。

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