見出し画像

家で里山を再現するのが里庭14「薪ストーブ絶対にやてはいけないこと。知れば安全快適、知らなかったではすまないお話」


薪ストーブ。なんとも暖かそうな名称。体全身を真綿で包み込むような薪ストーブの暖かさは文句なし。炎の舞台で舞う神秘的な影と光。時の流れ忘れて見入ってしまう魅力があります。

木材に妖精がいるようです。
見ていても飽きることなない炎の舞は眠りを誘う睡眠薬?

薪の調達は大丈夫ですか?


薪ストーブ=薪ですが・・・ご自分で調達できますか?実際にご使用されている方はご存知だと思いますが、燃料とする薪はかなりの量を使用します。
ホームセンターなどで薪を購入できますが、薪ストーブの使用にはお勧めはできません。一束が700円前後。薪ストーの大きさにもよりますが、700円で購入した薪は約30〜40分で灰になります。仮に一日5時間程使用したとして約7000円が灰になってしまいます。

これは決してオーバな話ではありません。30日の使用では何と21万円が灰‼️


あこがれの薪ストーブを設置してもご使用にならないお宅は少なくないのではないでしょうか。
薪ストーブの購入はくれぐれも計画的に薪の調達先などを整えてからがお勧めです。お近くの造園会社から伐採木などを購入できればありがたいですが。ただし、玉切りなどはご自分で行うこととなると思います。

敷地内から発生した伐採木を玉切りにしました。
玉切りのままですと材の乾燥が遅れますので、適当な大きさに割ります。その際、大径木を割るには斧はほぼ役に立ちません。「オオワリ」(写真左)を使うと効率的に作業が進みます。最近は薪割り機も市販されていますが、私はオオワリを使って「パッコ〜ン」と割る作業が大好きです。
自宅は昭和初期の住居なので屋根のヒサシが長く、廊下の下が物置用の空間があります。割った薪はここで約1年間乾燥させて使用します。

薪の乾燥化は絶対行ってください。火事になりますよ‼️

キャンプ地でなど野外の料理などをする際に使用する薪などはホームセンターでの購入も便利です。ただし、薪ストーブに使用する薪としては全てではありませんが、要注意のものも見かけます。「乾燥が不十分」です。ほぼ生木状態なものが販売されているケースも。
生木状態のものを使用すると燃焼時に乾燥材料以上にタール(タバコのヤニの塊のようなもの)が煙突内に付着します。このタールは大変可燃性が強く煙道火災を発生の原因になったり、タールが煙突を塞いでストーブの炎や煙が室内に逆流したりする場合があります。また生木は火力が強すぎるのでストーブ本体にかなりのストレスとなると思います。山火事が簡単に消火できないのは生木が燃えていることも多いに関係しています。
薪ストーブに使用する薪はくれぐれも乾燥した物をご使用されると良いと思います。

薪として使用は禁物な木もあります。


木ならなんでも燃やしてしまえ〜でもちょっと待ってください。有毒樹木(人にっとってだけですが)にはご注意。ウルシやハゼ、キョウチクトウ、ユズリハは簡単にかぶれます。植物かぶれはとてつもなくツラいと思います。痛痒く、皮膚が剥がれたりとてつもなく浮腫み、虫刺されのように短期では完治しません。人によってはエノキやヌルデ、イチョウでも被害が出ています。

穏やかな炎であったか〜暮らしを支えてくれる薪ストーブ。身近な植物達にちょっと関心を向けると楽しいい付き合いができると思います。
里庭暮らしの魅力の一つです。
木灰は畑や果樹達の健康を守ってくれる肥料となっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?