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ラテン・アメリカ旅行記 - 第12回 (トラブル②)

前回の続きで、旅行中に起こったトラブル関係について書いていきます。

Lima - ライドシェアの返却ミス

Limaではライドシェアを利用しました。無人の駐輪場から出し入れするタイプだったのですが、どうやら返却がうまくいってなかったらしく(返却時に端末を操作する必要があるのですが、誤操作があった?)、システム上、自転車を借りている状態が長時間続いてしまったという件です。

借りている時間が一定時間に達したとき、「だいぶ借りてるけど大丈夫ですか?」というメールが運営者から来て、これにより返却ミスに気付きました。親切ですよね。また、借りるときに電話番号も登録していたので、WhatsAppにもフォローの連絡が来ました。

この連絡が来た時点では、自転車を返した(つもりになっていた)駐輪場からはかなり離れたところで観光していたため、返すためだけに戻るのもやや面倒くさいという状況でした。また、結局、延滞しても1時間あたり1ドル追加される程度なので、返却場所がホテルから近かったこともあり、翌朝対応すればいいかな・・・と思い、運営者には特に返事せずに観光を継続しました。そうすると、今度は電話がかかってきて、「もしすぐに返却できる状況にないのであれば、代わりにスタッフを送って返却手続きしようか?」という、これまた親切な申し出があり、ありがたくお願いすることにしました。全体的に神対応であり、その他諸々も含め、Limaという都市にはいい印象しかないですね。

Rio de Janeiro - (アメリカン)フットボール観戦

昨シーズン、テキサス大学のフットボールは類稀なる好成績を残し、晴れてプレーオフに進出しました。プレーオフは、まず準決勝が今年1月1日に行われます。ところが、その試合当日、私はRio de Janeiroにいたため、さてどうやって見ようかと、適当な場所を探すのに色々難儀したという話です。

試合の中継はESPNがやっているので、Rio市内でESPNを放送しているスポーツバーを探すのですが[1]、よその国の、しかもカレッジスポーツを放送している場所は、なかなか見つかりません。宿泊したAirbnbのホストにも聞きましたが、アメリカンじゃない方のフットボール(=サッカー)なら散々放送してるんだけどね…という感じでした。

そこで、やはり同様の状況にある仲間を見つけるのが良さそうということで、まずRio市内にいるテキサス大学関係者を探すことにしました。大学関係者であれば、きっとフットボールは見るはず。それだけ重要な試合なので。まず、LL.M.のチャットで聞いたら、担任の先生がすぐにRio出身者のコンタクトを教えてくれました(新年早々の出来事だったので休暇中だったと思うのですが、ありがたい限りです。)。で、その関係者自身は今はAustinに住んでいるようなのですが、Rioについては土地勘があるので良さげなスポーツバーを見繕ってくれて、あまつさえ直接バーまで電話してフットボール放送予定かどうか確認してくれたみたいです。このようにネットワークを駆使した結果、無事Rioにて観戦できる状況が整いました。

実際、バーに行ってみたら、自分と同じくカレッジフットボールを愛するアメリカ人がたくさんいました。その日のプレーオフは、Alabama v. Michigan, Texas v. Washingtonの2試合でしたが、それぞれの大学のファンが集まっている感じでした。

残念ながら惜しくもWashingtonに敗れてしまいましたが、個人的には、外国の地でもUTのネットワークを活かすことができたのはいい発見でした。このときの経験を踏まえて、その後訪問予定であったEcuadorについても、訪問前から大学関係者(LL.M.卒業生)のコンタクトを入手し、現地の状況について色々聞くようにしました。Ecuadorでは緊急事態宣言下での観光というイレギュラーな事態に見舞われたので、現地の知り合いを作っておいたというのは、結果的には素晴らしい判断だったと思います。

San Pedro de Atacama - 水着紛失

San Pedro de Atacamaのホテルで水着を干していたら、紛失したという件です。

直前に訪れたIguaçuの滝で水着を濡らしてしまったので、San Pedroで乾かす必要がありました。San Pedroは砂漠地帯なので異常に乾燥しており、また日差しも強く、一瞬で乾きそうだったので、部屋の外で干しました。が、干したまま、街の散策に出かけたところ、戻ってきたら水着がなくなっていました。誰かに盗まれたのか、あるいは、風で飛ばされたのか、いくつか可能性はありそうな状況でした。

水着の紛失に伴い生じた要検討事項は2つで、まず、翌朝出発するBolivia行きツアーにおいて水着持参する必要があるが(道中で温泉に入るので)どうするか、次に、紛失した水着をどうするか、です。1点目については、San Pedro市内のどこかで水着を売っている気もしたのですが、すでに結構疲れていたので改めて街に出る気もせず、水着使うのもどうせ温泉に入るときだけと思ったので、結局、色の濃い下着で代用して誤魔化すとことにしました。

2点目は、見つかるとは思わないが、盗難保険の保険金を請求するのに必要になるので、少なくとも現地警察に被害届を出す必要がありそうでした。ただ、問題は、翌朝にはBoliviaに向けて出発してしまうので、自分で警察に行っている時間がないということでした。そこで、ホテルのスタッフに、代理で警察と連絡してもらうようにお願いしたところ、警察に伝える前提として防犯カメラに何か写っていないか確認するので、紛失時の状況を詳しく教えて欲しいと言われたため、水着の特徴や、干した場所がわかる写真、最後に水着を見た時刻・紛失に気づいた時刻などを説明する文書を作成しました。しかし、この手のイレギュラー対応はさすがにレスポンシブには動いてくれず、なかなか思うように進まなかったです。2回くらいメールでフォローしたところ、ようやく「カメラを見たが犯行の形跡はないので風で飛んでいったのではないか」という返事がありました。「風で飛んだ」と言える積極的な証拠もないようだったので、警察としては別の考えに至る可能性もある気はしており、被害届を提出すれば受理されるのではないかという気もしましたが、このホテルに代理人としての役割を期待するのは難しそうだったので、ここで手続きは打ち切りました。ホテルについては、レスポンシブでないということで、Google Map上で低い評価をつけておきました。

Quito - 緊急事態宣言

最後は、Quito, Ecuadorに行く直前に同国内に緊急事態宣言が発令され、宣言下での観光を余儀なくされたという件です。経緯については、すでに旅程の方で一通り書きましたので、そちらをご参照下さい。

この件の教訓は、①日本の外務省の情報は旅行中もちゃんと受信できるようにしておくこと(今回、それが事態を知る端緒になったので)、②現地の知り合いとコンタクトが作れそうなら作っておくこと(今回、知り合いに非常に助けてもらったので)、といったあたりかと思います。

後日談としては、もう緊急事態宣言は効力を失ったようですが、引き続きギャングとの緊張関係は続いており、治安維持のため軍隊が出動している状況のようです。また、軍隊の権限強化を目的とした憲法改正も最近行われました。



[1] なお、そもそも自分でESPNと契約していれば、オンラインで普通に観戦できます。ただ、スポーツバーで観戦・応援するのは別の味わいがあります。

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