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智弁学園・智弁和歌山の「Cマーク」の秘密

2021年の「全国高校野球選手権大会」決勝戦の”智弁対決”(智弁和歌山 vs 智弁学園)は、9対2で智弁和歌山が勝利しました。

この”智弁対決”に関連して、『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書)の表紙の「4つのC」が再び注目を集めています。twitterなどでは出典が明らかにされないまま「4つのC」が拡散するケースも見受けられますが、これまで何度もあったことなので、じつはあまり気にしていません。(とは言いつつも、出典を明記してもらえると著者としては嬉しいです。)

ところで、智弁学園及び智弁和歌山の野球部が使用している「Cマーク」は、じつは「学校のマーク」ではありません。両校のホームページをご覧いただければわかるように、学校の「Cマーク」はもっと装飾的なものです。

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私が「4つのC」のひとつとして取り上げたのは、両校の「学校のマーク」ではなく、じつは「野球部のマーク」なのでした。

それでは、同じ「Cマーク」であるにも関わらず、どうして私は「智弁学園」の本校ではなく、「智弁和歌山」を選んで掲載したのでしょうか?

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これには理由があります。甲子園における優勝回数を比べてみると、智弁和歌山は、夏2回(1997年と2000年)、春1回(1994年)の計3回である一方で、智弁学園は、春1回(2016年)のみなのです。このように、両校の実績に鑑みて、智弁和歌山の方を選んだのでした。

また、これには余談があります。私が『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書)の出版準備をしていた当時、智弁の「Cマーク」のデジタルデータをネット上で見つけることができませんでした。そのため、智弁和歌山の野球帽をネットで購入し、その「Cマーク」に基づき新たにデジタルデータを起こしてもらったのです。

拙著の出版後、智弁和歌山が「Cマーク」のデジタルデータを公開するようになりました。拙著の表紙に掲載された「Cマーク」と比べると、じつは微妙に形が異なっています。野球帽にあったロゴを忠実にデジタル化したにも関わらず差異が生じてしまったのは、「Cマーク」を野球帽に刺繍する際に形が崩れたことなどが考えられます。というわけで、このロゴを転用する際にはご注意ください。


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