生成的リーダーシップ(Ganarative Leadership)とは

今日は日曜なので軽めに。

コロナ禍が徐々に過去のものとなりつつある中、企業はオフィスへの回帰に舵を切っている、という状況は情報感度の高いエンジニアリングマネージャーであれば感じているところだと思います。

この回帰への動きが正しいのか間違っているのか、は、立場によって変わるでしょう。経営者から見れば、オフィスの稼働率を気にしたり、あるいは物理的なすれ違いが生むコラボレーションに期待したりしてしまいます。一方で、物理的に出社をしなくて良い、という状況は、これまで弱者であった子育て世代や介護の必要があるものにとっては大きな恩恵でした。

コロナ禍の中で、要求されるマネジメントのスタイルも大きく代わりました。リモートワークでも成果を出すための仕組み、直接エンパワーできないメンバーへのサポート、などなど。
しかし、このコロナ禍はマネジメントに関してポジティブな成果も出た、という記事もあります。それが「生成的リーダーシップ」の成功であるということです。

この記事によれば、生成的リーダーシップとは、持続可能、つまり超長期的なビジネスの推進のことを考え、製品やサービスを再定義し、再発明します。また、チーム内で創造的な思考を育成し、報いるのです。彼らは新しいテクノロジーを追求し、かつては不可能と思われたアイデアを実現します。
これは、いわゆる短期的な成果を求めるリーダーシップとは違いますが、成果を求めつつも高い視点でビジネスを捉えて成果を出すという点では、内包しているとも言えます。

つまりは、コロナ禍での急激な状況の変化の中で、短期的な成果を求めるようなリーダーシップよりも、創造的で柔軟であった生成的リーダーシップがリーダーパフォーマンスに注目が集まった、ということのようです。

生成型リーダーの3つの要素

生成的アプローチは、相互接続された 3 つの要素で構成するとされています。

  • 自分たちのビジネスを再考し、再発明しようとする
    自分たちが創りたい未来について幅広く考え、それに到達するための適切な戦略的優先事項に焦点を当てる。

  • 仕事以外のことも含めて、従業員にインスピレーションを与え、豊かな人間体験を生み出す
    彼らは目的を持ってリーダーシップを発揮し、組織のあらゆるレベルの人々にインスピレーションを与え、力を与えるよう努める

  • 境界を越えて機敏に働く強力なチームを通じて実行し、革新する方法を見つける
    やるべき仕事に合わせて従業員を効果的に配置する

これは「頭・心・手」をモチーフとした、総合的で人間中心のアプローチの必要性にも通じるものがあります。

まとめ

生成的リーダーシップとは「持続可能なビジネス実践に焦点を当て、社会と地球に対する責任を重視するリーダーシップスタイル」のことでした。生成的リーダーシップが持つ要素として「頭・心・手」、つまり「明確なビジョンの持続」「人間経験の豊かさへの重視」「チームワークを通じた実行と革新」が含まれました。

これらの要素をバランスよく統合し、組織全体に広げられるリーダーが生成的リーダーと言えます。

次回以降で、生成的リーダーシップを掘り下げようと思います。

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